★★★ Excellent!!! 近未来の音楽に浸れる良作 晴見 紘衣 現在とは異なる世界観と、登場人物の背景、ストーリー、それらが密接に絡み合っているため、あまり違和感もなく入り込んで読めた。 ところどころ共感できる内容もあり、涙腺を刺激してきた場面もあった。 最後まで面白かった。 レビューいいね! 0 2016年4月20日 22:30
★★ Very Good!! 家族関係と音楽の分節点は機械において補完される オドラデク 非常にわかりにくく書きます。おもしろい。しかし最後は納得できない。少なくともあの人に対する憎悪を受け入れた方が創作論として一歩洗練される気がします。もし音楽が作中でほのめかしている行為にすぎないのなら最初の機械のディストピアに丸めこまれただけになってしまいます。というのも機械にはまさに評価判断をせずに憎悪するということが欠けているのですから。それとも最後の光景は悪辣な皮肉ということになるのでしょうか。 レビューいいね! 0 2016年4月16日 21:41
★★★ Excellent!!! 人工知能は未来を奏でる 皆本貴文 技術的特異点を扱ったSFは数あれど、音楽を主題とした作品は初めて読みました。いつの日か高度に発達した人工知能が音楽を新境地に導く時が来るかもしれません。しかし、それでもなお、人間が持つ創造の源泉が尽きないことを再認識できました。 レビューいいね! 0 2016年4月16日 21:20
★★★ Excellent!!! 超カッコいい洗練された音楽SF! かがみ透 背景、心理、音楽等々、描写が洗練されているので、映画を観ているように、映像も音が浮かんできて、わくわくしながら読んでいました。 音楽面に関しては、おそらく、音楽に詳しくない方にも共感出来、詳しい方は想像が膨らみ、一層楽しめることと思います。 章のタイトルになっている曲、良い曲ばかりで、おすすめです! 銀凛さんのお好きなアーティスト John Coltrane の代表的なカバー曲『My Favorite Things』は、アレンジがオシャレです。 登場人物も皆、好感が持て、興味深いです。 特に、臼井先生が出て来た途端、なんだかホッとしました。(笑) そして、強大な敵の存在……。怖い! (ネタバレになるので、あまり言えませんが……) 主人公の創り出す音楽、そしてリリィーー どうなっていくのか、ますます続きが楽しみです! レビューいいね! 0 2016年4月1日 08:21
★ Good! 五線譜よ、人の手に還れ。 真野てん 昨今AIによって執筆された小説が、とある小説賞を一次通過したことで話題となったが、あれを髣髴とさせる意欲作である。 作者様による音楽への深い造詣が窺える内容となっており、ストーリーそのものはまだこれから膨らんでいくことになろうかと思います。 レビューいいね! 0 2016年3月31日 22:19
★★★ Excellent!!! 近未来の音が聞こえる。 淡季トシヨリ 今の現実では到底追いつけていない科学が存在し、想像でしか見ることはできないものの、それが苦もなく頭の中で描写されます。 最新の科学技術にあふれ、数え切れんばかりの音楽に包まれながらも、主人公が自分の夢を追いかける姿が一途です。心打たれます。 導入からの丁寧な音の書き方にも圧倒されました。 どれだけ環境が進歩しても人間がいる限り追い求める夢は終わらない。 いい小説です。 レビューいいね! 0 2016年3月26日 14:07
★★★ Excellent!!! SFと音楽の未来――そして、全ての創作者の根源への物語。 七瀬夏扉@ななせなつひ 近未来的なガジェットたちを、音楽をモチーフにすることで新しく見せる手法に目を奪われつつも――その物語の内容は、人の根源へと下りて行く探究的な物語。 なぜ音楽をするのか? なぜ音楽が好きなのか? なぜ何かをつくるの? 何かをつくり上げるとということの意味を、作者と共に探っていく物語の構造には、確かな構成力を感じさせる。『音楽がどこにあるの?』のサブタイ通り――その答えを僕たちはまだ知らないのだ。 そんな音楽をめぐる探求の物語で、これから先、主人公と彼の師である銀凛――そして、音楽を奏でるために創られたリリィの未来と、その辿りつく答えに耳を傾けながら、物語の結末を待ちたいと思う。 個人的な補足なのだが――この物語を読み終わった後にでも、物語のサブタイトルになっている名曲たちを聞いてみてほしい。My Favorite Things、When You Wish Upon a Star…この物語の世界により一層入り込めることだろう。 作者の素晴らしい選曲に精一杯の拍手を贈りたい。 レビューいいね! 0 2016年3月23日 21:49
★★★ Excellent!!! この小説に出会えてよかった 宝蟹 叫 これが出版されたら、僕は間違いなく買います。 感想文です。すみません。ネタバレ成分もわずかに含まれています。 まず大前提、文字を追うだけで楽しい。一つ一つの言葉が丁寧で、綺麗。文章が光って見えます。すっかり魅了されました。 そして、登場人物たちがキャラクターとして脳内に浮かび上がります。名前と性格と言葉で、『人間』が構成されてるように思いました。文句なく、上手い。 さらには世界観。『今』からさらに進んだ『近未来』が説得力を持って存在していました。だからこそ、のめり込めます。主人公の視点から追体験しているような感覚が得られました。 そう、だからこそ主人公の感情や思いがダイレクトに流れ込んでくるような気持ちよさがあるのだと思います。彼を応援したくなりました。 物語の引きもいいんですよね。気になるし、綺麗で、『え?』とも思わされます。 何よりも、好みでした。この近未来世界も、人間が直面している課題も、天才を目指すストーリーも、主人公の強いあこがれも、登場人物たちも、言葉による抽象的な宿題もすべて大好きです。全てが混ざり合い、文句なく面白かったです。 今の僕の心の癒しです。 レビューいいね! 0 2016年3月18日 16:10
★★★ Excellent!!! 無機質化する芸術 @aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa 人間の生み出す芸術が意味を失う世界は、 もうそこまで来ているのかもしれない。 このような世界を描く作品は多いが、 主人公が何を考え、何を目指し、何を生み出すのか。 どのような答えが待っているのか、 それが気になり、先が読みたくなる。 レビューいいね! 0 2016年3月4日 20:30
★★★ Excellent!!! 未来の音楽史 優和 『音楽』というものが人類の普遍的な魂の旋律であること。 例えそれが未来に於いて類い稀な進化を遂げたとしても。 この物語にはそんな想いが込められているように感じました。 それは魂の物語。 人間の物語。 レビューいいね! 0 2016年3月3日 17:18