概要
砲撃ではないよワトソン君。これは素手の一撃だ。
謎の穴を壁に残して、ロンドンで2人の清国人が絶命した。
折しも清国山東省で、同じく2人のドイツ人が殺される。
体の癒えたホームズを訪れた謎の女性とは?
シベリアを駆けるドイツの諜報の目的は?
そして神槍と呼ばれた伝説の武術家、李書文とは?
国家を揺るがす新兵器をめぐり、東西の天才がユーラシアを駆ける!
折しも清国山東省で、同じく2人のドイツ人が殺される。
体の癒えたホームズを訪れた謎の女性とは?
シベリアを駆けるドイツの諜報の目的は?
そして神槍と呼ばれた伝説の武術家、李書文とは?
国家を揺るがす新兵器をめぐり、東西の天才がユーラシアを駆ける!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!19世紀の東西のスターが共演する極上のエンターテインメント!
世界一の名探偵、シャーロック・ホームズ。世界中で屈指の人気キャラクターだけに原作者であるコナン・ドイル以外の作家による様々なパスティーシュやパロディも書かれており、時には怪盗アルセーヌ・ルパンや夏目漱石といった同時代の人物と共演することも。
そしてそのホームズが本作で共演する相手は、中国拳法八極拳の達人・李書文! 言われて見れば、この二人歴史上で活躍する時期がだいぶ重なっているのである。
古典ミステリーの禁止事項とされるものをまとめた、ノックスの十戒の一つに「中国人を登場させてはならない」がある。これは当時のヨーロッパで「中国人は不可思議な技を使う」存在と見なされており、ミステリーに登場さ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!素晴らしいの一言
Fantastic!
原典の味わいそのものの推理小説が武侠小説に切り替わったかと思えば刃牙になり、最後はロバート・ダウニーjrの映画ホームズのアクション!
創作かく在るべしと声を大にして万人にお勧め出来る作品です。
まずホームズがアジアに関わるという発想が私の狭い識見になく清冽な斬新さを覚えました。
その上で交流発電、ホチキス機関銃、毒ガスなどがまさに最新技術として立ち現れてくる時代感。
天才という共通点で繋がるホームズと李書文の交感。
トドメに神槍八極拳。
文章は過不足なくキレがあり読んでいて非常に心地よいものでした。
結構な分量ながら一気に読んでも疲れなく上膳水の如しとはこのこと…続きを読む