ホームズ対李書文

作者 梧桐 彰

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★★★ Excellent!!!

読書量と知識に裏打ちされながらも、ファンタジーと浪漫を併せ持つ、唯一無二の素晴らしさ!
恥ずかしながら、19世紀も各種世界史も、あまつさえ李書文もホームズさえも知らない私ではあるが非常にワクワクした気持ちを持って読み進めることが出来た。
筆者ならではの味付けはあるのだろうが、ホームズってエンタメなんだなあ! 原典を読みたくなりました!

★★★ Excellent!!!

Fantastic!
原典の味わいそのものの推理小説が武侠小説に切り替わったかと思えば刃牙になり、最後はロバート・ダウニーjrの映画ホームズのアクション!
創作かく在るべしと声を大にして万人にお勧め出来る作品です。


まずホームズがアジアに関わるという発想が私の狭い識見になく清冽な斬新さを覚えました。
その上で交流発電、ホチキス機関銃、毒ガスなどがまさに最新技術として立ち現れてくる時代感。
天才という共通点で繋がるホームズと李書文の交感。
トドメに神槍八極拳。


文章は過不足なくキレがあり読んでいて非常に心地よいものでした。
結構な分量ながら一気に読んでも疲れなく上膳水の如しとはこのことでしょう。


この作品に出会えて良かった。
作者様には深くお礼を申し上げます。

★★★ Excellent!!!

「実はコナン・ドイルが書いたんだよ」と言われてもうなずくかもしれません。それくらい見事なホームズもの。
色物ではあるが、ただ奇をてらっただけの色物ではありません。当時の時代の細かい描写、ちょくちょく挟まれるホームズの名推理。端正な文章。これは実力がなければ書けるものではありませんよ。
李書文の絡ませ方も見事です。ホームズとの対決、両者に花を持たせての結末、最後のすさまじい功夫を見せる場面。なるほど伝説的な武術家だなというだけの説得力があります。

タイトルで興味を覚えた方も、「ただの色物じゃないの?」と思われた方も、ご一読をお勧めします。時間を損にしないことだけは保証しますよ。

★★★ Excellent!!!

僕にとってのホームズは、島田荘司著『占星術殺人事件』内で語られる「ホームズの推理はアラだらけで今読むと話にならない」という御手洗潔(占星術殺人事件の主人公)による批判が原体験で、正直言うとホームズに名探偵というイメージはありませんでした。
実際にドイルの小説を読んでみても、後付けの推理や根拠が多く、事前の伏線が乏しかったり、誤った知識に基づいた蘊蓄もあったりして、これはキャラクター小説なのだなぁと幼心に思ったものです。
無論、キャラクターとしての濃さは他の追随を許さない造詣であり、それこそが長年世界中で愛され続ける理由なのは言うまでもありません。読者は登場人物に愛着を持つ、という原点を証明した最初の小説ではないかと考えています。

そうした『原典の特徴』もしっかり再現している点が、本作の凄い所だなと感じました。
例えば、来訪者の特徴から職業・出身地・素姓までつまびらかに言い当てるシーン。
これは原作小説でも頻出する描写で、客人は総じて「なんで判ったの、ホームズすごい!」と唸るんですが、このときホームズが説明する根拠って、ぶっちゃけると事前に何も書いてないんですよ。
本作でも、
「一本の線を上をなぞるような流麗な歩き方をされている」
とホームズがドヤ顔で指摘しますが、そんな歩き方をしていたなんて地の文には一言も書かれていないんです。
事前説明がない。
読者には判らない。
アンフェア。
事件そのものには無関係なので問題視はされませんが、当時のドイル節の特徴や荒さを踏襲するには充分です。

バリツというご都合主義全開な最強武術も、原作ファンの間ではあまりにも有名ですが、これまたキャラクターを愛する人々の多さゆえに笑って許され、受け入れられ、あまつさえ大真面目に術理や極意まで研究する人が居る始末(ぶっちゃけドイルはそこまで考えていない)。

それらを余すことなく取り入れている点、… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

名探偵と言えばこの人と言っても過言ではない男、シャーロック・ホームズ。
彼の生きた時代には、歴史に名を遺す武の達人がいた。
それこそが神槍と謳われた男、李書文である。

西洋と東洋。全く違う場所で発生した二つの事件が全ての始まり。
まもなく20世紀を迎える激動の時代に英国から清国を股にかけた難事件が二人を引き合わせる。

歴史、戦闘、ミステリー、あらゆる面から楽しめるエンタメ小説です。

バリツ vs 八極拳。
ご照覧あれ!

★★★ Excellent!!!


不躾な物言いである事をわかった上で言うのだが、私はイロモノが大好物である。
真剣に『ヴィクトリアン・アンデッド:シャーロック・ホームズvs.ゾンビ』の購入も考えている。
ケレン味たっぷりで、毒々しいとすらいえるような色遣いの話には、どうしても興味を引かれてしまう。

こちらの小説についても、タイトルを見たその瞬間に強いイロモノ感を感じて読み始めた。
説明不要の名探偵シャーロック・ホームズと、コミックじみた逸話に事欠かない武術家李書文。
二人の名前の間に『対』なんてついていれば、それだけで私が読む理由は十分であった。

一話を読み終わった時点で感じた事は、私がとんだ馬鹿野郎であったと言う事だ。
イロモノなどとんでもない。
この小説は、確かな本格派である。ミステリーとしても、武術ものとしても。
ネタバレ防止のために多くは語らないが、確かな知識がある人間が書けば、この手の話はこんなにも深みを持つのかと感動さえ覚えた。
もちろん堅苦しいだけではなく、エンターテイメント性も高い。

この話を読んで損はないなどというものではない。
ぜひ、読んでいただきたい。
そして、多くの方に広めていただきたい。
ゆくゆくはハリウッドで映画化とかしてほしい。

そんな興奮を覚える物語を、本当にありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

みなさまレビューでバトルについて書いているので、たまには違うことでも。ネタバレ?ではないと願いつつ書きます。



ホームズと李が似ていることについて。それは天才だからであるし、それゆえの寂しさが酷似している。この言葉にぐっと来ない人がいるだろうか(いやいるまい!)
ワトソンがホームズの一番の理解者である所以はいつも一緒にいるから。時間をかけて理解している。どちらかというとどういうやり方をすればホームズが知りたいことを答えてくれるのかを知っているような。
李とホームズはたった数日行動を共にしたのみ。それでもハナから相手を把握できていたのは、同類であると感じたからなのかもしれない。

ワトソンは嫉妬しないのだろうか。凄すぎてその域を越しているような気もするけれど、そんなことを思いながら読みました。


……すごい、なんていうか……感想文ですね。はい。すみません。

臨場感もさることながら、キャラをしっかりと掴んでいてページをめくるのが楽しいお話です。

★★ Very Good!!

 いや、大興奮。
ミステリ、ヒストリカル、アクションのすべてが血沸き肉躍るココロオドル。
もうホームズも李書文もカッコイイ!
でも彼らがより輝くのはそう、ワトソン君がいるからなのです。

 最後に、この話は作者様の力量があるから成立するのであって、下手にあんな中国人ミステリに出したらダメだわ…ノックス正しい(笑)

★★★ Excellent!!!

凄い……という言葉しか浮かばなかった。

ホームズはホームズだし、ワトソンはワトソン。
これだけでも凄い。
アーサー・コナン・ドイル作品以外にも、ホームズの登場する作品は多々ある。
だが、いつも感じるのは「ああ、この人のホームズだなあ」ということだ。(必ずしもそれが悪いことではないと思っている)
この作品では、まったくそう感じなかったのだ。
「ああ、ホームズだ」と、納得してしまった。
(僕は決してシャーロキアンではないので、どこがどうとは語れない)

格闘については、ここで語らない。
格闘シーンは大好きだ。
そして何より、八極拳とボクシングが好きだ。
長くなるし、ネタバレしかねないw
文句なし!
お見事!

どうしても格闘や推理に目が行ってしまうのだが、語り口、リズム、時代の空気感、国際情勢など、上げればキリがない凄さがある。
どれだけ調べ、練り上げたことか。
正に功夫。
その踏込と一撃の破壊力たるや。

恐れ入りました。
m(__)m

★★★ Excellent!!!

 ワトソンさんの手記を基にした今作品は、果たして邂逅し得たであろう2人の梟雄(と言ってもいいだろうか)を翻案を交えることでそのキャラクター性をこれでもかと増し増しで伝えてくる力強さに満ちている。
 推理、バリツ、あの口調! 求道心、義侠心、八極拳! そしてそれを熱くも冷静に見守るワトソン。
 そんな彼を取り巻く環境もまた燃えるシチュエーション。最新の大量殺傷兵器にまつわる陰謀を知恵と拳で切り開くエンターテイメントは、本当に中短編かと思うほどに濃密。
 主人公ふたりが邂逅しその力を『認め合う』シーンは圧巻。
 そんな気持ちの良い男たちの話を、皆様もどうか楽しんでいただければ幸いです。シャーロックホームズという作品名に縛られず、面白さの術理を会得した作者の渾身の一撃を堪能してください。
 面白かった! 

★★★ Excellent!!!

この作品は、シャーロック・ホームズである。
いや、彼を扱った作品はあまたあるし、それをモチーフにしたものは星の数ほど存在するだろう。
だが、この物語は、間違いなくワストン君の手記なのだ。
つまり、何が言いたいのかといえば。

もうまるっきり、ホームズなのである。

端々の言い回しから、物語の展開、そして癖のある登場人物たちまで、まったくもって原作そのとおりだということだ。
誰しも幼い日、学校の図書室でかの名著を手に取ったことがあるだろう。
その世界が、過不足なく、完璧に再現されている。
あのワクワクが、胸躍る感覚が、ここには明確に息づいているのだ。
ぜひあなたも、このホームズの物語を読んで頂きたい。
きっと懐かしさに滂沱の涙を流すことになるだろう。

……ああ、言い忘れていることがあった。

この物語には、ホームズのほかにもうひとり、天才が登場する。
その武術の冴え、きっと目に焼き付けていただきたい。

★★★ Excellent!!!

これは、シャーロキアンならきっと誰もが夢見る物語だ。
ホームズとワトソン博士が謎の女性から依頼を受け、シベリア鉄道に乗って清国へと渡る。
このあらすじだけでもそそられるが、これは仮想の名探偵であったはずのホームズに史実の人物達が干渉してくるという最高に魅力的な物語だ。
毒ガス兵器の開発者フリッツ・ハーバー、紅灯照の首領である林黒児。
そして李氏八極拳の開祖――李書文。
磨き抜かれた武の鋭さ、凄まじさは、作者の卓越した筆致によって余すことなく読者に伝わってくる。
バリツの使い手であるホームズとの戦いだけでなく、二人の言葉少なでありつつも確かな交流も必見。
ホームズの皮肉を交えつつもチャーミングな語り口調も、翻弄されつつも親友のために勇気を見せるワトソン博士の姿もそのまま。極めて優れたパスティーシュとして成立しているだけでなく、盛り込まれた独自の要素もしっかりと活きている。
これは確かに、歴史に刻まれたシャーロック・ホームズの物語だ。
1897年の清国。名探偵は、確かにそこにいた。

★★★ Excellent!!!

私は格闘技には疎いし、ホームズもあまり読んだことがなく、まして李書文という人物はこの作品で初めて知りました。

そんな私でも、とても楽しめる作品でした。
ホームズや李書文の人柄、少しずつ明らかになる謎、迫りくる敵……そして、なにより魅力的なのは格闘シーンでしょう。

私のような知識のない人間にも、眼前で今まさに戦いが繰り広げられているような臨場感や迫力を感じ、止まることなくスラスラと頭に情景が浮かび上がる筆力は、さすが!

★★★ Excellent!!!


なんて面白い!

私はホームズをほとんど知りませんし、李書文という人物についても本作を読んで初めて知りました。
しかし、知識などなくても十分に面白い。
しっかりと練られたプロット、巧みな文章、それに魅力溢れるキャラクター(
(ホームズについて言えば、ほとんどらない私ですら、こいつがホームズだ!と感じる程、素敵なホームズでした)

時代背景はしっかり下調べがされており、随所にリアリティがあふれているため八極拳という要素が加わっても荒唐無稽に陥らない。高い構成力、文章力に裏打ちされた作品に思えます。

どういう展開になるんだろう? どういう終わり方をするんだろう? というミステリの楽しみ方にアクションの派手さも加わった、とても面白いエンターテイメント作品です。

★★★ Excellent!!!

「拳児」を読んで八極拳の本を買い、お家で騎馬式(挫折)

ドラマで英語を学ぼうとホームズを観て、ホームズかっけー! 紳士! つええ!(英語は挫折)

こんなステータスのオイラにとって、この作品が面白くないわけがない!

ホームズの再現度たるや!
李書文の震脚たるや!

神槍でぶっ刺された気分。

★★★ Excellent!!!

本作は、アーサー・コナン・ドイル卿が生みだした世界一の名探偵と、中国四千年の歴史が生んだ実在の拳法家による夢の共演!

シャーロック・ホームズと李書文のコラボ、しかもVSだと?――タイトルで「おおっ!」となった方は、まずは第一話だけでも読み始めてもらいたい。

僕たちのよく知るワトソン君が、ロンドンを舞台に再び走り回るのだ。その上、文章の雰囲気、キャラクターの特徴、会話のテンポ、全てがコナンドイルの特徴を上手く掴み、そのうえでオリジナルのキャラクターを物語に馴染ませている。

シャーロックホームズの世界に歴史的人物を物語に登場させ、史実をしっかりと踏襲しつつ、そのうえで全てのキャラクターを立たせる本作の魅力は、間違いなく武術の描写! バリツ対八極拳の決着をぜひ見届けてほしい。

個人的には、物語の最後でフィクションが史実に合流してく流れに痺れました。

推理好きにも格闘技好きにもおすすめの物語!!


★★★ Excellent!!!

シャーロック・ホームズシリーズは、それが推理小説として優れているが故に、しばしば読者にとって時代性を無視した「永遠なるロンドン」での物語として読まれる。
もちろん専門で研究をする人間にとっては、ホームズ作品の持つ時代性は明らかであり、帝国主義の影響も、あるいはひそやかなナショナリズムも評論され続けてきたのだが、一般読者にとってはそう言った一連の歴史的関心はむしろ意識の外の背景事項に過ぎないだろう。


通常のホームズシリーズでは背景に徹しがちな「時代性」をぐいっと前面に引っ張り出してきたのがこの作品だ。19世紀末から20世紀初頭という、世界がまさに大きく動こうとしている時代の困難を、決して堅苦しくなく、躍動感をもって描いている。

謎めいた赤い服の女性。鉄道の旅。謎の死。人間とは思えない強さの中国の格闘家。

しっかりと組まれた構成と、文章レベルでのパスティーシュの妙。

ホームズを好きな方にも、あまりよくご存じない方にも。

★★★ Excellent!!!

1897年、ロンドンで死んだ二人の清国人。
同時期に清国で殺された、二人のドイツ人。両事件には、どんな関係が?
ホームズを、依頼人が訪ねてくる。

武道の知識は皆無で、李書文も「誰?」状態ですが。
ドイルのホームズは短篇長篇全部読んでるはず。
第一話を読んで、度肝を抜かれました。
ホームズだ、どこからどう見てもホームズ本人が喋ってるよ!
ワトソンやレストレード警部も、何と言うか相変わらずで……。
二話ラスト辺りから、違う方向に度肝を抜かれますが。

○○対○○というのは、両者同じくらい格好良くないと面白くない。
この作品は、私が全く知らない李書文の凄さも存分に伝わってきて、楽しいです。
当時の英国人であるワトソンから見た、清国の置かれた状況に対する感慨も。
この時代背景で、英国人と清国人が協力し合うって凄いことだ……。

ポンコツ可愛いワトソン君が、とても良かったです。

★★★ Excellent!!!

ホームズと生きた年代が重複する実在及び非実在人物はすべからく、その名探偵と対峙するのは自明の理であるが、今回それは李氏八極拳開祖李書文でありました。
この作品を翻案するにあたって、翻案者がどれほどの資料をかき集めたのかを考えると目眩がする思いです。
名探偵と著名人たちの関わりについては先人たちの翻案に任せるとして、李書文に関わる文書を選びだしたことについては「その人が居たか!」と膝をたたきました。
当時の世相や風俗なども事細かに描写しているのでうるさがたもニッコリなのではないでしょうか。

読めばわかります。

あと「バリツVS八極拳」の対戦カードというドリームマッチを見れるのはこの作品だけ!!!!

★★★ Excellent!!!

 世界一の名探偵と世界的有名武術家の夢の競演!
「さあさあ、シャーロキアンも、李書文や八極拳好きな人も皆、よっておいで~」
 冒頭から最後までノンストップでジェットコースターのごとく・・・いや、それよりも早いVMAXのVブースト時速260kmで読みました。
 事件のはじまりからもう先を想像してニヤニヤがとまりませんでしたよ。ええ、そりゃあもう。
 そして某李さん登場でボルテージ上がり、八極拳VSバリツでボルテージMAXになり、そのままラストまでビンビン状態でオーバーヒートですよ。
 読んでいるうちに、ホームズと李書文のイメージ絵を描かずにいられなくなるほど、楽しい作品でした。

追伸:ホームズも李書文もやはり読者それぞれの持つイメージがあるでしょうから、描かない方が良いかもと思いましたが、ついつい。

 ホームズは原作小説の表紙や挿絵の印象、シャーロック・ホームズの冒険(ジェレミー・ブレット)、名探偵ホームズ(広川太一郎)を足して割ったイメージで、
 李さんは、私の潜在意識に某○児のあのイメージが強く残りすぎていて、ちょっとそっち方向に近くなってしまいました。

★★★ Excellent!!!

読後の多幸感が凄すぎて言葉に上手く言い表せないのですが、強烈なまでに作者さんが趣味に突っ走った結果に生み出された奇跡的な痛快作だと思います。
いや、突っ走ったというより、ぶっ飛んでるなこれは。梧桐さんの頭はぶっ飛んでいる(褒め言葉)。

いったいどうしたら名探偵シャーロック・ホームズと八極拳の達人・李書文を出会わせようなんて発想が思いつくのか!?

しかも、第一次世界大戦で猛威を振るう毒ガス兵器を開発したフリッツ・ハーバーが暗躍し、ホームズとワトソンは義和団事件前夜の中国へと向かうだとぉ!? ミステリー好きやアクション好きだけでなく、歴史好きもワクワクさせる展開ではないか!

さ、さらに、李書文の一撃必殺な八極拳に対抗して、ホームズの幻のバリツが炸裂するなんて! 混ぜるな危険すぎる……!!
でも、読者が軽く失禁してしまう程度に二人の天才のバトルは熱い!!
この小説、ホームズのバリツが見られるだけでも読む価値があります……!


「シャーロック・ホームズは知っているけれど、李書文って誰やねん」と考えている方は、とりえあえず李書文が登場するエピソードまで読みましょう。「こいつ、人間かよ!」と思うぐらい強い李書文に圧倒され、さらにそんな化け物の武術家と渡り合えるホームズのバリツに驚愕すること間違いなしです。ここまで読んだら最後、ラストまで読まないと気が済まなくなるでしょう。


歴史・ミステリー・アクションの要素が三位一体となったこの作品。
歴史好き、ミステリー好き、アクション好きのどれかに当てはまる人が読まなかったら絶対にもったいないと思います。読書中、「こういう作品が読みたかったんだよ!」と幸せになれること請け合いです。
(ただし、読後にコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズや武侠小説を読みたくなってたまらなくなる副作用がありますが、そこらへんは自己責任でお願い… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

ホームズと八極拳とは、今の私を構成している根幹並びに結果と言っても過言ではない。
なぜなら私はホームズがバリツなる武術を修めていると知り、それに倣って武道を始めたところ武術に傾倒し、部分的ながらも八極拳も修めることとなった経緯があるからだ。
つまり私の中では、ホームズと八極拳は密接な関係にあると言っても過言ではないのだ(この時点で私の発言が常軌を逸しているものと察してほしい)。

さて、そんな私の趣味嗜好をど真ん中から攉打肘頂でぶっ飛ばしにかかってきた作品がこれである。
この題材が面白くないわけがない。果たして読まずにいられようか。

しかも読んでみて度肝を抜かれた。まるで一本背負いを喰らったような衝撃だった。
当時の国際情勢を鑑みながら緻密に編まれた時代考証、さりげない一文に見事なまでに仕込んだ伏線とその回収、飽きさせずに最後まで持続する沸き立つ展開の連続。

歴史小説としても、ミステリーとしても、そしてエンターテイメントとしても極上の一作だ。

ホームズも李書文も知らぬ方には、もしかするとこの作品は楽しめないかもしれない。
ホームズか李書文のどちらか一方でも知っていれば、この作品は一気に面白くなる。
そしてホームズと李書文の両方を知っているならば、覚悟せよ。
琴線をぶち抜き七孔噴血させんが如き衝撃に。

★★★ Excellent!!!

私は事前に下読みをさせて頂きましたので、そのうえでのレビューを書かせて頂きます。
ホームズという世界的にも有名なミステリー作品の主人公と李書文という清朝末期の著名な武術家が共演するというミステリー好きの方にも歴史好きの方にも是非是非オススメしたい作品です。
ホームズやワトスンの特徴もよく捉えていますし、歴史的な背景も実によく調べられていて、ホームズが実在の人物と錯覚してしまう程だと言っても過言ではないでしょう。
また、梧桐さんの作品ではテッパンとも言うべき格闘シーンの描写はさすがと言うべき臨場感で溢れています。
シャーロキアンもきっと納得できる良作だと思います。

★★★ Excellent!!!

なんだこれは、たまげたなあ。
英国に留学した日本人がホームズと絡む、的な話はどっかで見たことがあるような無いような気もするんですが、ホームズが清国人絡みの事件に乗り出す、というのは、当時の英国と清との関係をよくよく考えればアリなのかもしれませんが、実際に書かれているのを見ると驚くしかない。それこそコナンドイルだって考えつかなかっただろう。
で、冒頭部分だけでもかなり幅広いディープな時代考証がされているなあと思ったら、得意なことがそれぞれ違うフレンズで知恵を出し合って群れで戦うやり方がありましたか。
それにしてもホームズは何度でもよみがえる。そこが魅力ですかね。