ハリウッドまでいかなくてもここで十分! さぁ読者よ、楽しむのだ!

主人公の巽さんは41歳のオジサマです。
四十路に突入した、人ではない働くフォークリフトを優しく労ることが出来るどこにでもいそうなオジサマです。

そんな彼が出会ったのは一人の美女サイカ。
物憂げな、なにか秘密を抱えた様子の彼女にひょんなことで関わった彼は彼女と共にいる少年アトリと三人で行動するうちに、彼らの逃走劇に巻き込まれることに。
追われるということでヒリヒリするような緊迫感がある一方、サイカやアトリと紡いでいく優しい時間。
その緩急に翻弄されているうちに、気が付けば読者はすでに彼のトラックに乗り込んでいるのです。
どれだけ辛い事があっても。
どれだけ立ち止まりそうになっても。
それでもトラックは前に進んでいきます。

さぁ乗車した皆さま。
彼の行動に、彼の決断に。
共に寄り添い、彼の踏み込むアクセルに身を任せながらその行方を楽しんでみて下さい。
最後の目的地であるエピローグに彼と共に辿り着いた時。
きっと皆さまも心地良い、いい風が吹き抜けるのを感じることが出来るでしょうから。

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