熱帯で暮らしていた少女レットは、火山災害に遭い、故郷から引き離される。彼女を引き取った里親は、バイオキューブで暮らす生態学者だった。新しい家族のもとで暮らす彼女は、絆を結び、成長し、離れ、やがてひとつの生の終焉と新たな誕生を見届ける――
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文化人類学的な描写と生物SF的な要素があり、個人的には大変好きなお話でしたv 淡々とした文章の中に、登場人物の強い感情が感じられるところも。
育ってきた文化も習慣も異なる人々が家族として暮らし、離れることがあっても、最後にまた気持ちを通わせることが出来たところに、安堵させて頂きました。
最後の場面は、菌類よりもハリガネムシを想像してしまいましたが(^_^;)←こんな読者でスミマセン(汗) ちょっとグロくても平気~、生物好き~な方にお薦めします。