歴史(戦国)IF物は大好物の私ですが、知識量は並なためマイナー武将を持ち出されてきても「誰?」状態になることが多いのです。
それゆえ読むか否かは如何にメインキャラクター達を愛せるかに掛かってくるわけですが、この物語はのっけから"グイグイ"きますwww。
もう主人公は日本版"燕人張飛ここにあり"だわ、奥様は魔女ならぬ森の人だわ、他にもユニークな面々,etc.
また史上の人物も超有名な北条早雲をはじめとして、史実に基づいて作者さまがとても魅力的な肉付けをされており、最後までとても楽しく読めました。
少しでも日本史が好きな方は是非!もちろんそうでない方もほぼ滅亡確実の状況から生き抜く為に必死に時代を駆け抜けた主人公達の活躍を読んでほしいですね。
最初、レビューをちらりとのぞいてみたら、みんなが「丸太、丸太」と連呼しているから何事だと思い、読みはじめました。
たしかに、
丸太tueee!!!
でしたね!
丸太で戦国の荒武者をぶっ飛ばす! 実に爽快!
ただ、この小説は読んでみたら分かりますが、丸太無双だけではない。戦国ものの小説として実に重厚かつ緻密なのです。
私も歴史小説を書いているので分かるのですが、これだけの当時の歴史的背景や関東の勢力図を把握して描き切るにはかなりの知識と労力が必要になることでしょう。もしかしたら、読者が数分で読んだ箇所を作者様は数時間かけて執筆しているかも知れません。
作者様は歴史が大好きなのだなぁと感じられる、力作となっています。
このレビューを見たみなさんも、ぜひご一読を!