彼は走る。
想いを寄せた女性が住む森に、猛々しい炎が襲い掛かっているからだ。

だから彼は走る。
彼女を救いたいという一心で。

足を止めた先、そこで彼が見たものとは…。

始まりと終わり。
そして繋ぎ、人が育んでいくものとは何か。
それを考えさせられるお話です。

素敵な物語、皆様にも知っていただきたく思います。

約1000字で読める美しく切ない物語です
切なさ、悲しさ、そして未来への思いがひしひしと伝わってきます。
次の世代へと受け継がれていく思いを確かめてみてはいかがでしょうか！

作者様の「はじまり」とも言うべき美しくも切ない生命の物語。

異種婚姻譚ではないけれど、子々孫々に至るまで、連綿と続く永遠の愛。
人間の愚かしさと、対極にある善性。

それらを同時に味わえる素晴らしい作品です。