精緻で丁寧な描写に突如現れるぞわっと感

 異世界転生なのかな、と思って華やかなりし貴族社会の描写や、そこで繰り広げられる登場人物たちの恋愛模様の丁寧な感情表現に見入っていたら、突如として『災厄』という異質な存在が現れる展開に引き込まれました。

 そこへ、これもこの世界においては異質な存在である主人公の前世の知識が噛み合った瞬間の「ぞわっと」感が味わえました。

 もちろん、主に軸で語られる二組のカップルを中心とした恋愛模様も、「面倒だなあこいつら、でもどうなるんだ?」と楽しく読ませていただきました。

 最後に、作者様への感謝を込めて、レビューさせていただきます。

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