ただ座り、ただ在り続ける。「仏」の原点たる作品。

私の実家は禅宗。
お坊様が「ただ座るだけですよ」と笑顔で言ったその言葉。
この小説でその言葉達が、再び私の心を慰め、癒やし、涙をぽろぽろとあふれさせる。
一日1話、大切に大切に読みたい。
そう、作者はこう耳元で言っているのかもしれない。
「その手すら、有難いのですよ」と。
そんな気がする。

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