人か、怪物か。それを問うあなた自身は怪物じゃないと言いきれるのか?

作者さんお得意の、『重厚』という言葉すら軽く感じられてしまうようなヘヴィでシリアスなダークファンタジーです。
軽い気持ちで読み始めると、恐らく後悔するレベルでしょう。しかし一度足を踏み入れてしまえば、その極限まで練り上げられた文章と設定に、きっと目が離せなくなるはずです。
フランケンシュタインの怪物や人造人間をテーマに、生と死、人間と被造物、優しさと暴力が相反しつつ渦巻く世界の中で、希望と絶望が濃すぎるくらいに色濃く表現されています。
よくこんなモン(褒め言葉)思い付くなって。そう感じさせる物語でした。まだまだ続きが気になります。

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