激しい狂気を感じる

芸術に侵されて奇病を患った蔵六と、美を食らう存在、「美大生」。勢いに任せて繰り広げられる狂気が心地いい。

蔵六というのは、やはり日野日出志氏の作品「蔵六の奇病」のオマージュだろうが、完全にこの世界の人間となって譫妄と絵の具を撒き散らしている様は、グロテスクで素晴らしいと感じた。