前世の知識を有効に使い、今度こそ! そのはずだったのに…。

日々に追われ、疲れ果てている29歳の女性、新井若葉。
そんな彼女が不運な事故により、近世ヨーロッパに似た世界へと17歳のアリーシャ・ヴェーバーという女性として新たな人生を始めていく物語。

そう、自分が過ごしていた便利なものが無い世界。
石鹸を手に入れるのすら一苦労する世界で、彼女は前世での知識を活用し今度こそイージーな人生を過ごす。
そんなチートなお話だと、当初は思っておりました。
……おそらくは彼女自身も。

そんな彼女の前に突如襲い来る『災厄』。
それは若葉として生きていた頃に目にするような構造の存在だった。

次々と明らかになる展開とそれに対し時に若葉として、時にアリーシャとして。
『彼女』は怖れ、傷つき、涙を流しながらも前へと進んでいきます。
その踏み出した先にあるものは?
そしてその先に、あるいは共にある存在とは?

彼女の進む先、そしてその答えを是非皆様にも知っていただきたく思います。 

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