レンズ造りに情熱を注ぐ魔女アーティカ。彼女を捕らえた異端審問官ヴァンス。二人にそれぞれ背負うものや弱さ、人間でなくなりかけている危うさもまた、恋を胸に迫らせます。敵であるはずの皇帝ザーフィルの魅力も、三角関係を見たことのない形状に歪ませて、面白いと言う他ないです。
特殊な世界観の中で異能が成り立ち、魔女はいわゆる魔女ではない特殊な立場にあって、荒ぶる禍々しさが漂いつつ、おどろおどろせずに砂漠の乾いた大気に合う爽やかさも含んでいるように見えます。そんな異能の不思議が物語の大きな魅力の一つです。
恋とレンズの物語。明らか面白そう、面白いです。
皆様におすすめします。
滅ぼされた国のお姫様である砂漠の国の魔女アーティカには、未来が見える。
アーティカが作るレンズは、誰にでも未来を見せてくれる。その内容はレンズによって様々だ。
そんなアーティカを巡る三角関係と、それぞれの想い……。
ネタバレになってしまうため、あまり語れないが、滅ぼされた国のお姫様、魔女、砂漠の国、不可視のレンズ、異端査問官、立場の違う恋、三角関係、皇帝……このワードに少しでもトキメキを覚えた方は、是非読んでみて欲しい。
ただし、寝る前にちょっとだけ……はお勧めしない。なぜなら、私のように途中で読むのを止められず、夢中になって寝不足になるからだ。
ラブもファンタジーも大満足!!
続きを楽しみにしています!!!!