一話完結型故の強みでしょうか。
テンポがとても良く、キャラクター同士の掛け合いや、
何気ない風景描写が爽やかな風のように駆け抜けていきます。
世界観の説明が適切に配置されていて、くどくなく、
それでいて読者の想像を膨らませるような形で描写されていきます。
例えば、緑広がる高原と、そのバックにそびえ立つ山脈。
そこで暮らす人々の日常など、色々想像してしまいました。
話が進むにつれキャラクターごとの理解も深まり、
スリサズとロゼルのコンビへの愛着も深まっていきます。
とにかく落ち着いて、穏やかに読める作品なので、
紅茶との相性が抜群にいいです。