概要
音楽も絡むと普通の恋愛とも勝手がちがう?
10歳上のお姉さまに育てられるアーティスト男子奏汰(かなた)には、いずれ夢か恋愛か選ばなくてはならない時が来てしまう。
人生に於いて必要なもの、奏汰の導き出した答えとは?
コメディ・ハラハラドキドキ展開ありのヒューマンドラマです。
*海外を行き来するシーンもありますが、読む方に楽しんでいただけるよう、コロナ禍ではない設定です。
*ⅡとⅢの間に美砂編3話追加しました。
*本編約170,000文字で完結後に番外編があります。(今追加中なので、一時的に連載中に戻します)
* * *
◆Ⅰ. Bar “J moon” 〜ジャズワルツのように〜
ちょっとカッコつけた音楽物のような雰
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!様々なハードルを乗り越えて紡がれる純愛ストーリー!
初めに書いておくが、本作はめちゃくちゃ面白い。
その完成度は、すでに商業作品として出版されていても可笑しくないレベルであると確信している。
本作は『純愛』『お酒』『音楽』の三本柱で構成されているのだが、私は『音楽』や『カクテル』について全くの無知である。だというのに、主人公の奏汰が少しづつステップアップしていく様や、筆舌に尽くしがたい『粘り』などの感覚的技術まで作者は見事に書き表している。
カクテルについても同様だ。全く知らないお酒なのに、そのシーンに相応しいチョイスがされているのがわかる。なぜか雰囲気で。そうした筆力も凄いのだが、凄いのは何もそれだけではない。登場キャラクターや話の構成…続きを読む - ★★★ Excellent!!!華やかな旋律で奏でる、夢と恋とときどきカクテル。
本当に素敵なお話でした。
年の差、しかも女性の方が年上という大人の葛藤や年下男子との感性の違いも鮮明に描かれていて、読んでいてとてもドキドキしてしまいました。
そんな物語のところどころに登場するカクテル。その時々の雰囲気や展開に合わせて作られるカクテルは、読み手もその場と同じ気持ちにさせてくれます。
音楽とは人の心を打つものです。それをここまで綺麗に美しい表現で文章として魅せて頂けるとは。いやはや感服致しました。
夢とは何か、音楽とは何か、恋愛とは何か、人生で必要な多くのことに向き合える作品となっております。
ぜひ、多くの方の目にふれますように。 - ★★★ Excellent!!!彼にしか作ることができない物語――カクテルが、ここにある
カクテルとは、何だろう?
カクテルは、材料も変わる、作り方も変わる、ときに作る人によっても変わるものだ。
確かなのは、『混じり合う』ことである。
人もまた同じだ。
ひとつの材料ではカクテルは成立しないように、男がいて女がいて、愛情を混じり合わせることで、アルコールのように酔わせてくれる物語となる。
ビルドのように、甘く。
ステアのように、優しく。
シェイクのように、激しく。
ときに、酸味や苦みの口当たりを与えてくれるエピソードもある。
大人の恋だ。
グラスの中の液体のように揺れ動き、愛を問い、愛を乞う。
相手が異なったり、想いの温度に差があったり。純粋なだけで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!バーの仕事は、ジャズと人としての成長と大人の恋愛に満ちている
バーでアルバイトをする奏汰くんのミュージシャンとしての、そして人間としての成長が描かれており、その軸になるのは大人の恋愛。
恋愛に対して余裕を見せる大人たちに少しでも対等でいようと背伸びする奏汰くんの葛藤も面白いし、純粋に音楽仲間が揃っていき、バンドとして成長していくお話も楽しめます。
バーというゆったりとした空間にマッチしたキャラたちも、物語の世界観を惹きたてていて魅力的です。
個人的には、大人の恋愛ってなんだろう、純粋なだけでもいいじゃないかって、読んでは立ち止まり、考えさせられる奥深い物語だという印象を受けました。