読み心地ライトで極致な重厚作品

新井若葉(29)は、中世末ヨーロッパ的世界で暮らすアリーシャ・ヴェーバー(17)に転生した……と勘違いしていた、というのが物語の冒頭です。

あらすじを読んで、転生やお決まりをメタ的に扱ったものだろうか、などと想像したら誤解なので、ぜひ読んでみて衝撃を味わいください。

読むぞーと気合をこめなくても頭に入ってくる分かりやすさと毎回の引き、誰が読んでも面白い。

読み心地はライトな一方で、地の文から人物の心が、声に発する台詞の重みが、そして存在が立ち上ってくる感があります。重厚がライトの上に成り立っている、信じがたいけども。

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ぜひ皆さまにおすすめします。

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