概要
架空のフォークロアと歴史が交錯する和風ファンタジー第1弾
鎌倉時代末、正和2年(1313)9月。京都東郊の加茂河原で観月を楽しんだ京極為兼と従者達は、帰途を黒雲に変化する怪物に襲撃される。絶対絶命の危機を救ったのは、“人狗”紀政綱(きの-まさつな)であった。命拾いした為兼は政綱を自亭に招き、怪物退治を依頼するが………。
○“人狗”とは…
日本各地に伝わる“天狗攫い”の伝承。天狗から人界に帰された者は多いが、中には帰らぬまま消息を絶った者もあった。説話に記された“人狗”とは、こうして人界を去り、異界である“天狗の庭”で育てられた天狗の弟子である。
神代の昔、“人狗”は天狗を祭る司祭にして戦士であった。天狗が仏敵・魔物・怪物として恐れ憎まれるようになるにつれ、次第に姿を潜め、民間伝承の世界に生きる存在へと変貌を遂げた。そしていつの頃にか、忘れ去られてしまったのである。
○“人狗”とは…
日本各地に伝わる“天狗攫い”の伝承。天狗から人界に帰された者は多いが、中には帰らぬまま消息を絶った者もあった。説話に記された“人狗”とは、こうして人界を去り、異界である“天狗の庭”で育てられた天狗の弟子である。
神代の昔、“人狗”は天狗を祭る司祭にして戦士であった。天狗が仏敵・魔物・怪物として恐れ憎まれるようになるにつれ、次第に姿を潜め、民間伝承の世界に生きる存在へと変貌を遂げた。そしていつの頃にか、忘れ去られてしまったのである。
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