こんなふうに子どもを愛して、年を取れたらどんなに幸せだろうと思いました。ポポの木が風に歌うとき、おかあさんの声が聞こえるでしょう。とても美しい童話です。
やわらかい文体の童話作品。親子の関係を童話のスタイルで表現されており、読み込めば読み込むほど深い内容であることを実感できます。それでいて子供が読んでも理解できる配慮がされているのが個人的にプラスでしたね。これはいい童話です。
あらすじを読んだとき有名な落語の一遍を思い出しました。 おかあさんが我が子に与えたものはなにか? とても考えさせられる内容です。
大人の童話です。成長と離別、親子関係を綺麗に切なくまとめていると思います。木に立って見ているのが親ですから。絵本で見たいような作品でした。
静かで、素敵な世界だった。ミスターポポ、雷よりも速い、とレビューしようと思って読み始めた自分をぶん殴ってやりたい。
やわらかく、読みやすい文章で気軽に読んでいたのですがとても深いお話でした。お母さんはポポのことを一番に考え、いつでも見守っているのですね。
いつまでも、いつまでも、いくつになっても子供を見守る母親という偉大な愛。“親”という字は“木の上に立って見る”と書きます。ただ見守る愛ただそこにいる愛自分が大きく成長し、現実の親を見下ろすほどになったとしても、母親の愛は年を経るごとに大きく感じるばかり。主人公ポポはいつまでも偉大な愛を心に宿し、それがまた、ポポが親になった時に小さな親の種になるのだと思います。そうやって、親から子へ、愛は歴史となり、連面と紡がれていく。現実の愛を視感し、心で感じる。短編ながらも大きな愛の物語に感じました。
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