読みたくない? 気にならない? 復活のカクヨムgoodレビュワー"大"表彰式!【第三回】



第3回カクヨムWeb小説コンテストも、〆切まで残りあと一週間!

本コンテストでは、優れた作品を見つけて人に伝えるレビュワーにも注目。応募作に寄せられたおすすめレビューより、運営が選出した秀逸なレビューを毎週10本ずつ紹介するカクヨムgoodレビュワー"大"発掘会を開催中です。紹介された方には、カクヨムgoodレビュワーの称号を授与。さらに2,000円分の図書カードをプレゼントいたします。

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第三回目の発表となる今回は、1月12日〜1月18日の間に投稿されたおすすめレビューが対象です。


今週のgoodレビュワー (期間:1月12日〜1月18日)


goodレビュワー No.1: 久里
料理狂いの天然シンデレラは割と直球な王子の愛にも気づけない!?
誰もが知っているグリム童話をベースに進んでいくこのお話。
主人公はシンデレラ。しかし、この物語の主人公である彼女は、舞踏会ではなく厨房に赴くことを望むほどの料理馬鹿なのです。

彼女の料理に対する熱意は、並大抵のものではありません。
料理を作ることに至福の喜びを感じるのはもちろんのこと、古今東西ありとあらゆる料理の書物を読み漁っているため、知識も半端ないです。まさかの日本の料理にまで精通している様はやはり只者ではないと感じざるを得ないです。

彼女の料理に対する愛は、きらきら王子の心を射止め、街を救い、襲い来る獣を打ち負かします。事実です。どういうこと!?と思ったそこのあなたはぜひこの物語をお読みください!!!!

ちなみに、彼女の魅力は、異様なまでの料理崇拝だけにとどまりません。
シンデレラは、時に残忍とも思えるほどにラブな感情に対して疎いです。それは、誰からも愛されるきらびやかな王子の直球な愛の告白も華麗にスルーするほどに。私は不憫なイケメンが好物なので、いいぞシンデレラ!もっとやれ!!と思ってしまいます。笑 

誰もが知っている有名なお話を、料理とコメディで素敵に味付けしているこの物語。くすりと笑えて心温まりますよ!(´▽`)

※【シンデレラと動物の音楽隊】まで読了した時点でのレビューです。今後も楽しませていただきます!!!
── レビュー対象作品: 『シンデレラとカボチャの煮つけ』作者:無月


goodレビュワー No.2: かたりゆきにゃふ
異世界転生を読めない私が読めた!
苦手なんです、異世界転生。
「転生したら最強に?転生したら幸せに?そんな訳あるか―――ッ!!!!!」
などと思ってしまう性質でして。
そんな私がニタニタしながら読みきった今作。
コロコロのような少年誌のノリで展開される異世界転生バトル!
独特の用語やリアクション過多がお馬鹿で笑え、同時に主人公の父の行方や競技に現れた謎の連中が気になり先を読み進めたくなる作品です。
デート回などにやにやできる部分もあり。
今後の更新も楽しみです。
── レビュー対象作品: 『超世界転生エグゾドライブ -激闘!異世界全日本大会編-』作者:珪素


goodレビュワー No.3: べる・まーく
キャスト選びは大冒険!?ベストエンドを描く為伏線数多の物語を踏破せよ!
いや、期待を裏切らない面白さに大満足です!

RPGマスターである少年が異世界からスカウトして来た女の子はどうにもミスキャスト!?
だが彼女をラスボスに任命したその日から、波乱の生活が幕を開いた!

まさにあらすじ通り。キャストとの軽妙なかけあいに笑撃を受け、最後の最後に気持ちよくどんでん返し。
予想を越えた各章のラストに衝撃を受けること間違いなしです!

ゲームマスターである非戦闘要員の主人公が、キャストのために数々の困難を乗り越える姿は、思わず手に汗握り応援したくなってしまいます。
シリアスパートもコメディーパートも疑って読まねばなりません。それは、ミスリードかもしれませんから。

そして、主人公はスカウトしたキャストとともに自分の描くベストエンドを目指すのです。

明確に記されたそれすらも、実は……答えは是非ご自分の目で確かめてください!
でも、これだけはネタばらしさせてください。すっごく面白い!!読み終えた後大満足すること間違いなしのオススメ作品です!
── レビュー対象作品: 『僕のダンジョンは、モンスターへのお触りが禁止となっております』作者:如月 仁成


goodレビュワー No.4: 卯月
もーきん(ウコッケイ)とともに、鳥が文明を担う世界の真相を目撃せよ。
鳥たちが服を着、言葉を話し、道具を使い、文明を担う世界。
猛禽のハートを持つワイルドなウコッケイ、圭一郎(通称もーきん)。
世界に疑問を持ち真実を知りたいと望むヨウム、夢一郎。

同じ高校だけれども喋ったこともなかった少年二人が、それぞれ。
この時代、この世界にそぐわぬものと出会ったことから。
大企業、警察、軍、カルト宗教、神。
世界の秘密を知る者、隠そうとする者。
手に入れようとする者たちの騒動の渦中に巻き込まれる。

スピンオフである『推理する翼』から来ましたが。
いやあ、この世界の成り立ちは、こうなっていたのか!

自分たちが「一割」であることを知ってしまったら……。
悩みますよね。
だからといって、今の社会を壊すこともできませんよね。
これは、重い。

凄い話でした。
── レビュー対象作品: 『もーきん ずばばばばーん!』作者:柚緒駆


goodレビュワー No.5: あきのななぐさ
なるほど、読者をそう引き込むのか!
独特の世界観。13歳美少女4人(+男子1名)による絶望殲滅放浪記というタイトルからハーレム旅を想像していると、意外な方法で連れていかれました。
気が付くと、いつしかそこに引き込まれていました。意外な展開は、まさかこういう事だったのかと。読んでいて、なるほどと感心する。
これも、物語の底を流れる世界に、読み手つかんで離さない手法なのかもしれない。
個性的な美少女達との旅が、何処に向かうのか。
この旅を楽しみにしている私がいます。
── レビュー対象作品: 『金なし×家なし×保護者なし!13歳美少女4人(+男子1名)による絶望殲滅放浪記♡〜落園の徒花〜』作者:竜宮世奈


goodレビュワー No.6: 陽野ひまわり
性別を越えて、その人を恋し愛するということ。
小学校からの幼馴染みのハイスペックイケメン二人。
気心が知れた者同士、いつものカクテルバーで静かに穏やかに過ごすのは、何ものにも変え難い、そして他の誰かとでは得難い、かけがえのないひとときだ。

そう。
自分の隣にいるのは、彼でなければならないのだ──

自分の内に積もるそんな思いに気づいた彼らが愛の形に悩み、お互いのスタンスの違いに悩み、未来に悩みながら心を通わせていく物語。
性別を越えて恋愛するということの深さと難しさを、作者様はその豊かで繊細な感性で描こうとされておられるのが伝わってきます。

自分の感情に正直で、ストレートで、直感的に行動ができるスポーツマンタイプの吉野。
一方、冷静沈着で物腰柔らか。けれども自分の心の内にはなかなか人を踏み込ませないインテリタイプの岡崎。
正反対な二人が時にぶつかり、すれ違い、それでもお互いを思いやり求めていく姿に、読者はじれじれしたり、ほっこりしたり、キャッと照れたりとすっかり魅了されてしまいます。
吉野の元カノ・リナの登場で彼らの感情はさらに掻き回されますが、その三人のやり取りも回を追うごとに味わい深いものになっていきます。

BLという言葉で簡単に片付けられない 、“人を愛するということ” をテーマにした珠玉の恋愛小説です。
── レビュー対象作品: 『Strawberry&Cigarette』作者:aoiaoi


goodレビュワー No.7: 浅原ナオト
想定外読者にも伝わる作品の魅力と書き手の愛
成人済ツンツン系眼鏡男子に猫耳と尻尾が生えるところからスタートするこの作品は、明らかに僕を読者として想定していません。

というより、おそらく男性全般を対象として想定していません。主人公のエリカ・スタージョンはとても愛らしい女の子ですが、作品のキモはそこじゃないでしょう。ただ、それは別に悪いことではありません。昨今の二次元エンタメ界隈にはただひたすらに女の子がかわいい女性全般を対象していない作品なんてゴロゴロしていますし、それでヒットもしていますからね。『ごちうさ』とか『きんもざ』とか。

で、『ごちうさ』や『きんもざ』に想定していない女性ファンがつくように、この『がらくた通りと猫の耳』にも僕みたいな男性読者がついちゃうわけですよ。

なんか普通にサラッと読んじゃいました。さすがに「はあ……猫耳男子萌え死ぬ……つらたん……」みたいなエモーショナルな感想は抱きませんでしたけど、なかなかどうして、出来が良い。世界観とキャラクターとそれを表現する言葉や語り口のバランス――大雑把に言うと「雰囲気」がすごくいいです。想定読者じゃないけど「絶対こういうの好きな人いるだろうなー」と分かる。すいませんね、批評家的で偉そうな物言いになって。外から見るからどうしてもそうなっちゃうんですよ。ただそれは逆に言うと、外から見ても魅力が伝わるほどよく出来ているということでもあります。

あとすごく良かったのが「書き手が自分の好きなものを書いている感」がビシビシ伝わってきたこと。これは個人的な嗜好なんですけど、僕は「好きなものを好きだと表現している人が好き」なんですね。この作品を語る例として出すにはちょっと雰囲気そぐわなくて申し訳ないんですが、とんねるずの石橋貴明がスポーツのことを語る時に目がキラキラするじゃないですか。五十過ぎたおじさんが十代の少年みたいになるじゃないですか。ああいうの、すごく好き。それと同じように作者様がこの物語を楽しみながら書いているのが読んでいて伝わり、その愛は作品の生き生きしたキャラクター描写となって現れ、物語の輝きを見事に引き上げていました。

これ、コンテスト応募作ですし、ワンチャン書籍化あるんじゃないでしょうか。ただ惜しむらくは応募部門がSF・現代ファンタジー部門であること。キャラクター文芸でしょう。っていうか、富士見L文庫でしょう。まあそれは作品ジャンルを考えると「現代ドラマ」ではないので仕方のない話。カクヨム側の落ち度です。責任取ってKADOKAWA編集さんたちは読者選考突破したらきちんと読み込んで下さい。頼みましたよ。
── レビュー対象作品: 『がらくた通りと猫の耳』作者:佐々木匙


goodレビュワー No.8: 伊森ハル
ファンタジー世界で学ぶ哲学入門(ただし主人公は剣士)
古来より各国の哲学者たちは智を愛し、世界の有り様について思索を巡らせてきました。それらの多くは人という存在の探求でもあり、言うなれば、僕らが一度は考えたであろう「生きるとは何か」といった疑問を突き詰めて考えることでもあります。
彼らが哲学で扱った概念が、もし魔法になったら。
哲学魔法と名付けられた力を扱うことのできる魔法使い、アイクシュタットが物語のキーパーソンです。
彼は様々な哲学概念を昇華させた魔法で強敵を打ち破り、時には仲間を助け、大衆を扇動し(?)、大きな成果を上げます。
ここまで聞くと彼が主人公なのでは? と思われるかもしれませんが、主人公はあくまで魔法剣士のヒルギーシュです。その意味も、最後まで読めばきっとわかることでしょう。もしもわからなかったら、少し考えてみましょう。たぶん、それが始まりの一歩です。
── レビュー対象作品: 『パーティー最後の1人は最強の哲学者⁉』作者:六畳のえる


goodレビュワー No.9: @snail-maimai
化けるかもしれないと思った。
この作品は、何処にでもいる、自己評価の低い少年と、彼が憧れる少女とのたった一度のデートを描いた物語である。

都度、「ヘドロのよう」と評価する、卑屈な態度の主人公の視点で、物語は語られる。主人公は卑屈ながら、憧れの少女にデートを申し込むのだが―――。

題材は普通。人物も飛び抜けて特徴はない。しかし、この普通の主人公たちを、細やかな表現で描いており、時折その文章にハッとします。

彼女の髪から匂いたつ瞬間。
自転車を置いて、彼女と電車に乗り込んだ事。
細やかな心理描写が描かれていると思いました。

技術的には荒削りですが、作者には魅力と可能性があると感じました。

安易にハッピーエンドにしないところも、リアリティーがあります。続編ではどのように主人公が成長するのか、非常に楽しみです。
── レビュー対象作品: 『モテない男のデートの仕方』作者:竜田 ベンゼン


goodレビュワー No.10: から
どこか明るいドロ沼の四角関係(超修羅場)
ひとこと紹介ですでに矛盾した発言をしていますが、基本的には昼ドラにあるようなドロ沼です。

しかし、作者の紹介文にあるようにこの四角関係の人間関係がとてもおかしいです。でも、主人公の幸(アラサー)はめげずに今の彼氏と結婚しようとしています。

ここでキャッチコピーを見てください。
「だから復縁しないってば!」
とあるように復縁を迫られるわけです。今彼以外に。

主人公はあの手この手で迫る元彼?たちから、逃げようとするのですが…

主人公の性格なのかドロ沼なのに明るいです。なぜそうなったの?と突っ込みたくなるところが多くて爆笑しています。本当に超修羅場なんですけど、外野から見る分には楽しくて…

サブタイトルの付け方も秀逸。次回予告でも期待させてくれますし、一話一話でのお話しがきっちりオチがついています。そこで次回予告です。ええっとなります。とにかく期待の持たせ方が上手です。
いつもハラハラドキドキ、これがこの作品の魅力の一つといえるでしょう。
── レビュー対象作品: 『婚約したら四角関係になりました ( #婚しか )』作者:和久井 透夏

(※レビュー本文を対象としたピックアップ企画のため、同じ作品に対する複数のレビューが掲載される場合があります)


今回選出されたレビュワーのみなさまには、これからも素晴らしい作品の発掘と紹介を期待しています!

第3回カクヨムWeb小説コンテストは、1月31日(水)まで開催しています。

スマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」開催記念企画 ! プライム書籍編集部に聞く「ズバリ!コンテストで期待する作品はコレだ!」

2月1日より募集を開始するスマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」

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開催を前に、選考を担当するプライム書籍編集部にインタビューを行いました。
インタビューではプライム書籍編集部の求める作品や応募者へのメッセージなど、コンテスト参加を考えているユーザーには必読の内容を聞いています。
このインタビュー記事を読めば、めきめきと創作意欲がわいてくること間違いなし!

――まずは、レーベルについて、簡単に教えてください。

ライトノベルの次を求める大人の読者や、そもそもライトノベルに興味を持っていなかった20~40代の社会人をメインターゲットとした新文芸小説を発行するKADOKAWAの新しい編集部です。
当編集部は、かなり先駆的な試みを目指しておりまして、「作品(作者)と読者」「編集者と読者」「読者と読者」がフラットに意思疎通できる新しいスタイルの読書体験を提案するため、イベント開催やクラウドファンディングなど読者参加型の企画も含めて、作品企画をお届けしてきたいと考えています。
今回のコンテストについても、その一端として考えておりますので、単に作品募集と書籍化をして終わり、とは考えておりません。乞うご期待下さい!

――チャレンジ意欲にあふれた、大人のためのレーベルなんですね。これからどんな体験ができるのか楽しみです!
レーベルコンセプトの「L-エンタメ」小説について詳しく教えてください。

「L-エンタメ」小説とは、“Learning”(学習)をイメージした造語「L- エンタテインメント」小説を略した言葉となります。「物語を読んで面白かった!」だけで終わらず、知識や経験的な学びにも繋がるエンタテイメント小説作品を企画編集して行きたいと考えております。
ただ、当編集部はあくまで物語性・エンタメ性を最重要視して考えておりますので「面白い物語」であることが必須要件です。「面白くてタメになる」そんな小説を世に送り出していきたいと考えています。

――ありがとうございます。では、コンテストに関する質問です。
今回はニュースアプリ「スマートニュース」とのコラボコンテストですが、スマートニュースのユーザーとプライム書籍編集部の想定する読者層は近いのでしょうか?
また、今回のコンテストではどのような作品を期待、求めていますか?

あくまで当編集部側の見解となりますが、ある程度近いと考えています。アプリ「スマートニュース」を実際に使って頂ければ分かりますが、ニュースや経済情報といったある種の“しっかりした情報”と、アニメ、ゲームといった”娯楽的な情報”が隣り合って閲覧できるアプリです。
当編集部が社会人読者にお届けしたいと考えている小説も、そんな風に実益と娯楽とが入り交じった小説をお届けできればと思っています。繰り返しとなりますが、「面白くてタメになる!」そんな小説作品をお届けしたいと考えています。

――最後に、今回のコンテストに書き手として参加しているユーザーさんにアドバイスやリクエストがあれば、教えてください。

読者と等身大の社会人の方にぜひ応募して頂きたいと考えています! 貴方がお持ちの知識や経験を活かし、日頃の出来事から人生の葛藤などを経て蓄積された想いを、ぜひ物語にぶつけて頂きたいと考えております! ご応募お待ちしております!
 

――プライム書籍編集部さん、ありがとうございました!



プライム書籍編集部の公式ティザーサイトがオープンしております。
順次情報更新される予定ですので、是非チェックしてみてください!
prime-edit.kadokawa.co.jp


また、今回インタビューに応じてくれたプライム書籍編集部員(堤氏)のアカウントにて、新しい編集部の構想や、期待する作品などについてツイートしておりますので、参考にして頂ければ幸いです。(※編集部公式のアカウントはございません2018/01/25現在)

twitter.com

一ヶ月間の小説連載権を懸けたスマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」は
2/1からの開催です。

応募要項はこちらからご確認くださいませ。

公式連載をリニューアルし、様々な切り口で作品を探せるようになりました

カクヨムでは、公式連載ページをリニューアルしました。ページのデザインを一新し、「運営のオススメ」枠や公式連載の週間ランキングも新たに登場。公式の作品を様々な切り口で探せるようになりました。

公式連載リニューアル後

その他、公式連載の作品を新着順にチェックできるコーナーや、レーベルからのお知らせを一つにまとめるといった変更も行っています。

カクヨムでは、今後も公式連載ページを改善していく予定です。皆様からの感想やご意見・ご要望もお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

知らない名作との出会い方、教えます。 復活のカクヨムgoodレビュワー"大"表彰式!【第二回】



第3回カクヨムWeb小説コンテストの開催も、残り二週間となりました。
コンテスト後半戦では、幾多ある作品の中からキラリと光る原石を掘り出してその輝きを大勢に伝える、"レビュワー"にスポットを当てます。

カクヨムgoodレビュワー"大"発掘会では、応募作に寄せられたおすすめレビューより、運営が選出した秀逸なレビューを毎週10本ずつ紹介します。紹介された方には、カクヨムgoodレビュワーの称号を授与。さらに2,000円分の図書カードをプレゼントいたします。

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第二回目の発表となる今回は、1月5日〜1月11日の間に投稿されたおすすめレビューが対象です。


今週のgoodレビュワー (期間:1月5日〜1月11日)


goodレビュワー No.1: 結葉 天樹
青春を駆け抜けろ。そのスピードの果てに見るものは!(だが台車である)
全力で真面目にやっているんですが絵面を想像するとどうしても笑ってしまう。そんなお話はいかがでしょう(笑)

青春時代、部活に、スポーツに打ち込んで仲間と高め合ったこともあるでしょう。この物語で彼らが打ち込んでいるのはレースです。
バイク?カート?
いいえ、台車です。

台車。

そう、あの台車です。荷物を積んで運ぶあれです。
あの上に乗ってキックボードみたいに走ってみたいと思ったことはあるのでは?
あれでレースをするんです。
とはいえ侮ることなかれ。坂道を下れば立派なマシン。カスタムするにも意外に高額。操作を誤れば大惨事。
聞くも涙、語るも涙の悲しい事情から台車レースを行う部活に入ってしまった主人公は癖のある面々に囲まれながら成長していきます。

だが、台車である。大真面目に先輩が理論を熱く語るが、やっていることは馬鹿馬鹿しい。
全力で馬鹿をやる。そんな話を楽しんでください。

ちなみにライバルは椅子です。
── レビュー対象作品: 『ダイシャライダー! 』作者:麓清


goodレビュワー No.2: まにふぁく茶
冴えないおっさんの元へ、超絶美人のお嫁さんがやってきた。
欲望に忠実、ド直球の素晴らしい作品です。
男の夢が詰まっております。

ビールは苦いが物語は甘い!
── レビュー対象作品: 『僕は異世界で、粉物屋を始めたよ!』作者:かず斉入道


goodレビュワー No.3: 節トキ
心は人間の女の子、体はオスドラゴン、それでも可愛く逞しく生きるのです!
ヒロインは元は人間の女の子。
ところがとある事情で死んでしまった――と思ったら、ドラゴンに生まれ変わっていた! しかもオスに!!

……という、始まりからいきなり驚きと興味と期待に胸が掴まれるお話です。

ところがこのヒロイン、とんでもなくマイペース。
普通ならこの過酷な現実を嘆いたり、苦しんだり悩んだりするものなのですが、せっかくドラゴンになったんだから、とドラゴンライフをのんびりエンジョイしてしまうのです。

このゆるさが、本当に可愛い!

真っ直ぐなんだけれどどこか抜けてて、頑張ってるんだけどどこか力の入れどころが違ってるヒロインの天然っぷりに、ほっこりしてしまいます。

またちょっと気持ちの表現が不器用な先輩ドラゴンのフェニックスさん、イケメン騎士のロスさん、その双子の妹である美女リディアさんなど、他の登場人物も個性満載!

ヒロイン、ドリアードはこれからどんな運命を辿っていくのか?
そして、恋のお相手は?

物語は二章に入り、やや不穏な気配が立ち込めておりますが、ドリアード達の新たな活躍を楽しみにしています!!
── レビュー対象作品: 『竜王騎士団のドリアード(ドラゴン)さん~戦いよりも恋に明け暮れるのです~』作者:スラ猫


goodレビュワー No.4: 新戸皆鳴
呪物を拾ってはいけない。絶対に。
まず、呪物というアイディアが面白いと思いました。自殺の名所となっている巨大な公園に落ちている特別な能力を持った呪われたアイテム。それはある者には力を、ある者には恐怖を与えます。不幸にもそれを拾ってしまった人々は困惑しながらもその不思議な力に魅入られ、やがて人生を狂わされていきます。

怪談の短編集のような形で語られる物語はやがて一つの物語へと繋がっていきます。その理由が明らかになるとき、突如として怨念と悪意に満ちた巨大な存在が姿を現します。そして小さな怪談の集まりだった物語は一気に世界の命運をかけた戦いの物語へと変貌を遂げます。

読み進めるうちに緻密に組み上げられた構成に気付き、単純な恐怖だけでなく物語としての面白さに引き込まれていきます。後半の展開は間違いなくいい意味で期待を裏切られることになるでしょう。この物語がどんな結末を迎えるのか、最後まで目が離せません。
── レビュー対象作品: 『呪物公園』作者:ぴぃた


goodレビュワー No.5: くろい
触手、激臭、ハニカム構造、ロリ! ……とプラスワン
コンビニに集まる異種族の女の子たちと繰り広げるギャグテイストな日常もの。
普通ではない彼女たちとどのようにコンビニで働くと言うのが、一味違くて面白いです。
これからも、キャラクターが持っている個性を生かした内容が繰り広げられるのに期待大。
ちょっと、変わったコンビニものが読みたい人にお勧めです。
── レビュー対象作品: 『コンビ二バイトをはじめたら、まともな人間が俺しかいないんだが!?』作者:神坂 理樹人


goodレビュワー No.6: 武州青嵐
私は戦う! セクメトに乗り、自分の『正義』のために!
舞台は古代エジプト。

主人公は十代の少女メルウトです。
この少女。
師である大神官からパピルスの巻物とアンクを預かり、アメン神官団から逃げ出すのですが……。

このメルウトが敵から身を守るために乗り込むもの。

それは、超古代文明が生み出した超大型兵器。

ええ、そうです。
これは歴史物では無く、超古代文明が生み出した大型ロボット同士が戦うSFなのです。

随所随所にちりばめられた歴史のミニ知識も楽しめますし、美少女同士がロボットに乗り込んで戦うシーンは圧巻です!

続編があるのかな、と思わせる終わり方なので。
ぜひぜひ、期待しています!
── レビュー対象作品: 『戦闘女神《イレト・ラー》セクメト』作者:平中なごん


goodレビュワー No.7: ヒロマル
俺、ゴリラの背中で風になってる。夢なら覚めてくれ。
ゴリラと異世界。それはイチゴと大福。カツとカレー。大悟とノブ。合うの?それ。
合うんです!
プロットの案を聞いた時、面白くなりそうだとは思っていたけど「異世界」っていう可能性の白いキャンバスが、「ゴリラ」というモチーフが持つパワーをこうも最大限に引き出すとは。
作者さんの異世界に対する現実感の演出も丁寧で、読んでいて自分が本当にゴリラ界に行ったような読書体験ができる。そうだよ!ゴリラ幅!YES!がっさがさの寝床!
神は細部に宿るし、生姜焼きが食べたくなるパワーとスピードのある作品。迷うな。駆け抜けろ。出口はもう前にしかない。
── レビュー対象作品: 『ゴリラと行く異世界魔王討伐』作者:豆崎豆太


goodレビュワー No.8: 坂神慶蔵
インパクト抜群の設定、前代未聞の女性向けフンドシ系ラブコメ爆誕!
ファンタジックなラブコメ&ライトミステリでありつつ、非常に強烈なパンチのある一作でした。

近年、男性向けのラブコメ系ラノベでは、美少女ヒロインのパンツを巡るイベントを軸に繰り広げられる作品がしばしば見受けられます。
いわゆる「パンツ物」とでも呼ぶべきジャンルのストーリーですね。

んで、この小説なのですが、驚くべきことにそんなトレンドを女性向けラブコメの世界まで持ち込んでしまったかのようなテイストがあります。なんと、まさかの「フンドシ物」作品なのです。正気か……。
まさしく前代未聞のジャンル的越境性なのですが、イケメンヒーローのフンドシに執着するヒロイン・ちえりの言動と妄想には抜群のパワーがありました。
そして、そんなフンドシの似合うイケメンとの恋をサポートする、もう一人の過保護なヒーローとの三角関係が何と言っても最大の見所かと。
果たして、ちえりはどちらのヒーローと恋を成就させるのか――?

尚、ただ単にイロモノな設定だけではなく、途中からはライトミステリ的なノリが強くなっていき、物語そのものもしっかり楽しめる作品になっています。
── レビュー対象作品: 『過保護な堕天使、ズボラなあたし。【本編】』作者:陽野ひまわり


goodレビュワー No.9: 真白 小雪
「ダウト」!叫べば恐怖が待っている。
同じ高校生が何故かテーマパークに集められた。

嘘をつくこととゲームは密接な関係にある。

シンデレラや白雪姫やラプンツェルなどの本当の物語から、恐怖の計画が綿密に練られていた。

物語に出て来る残酷なシーンが再現されるのだ。

「ダウト」と口にすれば、誰もが恐怖のスパイラルに堕ちて行く。

あの時、母の言葉を聞いていれば……!

ぜひ、ご一読ください。
── レビュー対象作品: 『ダウト』作者:月花


goodレビュワー No.10: まとりくれあ
隣にいるのに、この恋はとても遠い。
英語があまり話せないOL・香里さんと、イケメン英国人・ヒースさん。
素直になれない二人の、大人の恋が描かれています。
相手の気持ちがつかめない。自分の心もわからない。
戸惑いや不安、小さな嫉妬。
相手の態度や言葉、その一つ一つが気になってどうしても消えていかない。
微妙に揺れ動く心情が、とても自然に伝わってきました。
輪郭が浮き上がるすっきりとした描写。
アーバンでスタイリッシュな雰囲気が、とても素敵です。

気持ちを言葉にして伝えること。
自分の心に素直になること。
異国の言葉が誘う恋は、もどかしさと切なさがいっぱいです。

ぜひ読んでみてくださいね。
── レビュー対象作品: 『Sippin' on Rapsody』作者:小鳥遊 ちより

(※レビュー本文を対象としたピックアップ企画のため、同じ作品に対する複数のレビューが掲載される場合があります)


今回選出されたレビュワーのみなさまには、これからも素晴らしい作品の発掘と紹介を期待しています!

カクヨムgoodレビュワー大発掘会は、コンテスト終了直前の1月25日(木)投稿分まで受け付けています。気になる作品を見つけた方は、ぜひその感想を言葉にして伝えてみてください。第3回カクヨムWeb小説コンテストは、1月31日(水)まで開催中です。

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