仮想化技術時代の音楽作品

作者 ベン・リー ※旧PN:伶々 わざおぎれい

84

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★★ Very Good!!

非常にわかりにくく書きます。おもしろい。しかし最後は納得できない。少なくともあの人に対する憎悪を受け入れた方が創作論として一歩洗練される気がします。もし音楽が作中でほのめかしている行為にすぎないのなら最初の機械のディストピアに丸めこまれただけになってしまいます。というのも機械にはまさに評価判断をせずに憎悪するということが欠けているのですから。それとも最後の光景は悪辣な皮肉ということになるのでしょうか。

★★★ Excellent!!!

背景、心理、音楽等々、描写が洗練されているので、映画を観ているように、映像も音が浮かんできて、わくわくしながら読んでいました。

音楽面に関しては、おそらく、音楽に詳しくない方にも共感出来、詳しい方は想像が膨らみ、一層楽しめることと思います。
章のタイトルになっている曲、良い曲ばかりで、おすすめです!
銀凛さんのお好きなアーティスト John Coltrane の代表的なカバー曲『My Favorite Things』は、アレンジがオシャレです。


登場人物も皆、好感が持て、興味深いです。
特に、臼井先生が出て来た途端、なんだかホッとしました。(笑)
そして、強大な敵の存在……。怖い!
(ネタバレになるので、あまり言えませんが……)

主人公の創り出す音楽、そしてリリィーー
どうなっていくのか、ますます続きが楽しみです!

★★★ Excellent!!!

今の現実では到底追いつけていない科学が存在し、想像でしか見ることはできないものの、それが苦もなく頭の中で描写されます。
最新の科学技術にあふれ、数え切れんばかりの音楽に包まれながらも、主人公が自分の夢を追いかける姿が一途です。心打たれます。
導入からの丁寧な音の書き方にも圧倒されました。
どれだけ環境が進歩しても人間がいる限り追い求める夢は終わらない。
いい小説です。

★★★ Excellent!!!

近未来的なガジェットたちを、音楽をモチーフにすることで新しく見せる手法に目を奪われつつも――その物語の内容は、人の根源へと下りて行く探究的な物語。

なぜ音楽をするのか? なぜ音楽が好きなのか? なぜ何かをつくるの?

何かをつくり上げるとということの意味を、作者と共に探っていく物語の構造には、確かな構成力を感じさせる。『音楽がどこにあるの?』のサブタイ通り――その答えを僕たちはまだ知らないのだ。

そんな音楽をめぐる探求の物語で、これから先、主人公と彼の師である銀凛――そして、音楽を奏でるために創られたリリィの未来と、その辿りつく答えに耳を傾けながら、物語の結末を待ちたいと思う。

個人的な補足なのだが――この物語を読み終わった後にでも、物語のサブタイトルになっている名曲たちを聞いてみてほしい。My Favorite Things、When You Wish Upon a Star…この物語の世界により一層入り込めることだろう。

作者の素晴らしい選曲に精一杯の拍手を贈りたい。

★★★ Excellent!!!

 これが出版されたら、僕は間違いなく買います。

 感想文です。すみません。ネタバレ成分もわずかに含まれています。

 まず大前提、文字を追うだけで楽しい。一つ一つの言葉が丁寧で、綺麗。文章が光って見えます。すっかり魅了されました。

 そして、登場人物たちがキャラクターとして脳内に浮かび上がります。名前と性格と言葉で、『人間』が構成されてるように思いました。文句なく、上手い。

 さらには世界観。『今』からさらに進んだ『近未来』が説得力を持って存在していました。だからこそ、のめり込めます。主人公の視点から追体験しているような感覚が得られました。

 そう、だからこそ主人公の感情や思いがダイレクトに流れ込んでくるような気持ちよさがあるのだと思います。彼を応援したくなりました。

 物語の引きもいいんですよね。気になるし、綺麗で、『え?』とも思わされます。

 何よりも、好みでした。この近未来世界も、人間が直面している課題も、天才を目指すストーリーも、主人公の強いあこがれも、登場人物たちも、言葉による抽象的な宿題もすべて大好きです。全てが混ざり合い、文句なく面白かったです。

 今の僕の心の癒しです。

★★ Very Good!!

序盤で主人公を含む生徒たちが直面する現実。もう、実にとんでもない未来ですね。あのシーンは読んでいて思わず「うわぁ…えげつない…」と思いました。これはぜひ、音楽にかぎらず「ものづくり」をする方に読んでいただきたい。カクヨムには作者兼読者のかたが多いでしょうから、これはぜひ。