寒暖のアマテラス

作者 杉浦 遊季

121

46人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★ Very Good!!

気象制御システムの暴走により、一日の中で四季が巡るようになってしまった東京。

そんな設定を出されたら読まないわけにはいかないじゃないですか!

昼間は猛暑、夜間は吹雪。過酷な首都圏を駆け抜ける登場人物たちの疾走感が素晴らしかったです。

もちろんそれだけではなく、ボーイミーツガール的な部分も楽しませていただきました。
あのシーンとか、ドキッとしてしまいました!

でも私は紗代ちゃん推しです!
彼女には幸せになってほしい……。切実に。

★★★ Excellent!!!

日本には四季があり、太陽に熱せられるシーズンや冬将軍に支配される時季もある。だがもしこの気候が一変したら、いったいどうなってしまうのか。一年をかけて移りゆく季節が、たった一日の間に高速回転しだしたら、果たして人は生きていけるのであろうか。
そんな過酷な環境下で生きる少年を主人公とした、近未来の物語。
設定が意表をつきます。登場するキャラクターたちがとても生き生きと描かれています。
ボーイミーツガール、とあるようにもちろん主人公の少年が少女と出会うことで物語は進んでいきます。このあたりはお約束なのですが、それを含めてもスピーディーな展開に読み手は引き込まれていきます。
細部まできっちりと計算されており、リアリティにあふれております。
ラストのクライマックス・シーンは圧巻です。
こんな物語を読みたかった、そう思わせてくれる一品です。

★★★ Excellent!!!

異常気象に見舞われた世界の下での、少年と少女の出会いの物語。
世界観によってもたらされる困難がよくよく描写されており、そんな逆境に立ち向かうと同時に、二人の間で育まれていく絆と想いの強さが、読者の胸を熱くしてくれます。
いやー、もう、こういうの大好き。(語彙力)

★★★ Excellent!!!

もしかしたら「あり得る」かもしれない未来の中で繰り広げられる少年少女の恋物語☆

世紀末を想像させる舞台設定でも、現代の環境・地理・社会規範を忠実に守って書かれているところが、作品に引き込まれる理由かなと感じます。
絶好調に暴走している「アマテラス」というネーミングが言いえて妙☆

★★★ Excellent!!!

 ガチもののサイエンスフィクションと、ボーイミーツガールを上手く合致させた匠の作品。
 サイエンスフィクション特有の世界設定の細かさがとても素晴らしい!特に関東都心を舞台にしている上に、そのチョイスが何とも難く、情景を無理矢理考えさせられる。
 世界を重視して見る方には特にオススメの作品です!

★★★ Excellent!!!

 まず細かく丁寧な描写で読みやすく、小説の中の世界観や映像が簡単に頭の中でイメージできます。
 そして何より、設定がとても良く練られていて凄く分かりやすく、フィクションではなく、いつか本当に現実に起こるのではないかと思わせる程のリアリティーは尊敬の一言です。
 ここまでレベルの高い作品はなかなかないと思います。
 SF好きの方は読まなきゃ損です!

★★★ Excellent!!!

気象管理システムのアマテラスの暴走により数年前、世界から楽園は消えた。けれど生き残った人々はそんな地獄のような環境下で必死に生きていた。
物語は運び屋親子と、とある少女の出会いから展開していく。少女がようやく見つけた小さなSDカード。それに思い出をいっぱい詰めて帰宅するはずが……

本作品を読んで感じたのが、根本的な悪者がいないということ。それは大人も子供も、権力者もジャンク屋も、皆が世界の有り様と妥協しながら頑張って生きて、許された空間と時間のなかで楽しんでいる。そこにとても好感が持てた。

前半はミステリー要素満載、後半は"あの子の住む街へ"救出に向かうラヴストーリー。
読み終わった後、ほんのり暖かくなる素敵なお話しです。

★★ Very Good!!

未読の閲覧者の為に、誤解を恐れずに、既存作品を例示します。イメージアップの足掛かりとしての例示です。
世紀末の世界を舞台に、若い男女が心を通わすという点は、未来少年コナンを彷彿させます。ですが、主人公の少年はコナンのように怪力ではありませんし、その彼女もラナのようにテレパシーで鳥と会話することもできません。
また、気象変動の設定が、良く考えられ、且つブっ飛んだ設定ですが、田中芳樹先生の七都市物語を彷彿させます。この例示は、如何ともし難い世界環境の中で精一杯努力するという点が似ているだけで、戦闘シーンが相次ぐわけではありません。
舞台が山手線沿線と横浜に限られているので、土地勘のある東京在住者と東京勤務者には感情移入し易いです。
感情移入といえば、若い男女が心を通わすところが最大の読みどころだと思いますが、良く描けていると思います。
最後に作者に向けて一言。彼女に持たせた小道具。上手いと思いました。小道具に過ぎませんが、その小道具中心に物語が展開しますもんね。

★★★ Excellent!!!

読破させて頂きまして、ふと今の気温を肌で感じました。いつも当たり前に感じていて、自然の一つであるという大切さ。それをいかに忘れてしまっているかを思い知らされました。
SFの中にボーイ・ミーツ・ガールという、程よくそういった心情が盛り込まれていて、微笑ましい一面も。終盤あたりの翔太の活躍ぶりにはもう、真剣になって読ませていただきました。

1枚のSDカードから始まる壮大な物語と、数々の表情と心情でお送り致します―――。

★★★ Excellent!!!

読み終えて、心が暖かくなるような物語でした。
色んなメッセージが込められている作品のように受けました。

人間のエゴの結果。
制御できないシステム。
環境というもの過酷さ。
etc・・・etc・・・。

人間の記憶媒体、思い出というものとか。

最後まで読むと、スッキリする作品ですね♪
おもしろかったです。

★★ Very Good!!

科学技術の恩恵を当たり前のように享受してきた社会が突如として過酷な環境に置かれる、という架空世界を描いた作品ですが、環境激変の理由はもちろん、変貌した街の状況設定がとても緻密で、リアリティを感じられます。東京の「秘密」にもひねりがある上、その「秘密」が主人公の終盤の行動に明確な理由を与える役割を持っている点も、お見事な設定だと感嘆いたしました。

★★★ Excellent!!!

完結おめでとうございます。連載時から気に入って読ませて頂いていたにも関わらず、評価レビューを今頃書いています(苦笑)

さて、気象制御システムの暴走により極端な気候に襲われ、人間は夕方でしか外で活動できなくなった近未来の日本。そんな中出会う少年と少女の物語。実際の地名や建物名が出てくるおかげで情景を頭に思い浮かべやすかったです。

★★ Very Good!!

天候を支配したはずの人類が、より劣悪な気象条件に苛まれることになる設定が面白かったです。世界観を構成する設定が緻密に考えられており、そこで暮らす人々の生活をリアルに感じることができました。
しかし物語の展開には若干の違和感を抱きました。特別な敵意や不信感を抱いているわけでもないのに管理公社から逃げようとしたり、翔太が絵真のために必死になるには少しばかり交流の密度が希薄に思えました。魅力的な世界観を、もう少し活かせたんじゃないかなとも感じました。
ですがSFとしては充分な面白さを備えていました。この世界観で続編やアナザーストーリーも展開できるのではないでしょうか。期待しつつ、ひとまず完結おめでとうございますとお伝えしたいです。

★★★ Excellent!!!

 特殊な環境下に生きる二人のボーイミーツガール。まだ完結前ですが、とても心温まるお話でした。世界を揺るがす邪悪な敵がいるわけでもなく、登場人物にビックリするような秘密があるわけでもない、普通の人々による物語。だからこそ、彼らの素敵な思い出も冴えて見えます。
 世界観の設定も思ったよりしっかりしていて、なるほど、と思わず唸ってしまいました。
 事態の発覚後、本格的な二人での行動まで少し間が入りましたが、良い意味で焦らされた感じ。緊張感もあって良かったと思います。

 最終話まで読みました。いやー、良い話だった。二人が本当に青い春を過ごしていて、思わず笑みが零れます。特に最後のシーン。日常を交えた終わり方で、何だか心が暖まりました。
 完結おめでとうございます、お疲れさまでした。

★★ Very Good!!

私は今でも、ジ⚪リのアニメで不可解なことがあります。数分で肺が腐ってしまう森のなかで、眼の粘膜や耳は大丈夫なのでしょうか。あの防護マスクは、鼻と気管しかガードしていないように思うのですが……。

壮大な設定は、緻密で繊細な設定を求めてきます。
あのジ⚪リにも、枝葉末節の一葉に、気になる点が出るほどに。まあ、ビジュアル的に全員が眼と耳の保護をしていたら、誰が誰やら混乱を招くでしょう。アニメでそこまで犠牲にできません。

それほど制限の多いなか、この作品はギリギリのところで説得力を保ち、科学的にもきちんと説明をしてくれます。核融合発電についてなど、私の脳内知識が無学なもので追いつけませんが。

ブラック・スワン。
その優雅さに、ひとは騙されていたことすら気づけない。
読者をどこまでアッといわせてくれるのか。
続きが気になり、わくわくします。

★★★ Excellent!!!

科学の発展が裏目となり、瓦解した人間社会のその後を描く
いわゆるポストアポカリプスを世界観に添えたボーイミーツガール物です。
人類の行動範囲はほぼ屋内とかなり狭まってはいますが、その原因は有害物質によるものではなく
時間帯も含めある程度は融通の利く設定となっているのが、個人的なプラスポイントでした。
男女の交遊に野暮ったい防護服越しじゃアレだもの! まぁそれはそれで趣を感じますが(笑)
捨て置かれた物資の拝借といったサバイバル要素もあって楽しいよ! みなさんも是非どうぞ! ではお疲れ様です。

★★★ Excellent!!!

終わってしまった世界で生きる少年と少女。
極限状態の中で意図せず巨大組織の謎に迫ってしまい、手を取り合って逃げる二人の物語。
自分なら少年も少女も媚びさせてしまいますが、行間を読ませるジ○リ映画みたいな関係は素敵ですね。
二人と一緒に見守っていきたい小説です。