概要
天井の鏡に映っていたのは、制服の上から亀甲縛りされたあたしの姿だった。
【1/20 文フリ京都にて頒布の、サークル『玉鬘菖蒲』さまのアンソロ『温度』に寄稿した作品の《前日譚》です】
母子家庭で育った。
母親はたびたび自宅に男を連れ込んで、あたしを邪魔者扱いした。
学校にだって居場所はなかった。
だからあたしは身体を売った。
ただ、早く大人になりたかった。
あぁ、なんて不幸《FxxK OFF》。
※ひたすら胸糞展開、胸糞エンドです。
※2015年にpixivにて公開したものを改稿、転載しました。
母子家庭で育った。
母親はたびたび自宅に男を連れ込んで、あたしを邪魔者扱いした。
学校にだって居場所はなかった。
だからあたしは身体を売った。
ただ、早く大人になりたかった。
あぁ、なんて不幸《FxxK OFF》。
※ひたすら胸糞展開、胸糞エンドです。
※2015年にpixivにて公開したものを改稿、転載しました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!居場所っていうのは、場所じゃなくて、人だ。
体を売りながらも、高校に通い、家に帰るという主人公。母は男を家に連れ込み、いつも主人公を邪魔者扱いした。学校でも主人公は浮いた存在だった。そんな中、久しぶりに登校した学校で、委員長に休んだ分のノートを渡される。しかしある日、主人公が体を売っている際の写真が教室に貼り出されていた。主人公はネットに写真をアップした男の名刺をとりに家に急ぐが、そこで信じられない仕打ちが待っていた。
自分は果たして死んでいるのか、生きているのか。
高校の屋上で、主人公が目にしたもの。それは――。
「人の居場所」と聞くと、「場所」を考えてしまう。おそらく「家」や「学校」、もしかしたら「会社」かもしれない。でも…続きを読む