世界観設定が良かったです

天候を支配したはずの人類が、より劣悪な気象条件に苛まれることになる設定が面白かったです。世界観を構成する設定が緻密に考えられており、そこで暮らす人々の生活をリアルに感じることができました。
しかし物語の展開には若干の違和感を抱きました。特別な敵意や不信感を抱いているわけでもないのに管理公社から逃げようとしたり、翔太が絵真のために必死になるには少しばかり交流の密度が希薄に思えました。魅力的な世界観を、もう少し活かせたんじゃないかなとも感じました。
ですがSFとしては充分な面白さを備えていました。この世界観で続編やアナザーストーリーも展開できるのではないでしょうか。期待しつつ、ひとまず完結おめでとうございますとお伝えしたいです。

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