トラッカーズ・ハイ

作者 陽澄すずめ

255

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★★★ Excellent!!!

トラックの運転手の仕事はなんでしょうか。
車に何かを乗せて運ぶことです。
請け負ったものを目的地まで安全に、依頼通りに運ぶことです。
責任を持って、運ぶものと命を共にします。
運ぶのが「モノ」ではなく、「人」でも、「人生」でも、「信念」でも。
守り、全うします。

そんな誇り高く格好良くて、少し可愛いところのある真っ直ぐなトラッカーのお話。
運ばれていくのは、脆さを抱えつつも強く己を律した女性と、純粋素直で優しい子供。

魅力的な登場人物と、手に汗握る(ハンドル握っているだけに)ストーリーと、そして人と人との繋がり、家族の絆、大人のロマンス。

もう何度でも推します。ものすごく面白い。
登場人物と共にわたしも言いたい。
「ハリウッドでやってくれ! 頼むから!」

絶対、映画見にいくから!!!

★★★ Excellent!!!

主人公のトラック運転手は仕事で大型研究施設に向かいます。
そこで美しい女性(サイカ)と彼女が連れる男の子(アトリ)を自分のトラックに乗車させることに。そして、それがキッカケで主人公は女性と男の子と共に追われる身に!?

主人公の仕事であるトラック運送。
現実の世界でもある仕事ですが、現代より進んだ技術が使われている設定でアトリの境遇ともマッチしてSF感を盛り上げてくれました!

主人公が悲しい過去を持っているのですが、それがサイカとアトリを助ける彼なりの理由になっているところも良かったです。

ピンチに何度も陥って、ハラハラ、ドキドキさせてくれますし、重いテーマを扱っていますが「ああ、面白かった!」と言って読み終えられる読後感な所に好感が持てました。

★★★ Excellent!!!

長編小説のはずなのにあっという間に駆け抜けた『トラッカーズ・ハイ』!

日本列島をここまで縦横無尽に駆け抜ける小説もそうそうないのではないでしょうか?

私は、やはり主人公のトラック運転手の巽さんの男意気に惚れました。
設定は未来ですが男くさいオジサン主人公は映えますし、その隣に訳アリの美女はさらに映えます!

内容はあらすじにも他の皆様のコメントにもあるので割愛しますが、読者をワクワクさせるキャスティングにスピード感のあるストーリー展開とスリル、そして登場人物の背景に隠された人情が絶妙にマッチして、主要登場人物すべてに魅力を感じさせます!

これは作者さまの技量の高さを褒めるしかないと思います!

期待を裏切らない面白さ! SFで科学的要素も登場しますが、とても読みやすい作品です!
ぜひご一読ください!!

★★★ Excellent!!!

もうとにかく面白いです!
なぜこんなにも面白いのか?
それは作者が読者を楽しませようとあの手この手で物語を構築しているからです。

でも情熱だけでそれが出来るわけではありません。
この物語の、この作者の凄みはそんなところにあると思いました。

血肉の通ったリアリティある登場人物たち。
ささいな偶然から大事件に巻き込まれていくストーリー。
人としての大事なことを再認識させてくれるエピソード。
迫力あるアクションシーンの数々!

次から次へとエピソードが展開し、物語は深みを増し、読者を掴んで離しません。すくなくとも私は釘付けでした。

それらをつなぎ合わせていくのは読みやすくて、面白みのある語り口。
文章が上手なのはもちろんですが、このリズムが実に素晴らしい。
合間に挟まるコミカルな表現の数々も読みどころの一つです。

……と内容についてなにも書いてなかったですね。

大型トラックのドライバー「巽」はある日、道端で故障している車を助ける。
運転していたのはサイカさんという美女。
この出会いから怒涛の巻き込まれノンストップアクションが幕を開ける!

まぁ入り口はこんなものでいいでしょう。
書きすぎると物語の良さを削いでしまいそうですし。

とにかく面白いから、是非手に取ってみてください。
笑いあり涙あり、もちろんカーチェイスにSFと盛りだくさんにつめこんだエンターテイメント大作でした。



★★★ Excellent!!!

内容については、たくさんの方が素敵なレビューを書かれているのでそちらをお読みいただいて……私はこの作品への愛を伝えるためだけにこれを書きました。

…というわけにもいかないので、少しだけ。


強くて優しくてかっこいい男女が命がけで権力に立ち向かうお話です。いろんな思いや過去を抱えながら、大切なもの、信じたものを守るために顔を上げ前に進む。その姿が生き様が、シビレルほどカッコイイのです。惚れます、泣けます、笑えます。ガチで。

読後に感情が爆発して吹っ飛んでいった、なけなしの私の語彙力。まだ戻ってきません。
でも、ぜったいおもしろいからよんだほうがいいとおもいます。まじで。

★★★ Excellent!!!

 文字通りハリウッド的な展開や演出。すごいですね。演出として上等、リアリティーがあり説得力のある話の進み方は真似しようとしても難しいものがあります。
 作者様の違和感のない作品構成の技術には感服いたします。
 読んでいておかしい部分もなく、主人公の行動や言葉にも理屈や一旦考えるなどなしに共感できます。すっきりしながら次のページへ向かえる。これがめちゃくちゃ読みやすい。読んでいて飽きずらい。
 連載ものとしては最高だと思います。

★★★ Excellent!!!

先が気になりすぎて、夢中で読みました。

トラック運転手の巽さんは、訳あり美女と一人の子供との出会いから、とんでもない事態に巻き込まれていきます。

彼に突然降りかかる出来事は、ハリウッド映画みたいで目まぐるしくて、ハラハラドキドキしっ放しです。

風景描写も丁寧で、登場人物の背景や、細かい所作の描写は想像力を掻き立てます。
一部とっても美味しそうな飯テロあり。
キャラクターは個性豊かです。
さあ、貴方自身で物語の結末を見届けてみてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

誰もが生い立ちや、社会的立場や、心に受けた傷に振り回されながら生きている。それでも途中で投げ出したりせず、決して手綱を放さない。時に自身のため、愛する者のため、そして未来を生きる子供たちのため。葛藤し、思案し、己の信じた道を進む――それでこそ大人ってもんでしょう。

大人はやっぱりカッコよくなくちゃぁ、いけません。この物語はそのことを教えてくれますし、勇気を与えてくれます。緩急織り交ざった至高のヒューマンドラマを、是非貴方もご一読あれ!

★★★ Excellent!!!

 長距離トラックドライバーの主人公・巽は、ひょんなことから美女のヒロイン・サイカと出会う。なにやら困った状況のサイカを軽い気持ちで助けた巽だったが、それは一種の逃避行の始まりだった──。


 のっけからして読者の心を鷲掴みにするスピーディな展開、そして確かなリーダビリティ、随所に光るリアリティと血の通ったキャラクタたち。
 それらがすべて合わさったこの「圧倒的」な物語は、なかなかお目にかかれるものではありません。
 それぞれが必死に毎日を生きていて、前を向いて幸せになろうと頑張るこの物語は、読む者の心にきっと「なにか」を与えてくれる、そんな素晴らしいエンタメ作品となっています。

 手に汗にぎるハラハラ感、この先どうなるのというワクワク感、ほろりと流れる涙に心洗われる瞬間。
 そういうものがぎゅっと詰まった、完璧なエンターテイメント作品を、ぜひあなたもご覧あれ!

★★★ Excellent!!!

ハリウッドでやってくれ。
なるほど納得です。
美女との遭遇、事件の臭い、キレのあるアクションシーン。
全体にハリウッド感漂う中で、地名や描写から情景も想像しやすく、脳裏で映画を見ているようでした。
それでいて根底には家族愛などのテーマもしっかり盛り込まれています。

陽澄さんの書かれる女性は、いつもかっこ良いけど、どこか儚い。
そんな揺らぎを持つキャラクター性が、すごく人間らしくて好きです。

★★★ Excellent!!!

小説を書いていると、ときどき迷いませんか?

やっぱりメッセージを乗っけたいし、感動して欲しいし、文章もかっこよくいきたいし、ダサいとか言われたくないし……。

なんて思っているとついつい読者を置き去りにして自分に酔った文章になる。複雑な展開すぎてわかり辛くなる。

うん? そうです。黒井もやります。

だけど、本当は面白ければ良いし、楽しんでもらうためにはわかりやすい方がいいし、小説だってエンタメ極振りで良いんじゃないかと思うんですよ。

陽澄すずめさんの『トラッカーズ・ハイ』は、そんな事に気付かせてくれる作品です。

カッコいいとは、こういう事さ。

ぜひ一読を、おすすめです。

★★★ Excellent!!!

さほど遠くない近未来のお話です。
まさにハラハラドキドキという展開で、読みはじめるといっきに物語に引き込まれます。
こういうのはハリウッドでやってくれ!
キャッチコピーにそうありますが、本当にハリウッド映画のような展開です。
そして、すべてのバランスがちょうどいいです。
描写に過不足がなく、物語の展開スピードが遅すぎず早すぎず、キャラも立ちすぎていない。
プロのような安定感があります。
僕もちょくちょく書いていますが、うまさに感服です。
筆力が羨ましいです。
読むというより楽しむ物語です。みなさんも、ぜひ、ハラハラドキドキのトラッカーズ・ハイを楽しんでください。

★★★ Excellent!!!

陽澄様の作品に外れなし!

ってことで、一気に読んじゃいましたぁっ

ジェットコースターのようにどんどん景色が変わる話が面白いのはいつものことですが、無駄のない文体、シリアスな話なのにクスリと笑わせるところなど見所たくさんもりもりです!
登場人物が魅力的なのも素敵です
あと、いつもですが子供がめっちゃ可愛いです、天使です

是非映画の様に一気読みして頂きたいと思います(*´╰╯`๓)♬

★★★ Excellent!!!

巽運送の社長41歳(どうやら独り者)、お客様の荷物を丁寧に確実に届けます!

家内制手工業みたいな小さな会社だから社長自らトラックを駆る。
長距離の運ちゃんだからこそのオンとオフのジレンマがあったり、その為に苦い過去を経験したりといろいろ訳ありなオジサン。

そこにもっともっと訳ありっぽい美女と美少年が現れる。
なんか知らんけど追われてるっぽい。
何に追われてんの? あんたたち何したの?
訳が分からないまま巻き込まれ、巻き込まれたからには全力で協力しちゃうけど。

けど、けど、待って待って、拳銃とか聞いてねえよ!
なんでトラックでカーチェイスしなきゃなんねーの!

そういうのはハリウッドでやってくれ!!!!!

はい、ここまで。
あとは本編でお楽しみください(*´∀`)♪

※おっさんフェチには大変なご褒美でございました。ごちそうさまでした。

★★★ Excellent!!!

猛威を振るった某ウイルス。
本作はその十年後に訪れた不安定な社会と、ある国家機密に触れてしまったトラック運転手の物語です。

内容はもちろんアクションに次ぐアクション、マッドサイエンティストに血生臭いダークな……感じではありません。
オッサンがセクシー女性に鼻を伸ばし、かわいらしい少年とドライブをし、ポンコツ追っ手と少しだけドンパチやる物語です。

いえ、ウソです。
銃持ってますし、撃ってきます。

そんなエンタメも多いお話ですが、見どころはそれぞれが抱える過去や生きる信念。どの時代でも誰もが抱える普遍的な悩みと、拭えないトラウマ。
訪れるかもしれない近未来でも力強く生きる人たちの物語です。

確かな筆致は信頼感と安心感。一話でも読んでもらえれば間違いなく読み進められること請け合い。軽すぎず硬すぎずなお話を読みたい方にオススメです!

★★★ Excellent!!!

エンターテイメントの要素が沢山詰まっていて、楽しく読めました。

描写が巧みで、映像的です。設定もしっかりしていて、説明も的確ですんなりと頭に入りました。世界観の構築に破綻がなく、その世界があると思わせるリアリティを感じさせてくれます。

何より、キャラクターが際立っていますね。義理人情に厚い主人公の巽、無邪気で好奇心旺盛なアトリ、アクティブでクールだけど献身的なヒロインのサイカ。配管工ブラザーズもキャッチーで面白かったです!

最後まで読み進めると、テーマも浮かび上がってきますね。人それぞれ受け止め方は違うと思いますが、先の見えないこの御時世にはぴったりの、読むと前向きになれる小説でした。

★★★ Excellent!!!

有限会社巽運送の二代目社長兼長距離ドライバーの巽 晃一(41)はちょっとした親切心から大きなトラブルに巻き込まれてしまいます。
詳しくはお読みいただくとして、見どころは何と言っても巽の男気。
退くチャンスは何度もあったのに、敢然と巨悪に立ち向かいます。
その理由も実に納得できるし泣けます。

登場人物も全員が魅力的。
可愛い男の子アトリ。
ヒロインのサイカ。
敵役に配管工ブラザーズ。
それぞれに見せ場があります。

迫力あるカーチェイス、二転三転する展開、銃撃戦などは正しくハリウッド映画のよう。

親子愛、人情、男気がたっぷり詰まったこの『トラッカーズ・ハイ』。
ひたすら熱くて温かいです。

★★★ Excellent!!!


 いつもの配送ルートで、立ち往生している車に気づいてブレーキを踏んだ大型トラックのドライバー巽。彼は困っている様子のサイカという美女を助けてあげることにした。それは彼女が美人だったからではない。そんなことは断じてない。
 だが、それが大きな間違いだった。
 彼女に言われるまま荷物を取りに行った巽は、その荷物が幼い男の子であり、自分がなにやら犯罪の匂いがする行為に加担させられていることに気づく。
 そして、サイカという美女は彼に銃を突き付けて、こう言うのだ。

「騒いだら撃つ」

 彼女に脅され、荷物である男の子を運ぶことになる巽。だが、ほどなく追手がかかり……。

 トラック・ドライバーのおっさんと訳あり美女、そして可愛らしい男の子の三人が、福島から九州、そしてふたたび福島へと長距離の呉越同舟。そんな彼らを追う敵はなにやら強大で、実力行使も厭わない。おまけに拳銃も所持している。
 最初は脅されてしぶしぶ従っていた巽だが、美女の事情と男の子の状況を知るうちにだんだんと彼らをなんとかしてあげたいと思うようになるのだが。

 世の中にはどうにもならないことがたくさんある。そんなことを山ほど経験してきた巽。そのどうにもならないことに抗い、無茶をしているサイカ。そして、何やらその存在自体に秘密がある男の子アトリ。
 訳あり過去あり事情ありの三人を乗せてトラックは行く。

 どうにもならないことを承知で、それでも前に進むしかないおっさんトラッカーと、運命に抗うように突っ張る訳あり美女。
 やがて惹かれ合う2人ですが、まるで遠く離れて光と影を投げ合う地球と月のように、互いに輪を描きつつもその距離は決して縮まりません。
 彼らは過酷な運命に飲み込まれようとしている幼い少年を救うことができるのか。爆音をあげて突き進む先に、明るい未来はあるのか。
 その道の先にある景色はきっと、走り続けて… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

たったの十年後。とても身近な未来のお話。
主人公『巽』は長距離のトラッカー。中年ゆえか、何だか疲れた様子。明るい性格のようで、どこか諦めのような陰があって。でも美人に弱い、典型的なオッサン。

いつもの仕事も突発の仕事も、運送業にはままある。けれども拾ったのは、出会ったことのない危険なタイプの美人『サイカ』。
彼女に脅され、予定外の長距離運送を務めることに。

巽はいい人です。命も含めた自分の都合を考慮しながらも、相手の事情を汲んで優先してしまう。押し切られてしまうタイプなのかも。

サイカは熱く、一途な人。自分が納得したことは、徹底的に貫こうとする。目的は決して利己的でなく、守りたいものの為。

強力かつ手段を選ばない妨害が、二人を襲う。しがないトラッカーが敵うはずもない、強大な相手。
いつしか巽は、サイカとその望みを守りたいと思う。
だが知れば知るほど、解決方法が存在しないことを思い知る。
サイカの望みは、失われてしまうのか……?
◇◇◇
巽とサイカは全く違うタイプです。でも根本で同じ部分がある。それは誰かを犠牲にするくらいなら、自分を殺してしまうこと。
それは美徳であるけれど、救いの手を跳ね除ける行為。実際その為に、何度も頓挫してしまいます。

でももう一つ、共通することが。
大切な誰かの為なら、何だってやれる。サイカのそれはとても狭く、巽はとても広い。
打ち勝つとすれば、きっとこの想いでしょう。サイカさえも、やられてしまうくらいだから。

やきもきします。
それはもう、やきもきします。
大型車と黒塗りセダンのカーチェイス。ハッタリあり、銃撃もありの逃走劇。追い詰められた巽の生還する様は、傷だらけのヒーローと呼ぶに相応しい。
ハリウッドばりのアクションと駆け引きの末に、望みは果たせるや否や。

一つ言えるとすれば。巽運送のトラックは、荷主の希望を叶える日本一のトラッ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

トラッカーこと「巽運送」社長、巽晃一。
いつも通り荷運びの途中。
何者かに追われる謎の美女を拾うという、映画さながらのイベントに出くわすが、彼女が持ち込んだ「荷物」が曰く付きで……??

ちょっととぼけた所もあるけれど、根っこに辛い過去や運送屋としての矜持を抱える巽のキャラクターが、とても共感できて応援したくなります。
謎の美女・サイカと、彼女が持ち込んだ、否、連れてきた男児・アトリには、逃げなければならない深い事情が。

それらの事情に寄り添って、中年の体フルパワーで奮闘する巽。
どこにでもいそうな、社会の歯車の一つだけど、いざという時には歯車から外れて漢を貫くことだってできるんだぜ!
たくさんのことを教えてくれる、普通なおじさん・巽がカッコいいのです。

ワクワクするような数々の事件と、人との出逢いがもたらすかけがえのない大きな輪。
運送トラックが、今すぐあなたのもとへお届けします!

★★★ Excellent!!!

 トラック運転手として働く主人公の前に、謎の美女が大きな荷物をもって現れる。美女は主人公を銃で脅し、荷物を運び、病院に連れて行くように命じる。しかしその途中、荷物の中身が子供であることが判明し、三人で病院を目指すことに。
 しかし、休憩中に黒服の男たちから襲撃を受け、三人は逃げることとなる。実は美女は研究所で「先生」と呼ばれ、子供たちの教育係をしていたのだ。そして、そのうちの子供の一人を救うために、無断でこの子供を連れだしていた。研究所ではこの子供から、臓器を摘出して他の子供に移植する計画があったのだ。
 何とか病院に着き、美女は姉に助けを求めるが、姉は自分の子供を人質に取られており、美女を助けてはくれなかった。この美女姉妹の父親は、研究所の高い地位にいたため、美女は父親と直接対決する。研究所を体現するような父親と、それに背く娘。この対立は果たして―—?
 そして主人公にも研究所から黒服の男たちがやってきて……。
 訳アリ独身主人公は、美女と子供を助けることはできるのか?

 主人公の過去と、美女の柔らかな部分、そして無邪気な子供という設定が、まさしく「家族」を連想させ、物語に深みを与えている。特に、「冷徹な美女」と子供に優しい「先生」であり「聖母」のような面と、「妹」、「娘」の面を見せる美女が、とても魅力的だった。子供も天真爛漫で、とても愛らしかった。

 是非、是非、御一読下さい!

★★★ Excellent!!!

単純な恋愛浪漫に収まらずに、一人ひとりの生き様を描いたエンタメ作品です。
テーマはエグいですが、終幕は爽やか。
心理描写の細やかさと、突然のドンパチのギャップも楽しいです。
映画を見るみたいに、わくわくと小説を読みたい方にオススメ!

★★★ Excellent!!!

クールビューティの美女と子ども一人。とんでもない「荷物」を運ぶことになってしまった41歳のトラッカーが、ハリウッド顔負けのアクションシーンを切り抜けながら走り続けるという、まさに映画のような物語。
章ごとに区切られたエピソードには、SFありカーチェイスありとふんだんにエンタメ要素が詰まっています。が、その根底を支えるのはやっぱりキャラクターの持つ魅力です。
中年トラックドライバーの男っぽい不器用さや過去を背負って生きる哀愁。気の強そうな美女が時折見せるはかなげな横顔と旺盛な食欲。そんな二人のアンバランスな会話劇は楽しく、切なく、自分に誠実に生きようとする大人のヒューマンドラマとしての側面も見せてくれます。
逃亡劇とともに描かれる大人のボーイ・ミーツ・ガールもポイントです。近づきそうで近づけない二人の行方を読者はきっと見守りたくなることでしょう。
4日間の出来事とは思えないほど色んな要素がギュッと詰まった読み応えある物語。ぜひこのロードムービーを味わって頂きたいと思います。

★★★ Excellent!!!

配送業を営む社長兼トラックドライバーの巽。
いつもの得意先へ荷物を配送する道中で、美女サイカと出会い……。

まず、医療従事者に並び、新型コロナで大変な中、物流を守ってくださるトラッカーの皆様にも感謝を伝えたいです。
この連載を追いながら、ずっと心の中にその想いがありました。
本当にありがとうございます。

さて、レビューです。^-^

非人道的人体実験を行っている「ふくしま特別研究都市」からサイカが連れ出したアトリ。
純粋無垢な少年で、外見も性格もとても可愛らしく、九州に向かうトラックでの旅ではどんどん巽に懐いていくので、この子が犠牲になる末来なんて絶対に許せない……そう思いながら読んでいました。

研究施設から追ってくる黒ずくめの男二人はどこかコミカルで、そしてもしかしたらこの二人こそハリウッド映画並みなのではないかと思うくらい、しつこい。
もう、しつこすぎ・笑。

主人公巽とヒロインであるサイカはお互い辛い過去を背負っており、この濃厚な4日間でそれらが理解されていく道程がとても自然で……どうか二人が離れなくて良い形の結末を向かえるようにと祈ってやみませんでした。

そして、文章に定評のある作者様。
やはり最初から最後まで流れるような文体で、とても読みやすく安定しています。
拝読の度に語彙の豊富さ、感情表現の多彩さ、さまざまな技巧に唸らされ……本当に勉強させていただいております。

一気読みをおススメしたいこの作品。
ハリウッド映画の原作にどうでしょうか!ヽ(^。^)ノ

★★★ Excellent!!!

長距離トラックの運転手にして
小さな運送会社を営む巽晃一の
つつましい日常は突如、壊れた。

高速道路で拾ったのは謎の美女。
彼女に騙され、あるいは脅され、
奇妙な積み荷を運ぶことになる。

サイカとアトリ、訳ありの2人に、
失った家族の姿を重ねてしまい、
巽は2人をほうっておけなくなる。

カーチェイスあり、銃撃戦あり。
でも本質的なところは、堅実で
ささやかな家族の物語だと思う。

おっさんの頑張る姿が格好いい。
等身大の大人の苦みがまたいい。
飯テロもあります。

連載おつかれさまでした!

★★★ Excellent!!!

重い過去を背負ったトラッカーのおっさんが美女を拾い、騒動に巻き込まれながらも前へと進んでゆく物語です。

他の方のコメントやレビューにあるように臨場感あふれるアクションや中年トラッカー巽と美女サイカのやりとりはもちろん面白いですが、私はこの物語は子供たちを見つめる事により、再生される大人たちのカッコよさにあると感じています。
ネタバレを避ける為、詳しくは書きませんが、男よりもカッコいい『ハンサムガール』サイカと、一本筋の通った『トラッカーおやじ』巽の旅路を追いかけてみて下さい。

そして、物語を読み終わった時に巽が運び続けていた荷とこれから進む道が何処へ続いているかを感じてみましょう。

読みやすく、整理された文章と構成の為、一気に読めるのもポイントです。

★★★ Excellent!!!

しがない長距離トラック運転手の巽が、配送の途中、出逢ったのは、車が故障して困っている美女・サイカ。
ちょうど配送先である『ふくしま特別研究都市』まで乗せていってほしいという彼女のお願いを聞いたのが、すべての始まり。

荷物が入っているとばかり思っていたトランクから、男の子が出てくるわ、脅されるわ、追っ手に追いかけられるわ……。

「ハリウッドでやってくれよ!」
そう叫びながらも、ひたすらトラックを走らせる巽の運命や如何に――!?

いつもながら、情景が見えるかのような丁寧な筆致で描かれた、アクションあり、ほのぼのあり、涙ありの物語です。
何度、目頭が熱くなったか……(´A`*)・゚。

重い過去が見え隠れする巽、自分の信じる道を貫こうと足掻くサイカ、癒されずにはいられない無邪気な少年・アトリ……。

三人が乗るトラックは、いったいどこへ辿り着くのか。
ぜひぜひ見守ってください!

★★★ Excellent!!!

トラック運転手(41)と謎の美女の逃亡劇です。

普通のおじさんが美女を助けたことから、厄介ごとに巻き込まれます。

タイトルのセンス。
手に汗握るなカーチェイス。
スリリングなシーン。
何度も陥るピンチ。
毎回、次ページが気になる展開。
綺麗な文体。
印象的な台詞。
繋がっていく謎、事実。
キャラたちの感情表現もうまいです。


キャラもいいです。
かっこいいおじさん。渋いです。実は抱えている過去もあったりしていいです。
クール美女。謎めいた雰囲気がいいです。
子供。かわいいです。
何度もくるしつこい敵たちもいい味出してます。

映画化されてほしい作品です。

★★★ Excellent!!!

有限会社巽運送の二代目社長・巽 晃一(41歳)は、取引先『ふくしま特別研究都市』へ向かう高速道のパーキングエリアで、細身の小気味のいい美女に声をかけられた。

「すみません、ちょっと手を貸していただけませんか?」
「えぇ、もちろんです」

これが全ての間違いだった!

脅迫されたり絆されたりしながら、気づけば国家機密を抱えた美女と少年を乗せて、トラックで福島から名古屋を経由して北九州へ、北九州からまた福島へ。列島半分を往復する逃走劇の果てに、彼らが得たものは――


ポスト・コロナ後の日本人に期待される将来像と、生命研究の倫理と、大人のロマンスと、ハリウッドばりのトラック・アクションを含んだ、近未来SFヒューマンドラマです。
巽さん、頑張ってv(41歳はまだ若いゾ)

★★★ Excellent!!!

思いもよらぬ新型ウィルス蔓延により、出生率が激減した近未来を舞台に、ハリウッド映画も真っ青のカーチェイスと人間ドラマが繰り広げられる世界です。

トラックドライバーの巽は曲がったことが大キライな実直な性格の壮年男性。
彼は、美女・サイカに銃を突きつけられ、或る事情で生命を危惧される幼き少年・アトリを守るべく、トラックを走らせます。
道中は平穏とは程遠く、謎の追っ手に邪魔をされながらも、物語の中間地点で、危機一髪を潜り抜けました。
無事、目的地に辿り着き、ほっとしたのも束の間、新たな局面を迎えます。
読者は、登場人物各々の過去を知り、新たな想いに充たされます。

巻き込まれた形で始まった旅を中途半端にしておけない巽にエールを贈ります。
「がんばってください!!」

★★★ Excellent!!!

中年トラックドライバー、巽。この日の仕事は、とある研究施設への配送業務。なにも特別な事はなく、決められた仕事をこなすだけ。そのはずでした。
しかし、ふとしたことからサイカという美人女性を乗せたことで彼の平穏は終わりを迎えます。
荷台に積んだケースから出てきた少年、アトリに、突きつけられる銃口。更には研究施設の抱える闇の部分を知り、最終的には彼女達と行動を共にすることに。

本作、キャッチコピーが非常に秀逸。
『こういうのはハリウッドでやってくれ! 頼むから!』
この言葉に違わず、どんな大作映画だと思うようなピンチやアクションの連続。そして主人公は、それに巻き込まれる一介のトラック運転手。
いくらなんでも荷が重いこの事態。無事、ハッピーエンドへと走り抜けることができるのでしょうか?

そしてアクションと共に本作の要になっているのが、親子や命といった、心に訴えかけてくる愛情たっぷりのドラマ性です。
サイカの目的。そしてその根底にある思いを知った時、巽と同じように、彼女を応援せずにはいられませんでした。

★★★ Excellent!!!

『めぐりの星の迷い子たち』を目にして以来、陽澄すずめ様の作品はなるべく追い続けるようにしています。前作『レアメタリック・マミィ!』では戦うシンママという斬新な主人公でしたが、今回は傍目にはくたびれ気味の、気のいいおっさん。転生して若返ったりしない、チート能力なんて当然ない、咥え煙草でハンドルを握るトラック運転手のおっさん。もちろん誰かを撥ねて転生させることもありません。

撥ねる代わり(?)におっさんが拾ったのは、謎めいた翳のある美女と、純真無垢の固まりのような少年。それだけでもドラマになるところ、ブルースブラザーズみたいな凸凹コンビに追いかけまわされたり。トラックを乗り回すカーチェイスから、サスペンスにハートフルにもしかしたらロマンスまで、まさしく文字で読むハリウッド二時間映画。

物語はちょうど今、これから佳境を迎えようというところ。謎ありアクションあり人情ありの陽澄ワールドを、是非あなたも味わってください!

★★★ Excellent!!!

舞台は近未来の日本。
長距離トラックの運転手として働く男性、巽晃一41歳。彼はこの日も、いつも通り荷物を運ぶ……はずだった。
しかし配送中、車が故障して困っている美女を助けた事から状況が一転。彼は思わぬトラブルに巻き込まれていく。

銃を突きつけられたり、怪しい奴等に追いかけられたり。巽を襲う、様々な危機の数々。
女性を助けただけのはずが、どうやらとんでもない事に首を突っ込んでしまったみたいです。いったい彼女は、どんな事情を抱えているのか。

所詮は赤の他人。面倒事になんて、巻き込まれたくない。しかしそれでも放っておくことのできない、心根の優しい巽。
人間くささと人情溢れるトラックドライバーの奮闘を、是非ご覧ください。