見知らぬ人ばかりが溢れるこの街で、あたしはきっと誰よりも匿名希望だった
『不幸自慢』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054888046975)の続編です。
単体でも問題なくお読みいただけますが、前作を読んでいると一層お楽しみいただけます。
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名前を捨て、自分を買った男の家に転がり込んだあたし。
キスはしない。セックスだけをする。
あたしたちはウィン・アンド・ウィンの関係で、そして互いに最低だ。
——そのはず、だったのに。
※『玉鬘菖蒲』さまのアンソロジー『温度』に寄稿した作品です。