作者 舞夢

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★★★ Excellent!!!


タイトル一文字。
喝!
ビックリマークあるけどキャッチコピーも一文字。
タグも、禅、だけ。
説明文もシンプル。
じゃあ中身はどうなんだろう、と見てみたら。
一話あたりたった数行のシンプルな内容。
なんじゃこりゃあ……?
と思ったのですが。
そういえば以前、禅に関する本を読んだことあったっけ。確かになんか色々書いてあったけど、結局はいわゆる禅問答で、明確な答えを書いてあるわけじゃない。だから当然、内容も全然覚えていません。
だとしたら、こういうシンプルなアプローチもありなんじゃないのか?
だからといって、禅の答えが全部分かる訳じゃないのですが。でも、妙に構えることなく禅に気軽に接することができるこのシンプルさは、ありがたいです。

★★★ Excellent!!!

禅は現実の政治問題を解決する役には立たない。実績もない。
禅は目的ではなくツールであり、それは人や事象によって無数に存在する。
禅はしかし、その回答に返答をしないかもしれず。

禅のありようは明確な形を示さない、よって万人の支持を得られうるものではそもそもない。
禅は知識人層に好評で、社会の下層に位置する人にとっても一つの目標になる。社会的成功の証およびみじめな境遇を慰める麻薬として。そして社会のどのあたりに位置していようと、自分が下層だと思えば、禅は発動する環境を得る。それが禅師たちに推奨される在り方でないとしても。ただそれで人の信頼を得る事が出来るかはまた別問題。

禅は、完全を求める人の質問の相手はしてくれるし、安全神話を求める人の弱さを叱咤してくれもするが、禅によって現実を越える事が出来るか否かは、受けて次第。
禅は、人間が人間である限界を知りそれを超えるという高踏的な一面もある。
禅は悪徳を戒めはするが、禁じてはいない。よって禅の世界を打破する最適任者は欲望。
禅は心の中庸を保つのに効果があるようだ。視点を変える事が心の平穏には有効であると。

というわけでとっても楽しめました。

★★★ Excellent!!!

私の実家は禅宗。
お坊様が「ただ座るだけですよ」と笑顔で言ったその言葉。
この小説でその言葉達が、再び私の心を慰め、癒やし、涙をぽろぽろとあふれさせる。
一日1話、大切に大切に読みたい。
そう、作者はこう耳元で言っているのかもしれない。
「その手すら、有難いのですよ」と。
そんな気がする。

★★★ Excellent!!!

禅を筆者の考えで綴った話です。

一つ一つがシンプルで、まさに禅という言葉を表しています。

何のために生きるのか、ではなく、生きるためには何をするのかと、発想の逆転が随所にみられ、読んでいけば心が軽くなっていきます。

心を洗いたい方、まずは頭からすっきりしてみませんか?

次のお話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

 あれはもう小学生の頃の話。
 夏休みの朝のラジオ体操に、何故か禅が付いてきた。
 そう、もれなくラジオ体操の後は禅寺で禅をくむのだった。
 それが当たり前だと思って、「途中の喝は痛い」って話していたら、他の地区はやっていなかった、というオチ。
 そんな懐かしさに浸れる一作でした。