沓屋南実(クツヤナミ)

　取れぬものを望んで、みな手を伸ばしよる。少しく近くと櫓を立てても月は取れぬ。取れぬことは承知の上じゃ。如かれどみな櫓を立てる。 　老僧鉄心の嘆きは、何処に行き着くのでしょうか…

振り返った結果をつらつらと書いた話である。 読むかどうかはお好みで。

「相方」の母国アメリカに移住した関西人の「私」が暮らし始めた先は、東海岸南部に位置するバージニア州。『南部州』『旧自治領（Old Dominion）』と呼ばれるその土地で触れた、…

自分が個人的に気になった表現を指摘します。 読みやすさを重視しているため正しい文法と離れるかもしれません。 私が間違っていたらぜひ指摘してください。 今まで書き物をしたことがな…

『八小節』の、その後。 老ピアニストの求めるもの。 【LisPon×カクヨム “最後の5分間” 小説×朗読コラボレーション・コンテスト】 https://kakuyomu.j…

　日本語一年生は、まだお友だちが誰かわかりません。先生が、前から順番におとなりさんになってねーと言いました。さあ、おとなりさん同士仲良くできるかな？

起立性調節障害（起立性低血圧／OD）になった娘と向き合うため、介護休暇を所得した会社員の話。 ※2018年~2019年執筆。 ※完結しました。ありがとうございました！

ヴェネツィア音楽院で出逢ったのは、美しい音楽の天使だった。 チェンバロ奏者の結架と、オーボエ奏者の集一の物語。 長編『恋慕の鎖　La Catena d'innamorarsi』…

十六世紀のアントウェルペン。 貧しい絵描きの父を亡くした少女マリア。 葬儀の日に出会った少年ペーテルに心を揺さぶられ、 画家になる希望を強めていく。 しかし、家族のために犠牲…

僅か10歳にして教団を率い、14歳で王となったサファヴィー朝のイスマーイール1世。無謬の救世主とまで謳われた王に、敗北などあろうはずがなかった。そう、その日までは。 ＊マグネ…

初めての高校生活に心躍らせる一年生たち。 その中には慣れ親しんだ土地から引っ越して来たばかりの坂田と言う小柄で目立たない男子が居た。 心に大きな傷を負った坂田に最初に声をかけてく…

僕たちはどうして懐かしさに惹かれるのだろう。 心地の良いノスタルジー。郷愁感。 子供の頃に聞いた音楽や作品を、妙に愛おしく思ってしまうのは、どうしてだろう。 波の音は、僕たちの…

インドネシアの首都ジャカルタで開店休業中のボクシングジムを経営する老ボクサー、ロニーのところへ、日本で売り出し中のボクサー、薮田から試合の依頼が飛び込んでくる。 とある事情から…

「自立できる仕事を探さなきゃ……！」 　両親から富豪への輿入れを切望されている少女・ラシェルが自立するために選んだ就職先は、女神の加護を受けた聖騎士団だった。 　だが、その騎士団…

ゲーテの詩を翻訳したものです。 すこしずつ増やしていきます。 原文は Goethe, Johann Wolfgang von, Werke (Hamburger Ausgabe…

　今から百年以上前の話、ヴィクトリア朝のロンドンは大英帝国と呼ばれ、世界でもっとも栄えている国だった。だが、同時に、光の強さに総じて影が濃くなるように、暗い闇があった。貧困に…

『純粋理性批判（Kritik der reinen Vernunft）』（イマヌエル・カント　Immanuel Kant ）の2版（いわゆるB版）をドイツ語原文から現代日本語に翻…

史実に忠実ながら、萌えやオシ、陰謀・謎解きを底流に展開します。ライヒシュタット公や、周囲の人の言葉も、積極的に取り込んでいます。 父ナポレオンの没落後、２歳で母の実家、ウィーン…

pixivより転載（『折句集』を除く）。 ※　短歌「Shooting Star」「楽園のアリス」をもとに書いた小説が、カクヨム掲載の別作品『Shooting Star』です。 …

「うつうつ」が現状僕の真の姿とすれば、こちらは、あくまでも、明るく楽しくクラシック音楽を眺めよう！という、仮想の僕の視点に基づいて書いて行きます。なので、出てくる作品も「うきうき…

「うつ」的状況の中で、結局仕事もやめてしまったぼくですが、しかし、こういう時も、手をこまねいていても、やはり明日は来るのです。ぼくはお医者様者でもカウンセラーでもないので、あくま…

人類が作った沢山の本には、魂がこもっていたのです。それが燃え尽きる時に、その魂は開放されました。

タイトルに俳句のようなものを、本文にそれを読む上で参考になるかもしれないことを書く。 各エピソードは独立している。気になったものだけを特に読まれたらよろしいかと思われる（気にな…

二十世紀の指導者の中で一、二を争うほど有名なドイツのヒトラー。彼が残した書物『わが闘争』はあまりにも有名である。 だが、その本を実際に手に取り、読んだことがある人はどれだけいるだ…

ベートーヴェンの未完成交響曲である第十番。 キリスト教世界とイスラム教世界との融合、合一を目指した一曲になる予定だったとか。 比べるのもおこがましいですが、まあ、そんな感じで。

両想いなはずなのになんだかもどかしい。 音楽も絡むと普通の恋愛とも勝手がちがう？ 10歳上のお姉さまに育てられるアーティスト男子奏汰(かなた)には、いずれ夢か恋愛か選ばなくてはな…

陛下と共に馬を走らせる私を、人は「女将軍」と呼ぶ。 ＊他サイトとの重複投稿です。 ――2022年12月10日、ルビや場面の区切り等を追加しました(基本的な内容は不変です)。 …

　PTAに参加することは保護者の義務なのか、誰がどうやってそれを決めるのか……。 　朝日新聞や弁護士.comで紹介された千葉市PTA連絡協議会作成のQ&A集「本当に聞きたかったP…

フランス・リヨンは、その旧市街全体がユネスコの世界文化遺産に指定された美しい都市だ。そのリヨンのクロワルッス地区に住むクレモン、チボー、アレックスは現代の普通の中学生。リヨンの街…

「あたし、『枯葉』はセルジオ・サルバトーレが一番好きだなぁ」 俺の『枯葉』を聴きながら、そんなことを言う女は一体何者なのか？もうすぐ職を失うピアニストである俺の前に、女は突如現れ…

【カクヨム執筆初心者向け】 小説を書くときのルール、カクヨムの作品紹介文の書き方、目次の作り方、などなど。作品のクオリティーを上げ、より、読みやすくするためのアドバイス集。 …

折角ならカクヨムを楽しみたいので、いいところ探しをしてみようかと。 そんな独り言をつらつら、ゆるゆると書くエッセイ。 不満はどんなことにも抱くこと。 ならば、いいところを探して…

東京にある芸能社・ホクトエンターテイメントのクラシック音楽事業部を舞台にした恋愛小説です。　元気はつらつ新入社員の加瀬夏希とエリート秘書の高宮隆之介の格差恋愛エピソードです。 …

京都で過ごす大学院生たちの日常風景。 バレンタインデーには、 ちょっとリア充することもある。

　時は18世紀初頭、ドイツの錬金術師ベットガーは、金に勝る東方の至宝、磁器の生成に勤しんでいた。 　しかし作業は思うに任せなかった。 　そんなある日、神秘と憧憬のはるか東方より、…

詩です。 全部とは言いません。気になったものをご覧ください。

とにかく散らかった脳内のピースをここで集めています。

乾いた生活を送っていた憲史が6年ぶりに実家の写真館に戻ってきた。 店があるのは、北海道の新陽通り商店街。 以前よりますます人気のない寂れた様子にげんなりする憲史。 だが、そんな商…

西暦2000年。イギリス北部の小さな街に住むマキカは「お片づけ」依頼を受ける。80歳になる上品な老婦人の家は、想像を絶する汚さだった。

ヨーロッパを元にした歴史小説が書きたい、もしくは設定等に何か参考にしたいという方向けに、西ヨーロッパであるイギリス、フランス、イタリア、ドイツ辺りの歴史についてダラダラと書いてく…

まぁ、気楽に書きます！ よろしくお願いします！

あるがままに生きる

謎の穴を壁に残して、ロンドンで２人の清国人が絶命した。 折しも清国山東省で、同じく２人のドイツ人が殺される。 体の癒えたホームズを訪れた謎の女性とは？ シベリアを駆けるドイツの…

メトロポリタン・フィルハーモニー管弦楽団の専属ステージマネージャーとして働く八重樫透（やえがしとおる）。 決して舞台の上に姿を見せることはない彼。 しかし、万雷の拍手の向こう側に…

これは、命を巡る物語。 ナゴヤのストリートミュージシャン、サブは、ある日、二人の“死なない少女”と出会う。 その日からサブは、腐敗した街で、ヤクザ、警察、政治家、新興宗教の教…

とある会社にある「ヘルプデスク部」での日常を描いた、約９０秒／話で読める小噺！ 仕事の合間に読んでいただき、一笑に付していただければ幸いです。 気になったら、とりあえず　［フォ…

　昭和二十年。終戦直後の日本、大阪。 　大阪大空襲の焼け跡も生々しいその場所に、一人の漫画家が立っていた。 　酒井七馬。 　戦前の大阪漫画界で活躍していたその男は、敗戦のショック…

社会人吹奏楽団「ユリノキ吹奏楽団」を舞台に繰り広げられる個性豊かな楽器たちと、その持ち主たちの物語。 あなたの楽器もこんなおしゃべりをしているかも？ ＊作中に出てくる「For…

「スタイリッシュにフルスイング！」尖ってるドラマ４選（https://kakuyomu.jp/features/1177354054884970304）でカクヨム運営公式様からレ…

実生活には役に立たない歴史雑学をあなたに。 世界史は面白い！ 男性陣には下ネタと戦いを、女性陣には恋愛やグルメを。 全て一話完結ですので、お好きなところから読んでください。 …