概要
元機動隊特練員。191cm97㎏。鍛え上げた肉体と一振りの刀の物語。
警察で将来を嘱望されていた元機動隊のエリート、切畠正義は、自殺しようとした引き篭りの青年を助けようとして事故に巻き込まれた。
彼は妖精に迎えられて見知らぬ異世界で目を覚ます。
正義の漂着した国は、剣道師匠国レディコルカ。剣と魔法の支配するその世界で、唯一魔法が禁止された国だった。ファンタジックな世界の中に、紛れ込んだ異物たち。立ち並ぶ鳥居、翻る日の丸。
明かされていく、この国の信じられない過去――レディコルカを建国した国父は、戦時中、ノモンハン戦役で消息を絶った旧日本軍の兵隊だったのだ。
思いもよらぬきっかけから始まった、見知らぬ異世界での正義の己のルーツを探る旅は、やがて、巨大な陰謀と戦乱へと巻き込まれていく――
剣と魔法+日本刀でお届けする、異世界武道SFファンタジー。
※
彼は妖精に迎えられて見知らぬ異世界で目を覚ます。
正義の漂着した国は、剣道師匠国レディコルカ。剣と魔法の支配するその世界で、唯一魔法が禁止された国だった。ファンタジックな世界の中に、紛れ込んだ異物たち。立ち並ぶ鳥居、翻る日の丸。
明かされていく、この国の信じられない過去――レディコルカを建国した国父は、戦時中、ノモンハン戦役で消息を絶った旧日本軍の兵隊だったのだ。
思いもよらぬきっかけから始まった、見知らぬ異世界での正義の己のルーツを探る旅は、やがて、巨大な陰謀と戦乱へと巻き込まれていく――
剣と魔法+日本刀でお届けする、異世界武道SFファンタジー。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一筋縄ではゆかない魔境。時を超えて継がれし天剣は、この乱魔を断てるのか
この異世界活劇はまず、混沌の坩堝と化した戦場を舞台にして始まる。魔物と呼ぶのも生温い、思いつくまま雑多な生物の特徴を放り込んでつなぎ合わせたかのよう異形畸形の怪異達で溢れる、混沌を極めし戦場。
その戦場を前にした陣中にて一時の休息を取る男が、ある日本軍人の書いた手記を開く。
今や無き旧日本帝国軍に身命を捧げ、戦闘機パイロットを務めた切畠義太郎が記した手記には、満洲国とモンゴルとの武力闘争──ノモンハン事件における戦闘の最中、操縦桿を握る九七式戦闘機と共に墜落した末に、どういうわけか異世界に転移したという旨が、旧字体を用いた軍人らしく硬い、しかし端々に筆者生来の心の豊かさを感じせる文章で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!刀と魔法の世界
この作品を「ありがちな異世界もの」と侮ることなかれ。もし、この作品をそのように言う人が有れば、それはこの作品を味わい尽くせていない人だと思う。それほどのに濃密で重厚な作品だった。
4人のマレビトの視点から語られる異世界と個々人の苦悩や、現実世界でのトラウマや精神的なゆらめきが、魔法のある世界で一気に発現する様子は宮部みゆきの『ブレイブストーリー』を思わせる。
しかし、主人公は幼い少年ではなく、苦境も経験し尽くした青年。他のマレビトも一人一人、年齢、性別、経験が異なり、それによって瞳に世界が違う形に映る。その描写がこの作品を、ありがちな異世界ものとは異なる、現実と地続きの人間たちの物…続きを読む