(旧)人狗草紙 ―歌仙周章―

尾東拓山

歌仙周章

まえがき

 本作「歌仙周章」は、短編連作で構想している『人狗草紙』の一編となります。一章毎に区切って投稿していきます。


 冒頭に引用する史料は、実在のものと筆者による創作物とが併用されます。実在の史料の引用に際しては、引用文末の括弧内に、


「著者・校訂者・編纂者名―『書名』―出版社名―刊行年―引用頁番号」


を出典として明記しております。

 筆者の創作物に関しては、引用文末の出典表記がより簡素となっております。これは引用として掲出した書物が実在しないためであり、実在の著作物との差別化を図った結果です。誤解を招きかねない方法ですが、皆様のご理解とご海容をお願い申し上げます。


 創作・執筆に際して、歴史・民俗学研究者の方々の研究と、刊本史料集からの多大な恩恵に浴しました。記して謝辞に代えさせて頂きます。



「歌仙周章」主な登場人物

紀政綱きのまさつな

主人公。愛宕山の天狗から育てられた人狗。


藤原広有

政綱と共に愛宕山の天狗から育てられた人狗。弓の名手。


京極為兼ためかね

伏見上皇の皇太子時代に、歌道師範として取り立てられた公卿くぎょう。本家である二条家に対抗し、京極派和歌を大成させた当代屈指の歌人。


京極忠兼

正親町おおぎまち実明の長男で、為兼の養子。後に生家に復し、正親町公蔭きんかげと名乗る。歌人。


乞食

賀茂河原の近くに住み着いた乞食。河原を調査に来た政綱と出会う。

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