第2話

お母さんの頭の葉っぱは日ごとに大きく育ちました。

やがて、花が咲きました。


「お母さん、頭に花が咲いたよ」

「そうかいポポ、体はしっかり洗うんだよ」


花の蜜を求めて鳥たちが飛んできました。

洗濯中にも、炊事中にも、鳥たちはかまわず、お母さんの頭を突きます。


鳥の落としたフンから、ひときわ立派な芽が顔を出しました。

「お母さん、鳥のフンから芽が出たよ。とっても立派な美しい葉だよ」

「そうかいポポ、夜はちゃんと寝るんだよ」


芽は丈夫でした。

水瓶につぶされても、鳥に踏まれても、必ず起き上がってきます。


長い時間をかけて、芽は小さな木の苗になりました。

ポポの町にも雨季が近づいてきます。



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