ジャズテイストで行こう!

作者 かがみ透

78

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★★★ Excellent!!!

年の差が隔てる壁、アーティストが隔てる壁、夢と現実の壁、そして男と女の壁・・・

焦燥、不安、疑心、葛藤、絶望、そして友情、夢、希望、愛・・・
様々な要素がグラスの中で混じり合い、溶け合い、自由で、荒々しくて、悲しくて、喜びに満ち溢れたカクテル。

「青春」と言うほど若くて甘酸っぱくはない、しかし、しがらみに雁字搦めにされ、割り切った「大人」でもない「ちょっと大人テイスト」なジャズ&カクテル&ヒューマン&ラヴストーリー。

各エピソードごとにカクテルやジャズのスタンダードナンバーが冠されており、ジャズやカクテルに詳しくない人でも十二分に楽しめる、素晴らしい作品です。

君の瞳に恋してる、だからFly Me To The Moon...

★★★ Excellent!!!

初めに書いておくが、本作はめちゃくちゃ面白い。
その完成度は、すでに商業作品として出版されていても可笑しくないレベルであると確信している。


本作は『純愛』『お酒』『音楽』の三本柱で構成されているのだが、私は『音楽』や『カクテル』について全くの無知である。だというのに、主人公の奏汰が少しづつステップアップしていく様や、筆舌に尽くしがたい『粘り』などの感覚的技術まで作者は見事に書き表している。
カクテルについても同様だ。全く知らないお酒なのに、そのシーンに相応しいチョイスがされているのがわかる。なぜか雰囲気で。そうした筆力も凄いのだが、凄いのは何もそれだけではない。登場キャラクターや話の構成も凄いのだ。

主人公の奏汰は夢見るバンドマン。まだ若い彼は、周りの大人たちと比べて頼りない存在に見える。現に奏汰が年の差で悩む姿や、自分の音楽を見つけていく過程で彼女である連華の言葉を素直に受け取れなかったりと、読者にモヤモヤとした感情を抱かせる。一思いに突き進めよ、と何度思ったことか。
対して、奏汰の彼女である連華はさすが大人の貫禄である。序盤、奏汰を手玉に取る様子にはニヤリとさせられ、中盤では奏汰の良き理解者として背中を押してくれる。しかしそんな彼女でも、裏では同僚の優に慰めてもらったりと、読者に弱さを見せつける。いつしか奏汰同様に、私たち読者も彼女の魅力にノックアウトだ。
他にも魅力的なキャラクターが数多く登場する。ちなみに私のお気に入りは優と翔だ。

と、最後に構成についてもお話しよう。
この物語はひとこと紹介でも書いたように、様々なハードルを乗り越えていく成長物語だ。それは年の差であったり、バンドについてだったりと、『音楽』と『恋』のどちらか、あるいはそのダブルパンチだったりする。片方がうまく行ったら片方がうまく行かない……そんな吊橋を渡るような絶妙なバランスで成り立ってい…続きを読む

★★★ Excellent!!!

本当に素敵なお話でした。
年の差、しかも女性の方が年上という大人の葛藤や年下男子との感性の違いも鮮明に描かれていて、読んでいてとてもドキドキしてしまいました。

そんな物語のところどころに登場するカクテル。その時々の雰囲気や展開に合わせて作られるカクテルは、読み手もその場と同じ気持ちにさせてくれます。

音楽とは人の心を打つものです。それをここまで綺麗に美しい表現で文章として魅せて頂けるとは。いやはや感服致しました。

夢とは何か、音楽とは何か、恋愛とは何か、人生で必要な多くのことに向き合える作品となっております。
ぜひ、多くの方の目にふれますように。

★★★ Excellent!!!

カクテルを扱っているバーを中心に物語が進んでいきます。
が、様々なキャラや要素が加わっていきます。

読み手に優しい文章に感じました。
優しさのあるような感覚です。

さて本編ではバーのママとの出会いが一人の青年の人生を変えていっているように思います。
バーのママというと、肝っ玉母さんのイメージがありましたが、本作を読んでいくとおかしくなっていきます。
本作のママは面白いキャラで、表向きは魔性の女的にみえます。しかし、裏を知ると様々な顔が見えて、男らしさや女性らしさが混じり合ってます。まるでカクテルのように。

カクテルの意味が物語に繋がっていくのも面白いです。

途中で、苦手なキャラもでてきましたが、知っていくと……。
個性的なキャラや展開が面白かったです。

まだ、読んでいる途中です。
完結するまで見届けたいと思います。

★★★ Excellent!!!

 カクテルとは、何だろう?
 カクテルは、材料も変わる、作り方も変わる、ときに作る人によっても変わるものだ。
 確かなのは、『混じり合う』ことである。

 人もまた同じだ。

 ひとつの材料ではカクテルは成立しないように、男がいて女がいて、愛情を混じり合わせることで、アルコールのように酔わせてくれる物語となる。

 ビルドのように、甘く。
 ステアのように、優しく。
 シェイクのように、激しく。

 ときに、酸味や苦みの口当たりを与えてくれるエピソードもある。
 大人の恋だ。
 グラスの中の液体のように揺れ動き、愛を問い、愛を乞う。
 相手が異なったり、想いの温度に差があったり。純粋なだけでは成り立たない。
 ところが、カクテルを作る氷には、不純物がない方が良い。
 登場人物たちの想いの根底にあるものも、そうなのだろう。

 お仕事小説か、と問われると弱い部分があるかもしれない。
 舞台が一貫してバーであるわけでもないし、音楽で大成しているわけでも未だ無い。
 その前段階のプロセス。好きなことを、音楽を奏ながら、出会う人々とセッションを重ねていく青春サクセスストーリーとして、或いはプレお仕事小説として、私は読む。

★★★ Excellent!!!

プロのミュージシャンになるためには、資格試験があるわけではない。
音楽を生業として日々を暮らしていくうちに、いつしかプロと呼ばれるようになる。
『ジャズテイストで行こう!』は、プロのミュージシャンへの道のりを進んでいく青年、奏汰の成長記録である。


年上ミュージシャンに遅れを取らないように必死になったり、バンドメンバーと試行錯誤したり、ヴィヴィッドな演奏に出会って興奮したりと、バンド音楽の経験者にはたまらないシチュエーションが盛りだくさんです。
音楽と本音でぶつかってるうちに何かが噛み合うんだよなー、と懐かしくなりました。

ジャズバーといえば大人のイメージですが、その舞台裏には、少年少女のように純粋な恋愛模様があったり、子どもっぽいほど素直な音楽への情熱があったりします。
J moonと奏汰を中心とする群像劇に胸が熱くなります。

(ああ、でも、読了してからのレビューじゃなくて申し訳ない!)

★★★ Excellent!!!

舞台は横浜、テーマはジャズとカクテル。
お洒落な設定、佳麗な行動描写とは裏腹に、そこには20代前半の男子達の青春と葛藤が広がっています。

特に主人公の心理描写が素晴らしい。年上女性との色恋でも、相手が遊びではないか、他の人に取られやしないかと不安を重ね、他の女性にも目移りし、それでも前に進んでいきます。その様は、読んでるこっちが「うう、頑張れ……」と思わず応援したくなること間違いなし。

自分はいつも本を読みながら日本酒を飲んでますが、たまにはバーに行きたくなる、そんな作品です。

★★★ Excellent!!!

バーでアルバイトをする奏汰くんのミュージシャンとしての、そして人間としての成長が描かれており、その軸になるのは大人の恋愛。
恋愛に対して余裕を見せる大人たちに少しでも対等でいようと背伸びする奏汰くんの葛藤も面白いし、純粋に音楽仲間が揃っていき、バンドとして成長していくお話も楽しめます。
バーというゆったりとした空間にマッチしたキャラたちも、物語の世界観を惹きたてていて魅力的です。
個人的には、大人の恋愛ってなんだろう、純粋なだけでもいいじゃないかって、読んでは立ち止まり、考えさせられる奥深い物語だという印象を受けました。

★★★ Excellent!!!

5/15 現時点での最新話『Ⅳ.(5)疑似恋愛』まで読みました。

横浜を舞台に、音楽と大人の恋愛を描いた作品です。
奏汰くんがプロのベーシストを目指し、様々な出会いや経験を通して成長していく様子や、年上の蓮華さんへの思い、二人の恋が流れるような優しい文章で書かれています。
ジャズやカクテルも作品を彩るように出てきて、とても素敵です。
心にある迷いや不安、お互いを思いあうあたたかい気持ちにも共感できました。
静かな夜、綺麗な月を見上げているような雰囲気の、素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

材料はヨコハマ、ジャズ、それに年下のカレの甘酸っぱさと年上のカノジョのスパイス。

これをシェイクするとタイトルのカクテルが出来上がります。
プロを目指しているベーシストの青年がジャズバー『J moon』で働きながら奏でるストーリー。

カクテルのお味はどうぞあなたがこのストーリーを「飲んで」確かめてみてくださいね🍸

★★★ Excellent!!!

プロのベーシストを目指すかなた、アルバイト先であるバーれんかに惹かれていく。でも、なんか、しっくりこないみたい。恋とアーティストが、自分の葛藤から存在する壁。
音楽と恋愛とを両方、成就させるのは難しいのか?
出来るはず!!
三角関係に、悩みながらも、夢を目指す。
音楽家とは、そういうものなのでしょうか、作家を目指す人必見。
音楽が聞こえてくる表現が大好きです。
みなさんも、読んでみてください。