読みたくない? 気にならない? 復活のカクヨムgoodレビュワー"大"表彰式!【第三回】



第3回カクヨムWeb小説コンテストも、〆切まで残りあと一週間!

本コンテストでは、優れた作品を見つけて人に伝えるレビュワーにも注目。応募作に寄せられたおすすめレビューより、運営が選出した秀逸なレビューを毎週10本ずつ紹介するカクヨムgoodレビュワー"大"発掘会を開催中です。紹介された方には、カクヨムgoodレビュワーの称号を授与。さらに2,000円分の図書カードをプレゼントいたします。

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第三回目の発表となる今回は、1月12日〜1月18日の間に投稿されたおすすめレビューが対象です。


今週のgoodレビュワー (期間:1月12日〜1月18日)


goodレビュワー No.1: 久里
料理狂いの天然シンデレラは割と直球な王子の愛にも気づけない!?
誰もが知っているグリム童話をベースに進んでいくこのお話。
主人公はシンデレラ。しかし、この物語の主人公である彼女は、舞踏会ではなく厨房に赴くことを望むほどの料理馬鹿なのです。

彼女の料理に対する熱意は、並大抵のものではありません。
料理を作ることに至福の喜びを感じるのはもちろんのこと、古今東西ありとあらゆる料理の書物を読み漁っているため、知識も半端ないです。まさかの日本の料理にまで精通している様はやはり只者ではないと感じざるを得ないです。

彼女の料理に対する愛は、きらきら王子の心を射止め、街を救い、襲い来る獣を打ち負かします。事実です。どういうこと!?と思ったそこのあなたはぜひこの物語をお読みください!!!!

ちなみに、彼女の魅力は、異様なまでの料理崇拝だけにとどまりません。
シンデレラは、時に残忍とも思えるほどにラブな感情に対して疎いです。それは、誰からも愛されるきらびやかな王子の直球な愛の告白も華麗にスルーするほどに。私は不憫なイケメンが好物なので、いいぞシンデレラ!もっとやれ!!と思ってしまいます。笑 

誰もが知っている有名なお話を、料理とコメディで素敵に味付けしているこの物語。くすりと笑えて心温まりますよ!(´▽`)

※【シンデレラと動物の音楽隊】まで読了した時点でのレビューです。今後も楽しませていただきます!!!
── レビュー対象作品: 『シンデレラとカボチャの煮つけ』作者:無月


goodレビュワー No.2: かたりゆきにゃふ
異世界転生を読めない私が読めた!
苦手なんです、異世界転生。
「転生したら最強に?転生したら幸せに?そんな訳あるか―――ッ!!!!!」
などと思ってしまう性質でして。
そんな私がニタニタしながら読みきった今作。
コロコロのような少年誌のノリで展開される異世界転生バトル!
独特の用語やリアクション過多がお馬鹿で笑え、同時に主人公の父の行方や競技に現れた謎の連中が気になり先を読み進めたくなる作品です。
デート回などにやにやできる部分もあり。
今後の更新も楽しみです。
── レビュー対象作品: 『超世界転生エグゾドライブ -激闘!異世界全日本大会編-』作者:珪素


goodレビュワー No.3: べる・まーく
キャスト選びは大冒険!?ベストエンドを描く為伏線数多の物語を踏破せよ!
いや、期待を裏切らない面白さに大満足です!

RPGマスターである少年が異世界からスカウトして来た女の子はどうにもミスキャスト!?
だが彼女をラスボスに任命したその日から、波乱の生活が幕を開いた!

まさにあらすじ通り。キャストとの軽妙なかけあいに笑撃を受け、最後の最後に気持ちよくどんでん返し。
予想を越えた各章のラストに衝撃を受けること間違いなしです!

ゲームマスターである非戦闘要員の主人公が、キャストのために数々の困難を乗り越える姿は、思わず手に汗握り応援したくなってしまいます。
シリアスパートもコメディーパートも疑って読まねばなりません。それは、ミスリードかもしれませんから。

そして、主人公はスカウトしたキャストとともに自分の描くベストエンドを目指すのです。

明確に記されたそれすらも、実は……答えは是非ご自分の目で確かめてください!
でも、これだけはネタばらしさせてください。すっごく面白い!!読み終えた後大満足すること間違いなしのオススメ作品です!
── レビュー対象作品: 『僕のダンジョンは、モンスターへのお触りが禁止となっております』作者:如月 仁成


goodレビュワー No.4: 卯月
もーきん(ウコッケイ)とともに、鳥が文明を担う世界の真相を目撃せよ。
鳥たちが服を着、言葉を話し、道具を使い、文明を担う世界。
猛禽のハートを持つワイルドなウコッケイ、圭一郎(通称もーきん)。
世界に疑問を持ち真実を知りたいと望むヨウム、夢一郎。

同じ高校だけれども喋ったこともなかった少年二人が、それぞれ。
この時代、この世界にそぐわぬものと出会ったことから。
大企業、警察、軍、カルト宗教、神。
世界の秘密を知る者、隠そうとする者。
手に入れようとする者たちの騒動の渦中に巻き込まれる。

スピンオフである『推理する翼』から来ましたが。
いやあ、この世界の成り立ちは、こうなっていたのか!

自分たちが「一割」であることを知ってしまったら……。
悩みますよね。
だからといって、今の社会を壊すこともできませんよね。
これは、重い。

凄い話でした。
── レビュー対象作品: 『もーきん ずばばばばーん!』作者:柚緒駆


goodレビュワー No.5: あきのななぐさ
なるほど、読者をそう引き込むのか!
独特の世界観。13歳美少女4人(+男子1名)による絶望殲滅放浪記というタイトルからハーレム旅を想像していると、意外な方法で連れていかれました。
気が付くと、いつしかそこに引き込まれていました。意外な展開は、まさかこういう事だったのかと。読んでいて、なるほどと感心する。
これも、物語の底を流れる世界に、読み手つかんで離さない手法なのかもしれない。
個性的な美少女達との旅が、何処に向かうのか。
この旅を楽しみにしている私がいます。
── レビュー対象作品: 『金なし×家なし×保護者なし!13歳美少女4人(+男子1名)による絶望殲滅放浪記♡〜落園の徒花〜』作者:竜宮世奈


goodレビュワー No.6: 陽野ひまわり
性別を越えて、その人を恋し愛するということ。
小学校からの幼馴染みのハイスペックイケメン二人。
気心が知れた者同士、いつものカクテルバーで静かに穏やかに過ごすのは、何ものにも変え難い、そして他の誰かとでは得難い、かけがえのないひとときだ。

そう。
自分の隣にいるのは、彼でなければならないのだ──

自分の内に積もるそんな思いに気づいた彼らが愛の形に悩み、お互いのスタンスの違いに悩み、未来に悩みながら心を通わせていく物語。
性別を越えて恋愛するということの深さと難しさを、作者様はその豊かで繊細な感性で描こうとされておられるのが伝わってきます。

自分の感情に正直で、ストレートで、直感的に行動ができるスポーツマンタイプの吉野。
一方、冷静沈着で物腰柔らか。けれども自分の心の内にはなかなか人を踏み込ませないインテリタイプの岡崎。
正反対な二人が時にぶつかり、すれ違い、それでもお互いを思いやり求めていく姿に、読者はじれじれしたり、ほっこりしたり、キャッと照れたりとすっかり魅了されてしまいます。
吉野の元カノ・リナの登場で彼らの感情はさらに掻き回されますが、その三人のやり取りも回を追うごとに味わい深いものになっていきます。

BLという言葉で簡単に片付けられない 、“人を愛するということ” をテーマにした珠玉の恋愛小説です。
── レビュー対象作品: 『Strawberry&Cigarette』作者:aoiaoi


goodレビュワー No.7: 浅原ナオト
想定外読者にも伝わる作品の魅力と書き手の愛
成人済ツンツン系眼鏡男子に猫耳と尻尾が生えるところからスタートするこの作品は、明らかに僕を読者として想定していません。

というより、おそらく男性全般を対象として想定していません。主人公のエリカ・スタージョンはとても愛らしい女の子ですが、作品のキモはそこじゃないでしょう。ただ、それは別に悪いことではありません。昨今の二次元エンタメ界隈にはただひたすらに女の子がかわいい女性全般を対象していない作品なんてゴロゴロしていますし、それでヒットもしていますからね。『ごちうさ』とか『きんもざ』とか。

で、『ごちうさ』や『きんもざ』に想定していない女性ファンがつくように、この『がらくた通りと猫の耳』にも僕みたいな男性読者がついちゃうわけですよ。

なんか普通にサラッと読んじゃいました。さすがに「はあ……猫耳男子萌え死ぬ……つらたん……」みたいなエモーショナルな感想は抱きませんでしたけど、なかなかどうして、出来が良い。世界観とキャラクターとそれを表現する言葉や語り口のバランス――大雑把に言うと「雰囲気」がすごくいいです。想定読者じゃないけど「絶対こういうの好きな人いるだろうなー」と分かる。すいませんね、批評家的で偉そうな物言いになって。外から見るからどうしてもそうなっちゃうんですよ。ただそれは逆に言うと、外から見ても魅力が伝わるほどよく出来ているということでもあります。

あとすごく良かったのが「書き手が自分の好きなものを書いている感」がビシビシ伝わってきたこと。これは個人的な嗜好なんですけど、僕は「好きなものを好きだと表現している人が好き」なんですね。この作品を語る例として出すにはちょっと雰囲気そぐわなくて申し訳ないんですが、とんねるずの石橋貴明がスポーツのことを語る時に目がキラキラするじゃないですか。五十過ぎたおじさんが十代の少年みたいになるじゃないですか。ああいうの、すごく好き。それと同じように作者様がこの物語を楽しみながら書いているのが読んでいて伝わり、その愛は作品の生き生きしたキャラクター描写となって現れ、物語の輝きを見事に引き上げていました。

これ、コンテスト応募作ですし、ワンチャン書籍化あるんじゃないでしょうか。ただ惜しむらくは応募部門がSF・現代ファンタジー部門であること。キャラクター文芸でしょう。っていうか、富士見L文庫でしょう。まあそれは作品ジャンルを考えると「現代ドラマ」ではないので仕方のない話。カクヨム側の落ち度です。責任取ってKADOKAWA編集さんたちは読者選考突破したらきちんと読み込んで下さい。頼みましたよ。
── レビュー対象作品: 『がらくた通りと猫の耳』作者:佐々木匙


goodレビュワー No.8: 伊森ハル
ファンタジー世界で学ぶ哲学入門(ただし主人公は剣士)
古来より各国の哲学者たちは智を愛し、世界の有り様について思索を巡らせてきました。それらの多くは人という存在の探求でもあり、言うなれば、僕らが一度は考えたであろう「生きるとは何か」といった疑問を突き詰めて考えることでもあります。
彼らが哲学で扱った概念が、もし魔法になったら。
哲学魔法と名付けられた力を扱うことのできる魔法使い、アイクシュタットが物語のキーパーソンです。
彼は様々な哲学概念を昇華させた魔法で強敵を打ち破り、時には仲間を助け、大衆を扇動し(?)、大きな成果を上げます。
ここまで聞くと彼が主人公なのでは? と思われるかもしれませんが、主人公はあくまで魔法剣士のヒルギーシュです。その意味も、最後まで読めばきっとわかることでしょう。もしもわからなかったら、少し考えてみましょう。たぶん、それが始まりの一歩です。
── レビュー対象作品: 『パーティー最後の1人は最強の哲学者⁉』作者:六畳のえる


goodレビュワー No.9: @snail-maimai
化けるかもしれないと思った。
この作品は、何処にでもいる、自己評価の低い少年と、彼が憧れる少女とのたった一度のデートを描いた物語である。

都度、「ヘドロのよう」と評価する、卑屈な態度の主人公の視点で、物語は語られる。主人公は卑屈ながら、憧れの少女にデートを申し込むのだが―――。

題材は普通。人物も飛び抜けて特徴はない。しかし、この普通の主人公たちを、細やかな表現で描いており、時折その文章にハッとします。

彼女の髪から匂いたつ瞬間。
自転車を置いて、彼女と電車に乗り込んだ事。
細やかな心理描写が描かれていると思いました。

技術的には荒削りですが、作者には魅力と可能性があると感じました。

安易にハッピーエンドにしないところも、リアリティーがあります。続編ではどのように主人公が成長するのか、非常に楽しみです。
── レビュー対象作品: 『モテない男のデートの仕方』作者:竜田 ベンゼン


goodレビュワー No.10: から
どこか明るいドロ沼の四角関係(超修羅場)
ひとこと紹介ですでに矛盾した発言をしていますが、基本的には昼ドラにあるようなドロ沼です。

しかし、作者の紹介文にあるようにこの四角関係の人間関係がとてもおかしいです。でも、主人公の幸(アラサー)はめげずに今の彼氏と結婚しようとしています。

ここでキャッチコピーを見てください。
「だから復縁しないってば!」
とあるように復縁を迫られるわけです。今彼以外に。

主人公はあの手この手で迫る元彼?たちから、逃げようとするのですが…

主人公の性格なのかドロ沼なのに明るいです。なぜそうなったの?と突っ込みたくなるところが多くて爆笑しています。本当に超修羅場なんですけど、外野から見る分には楽しくて…

サブタイトルの付け方も秀逸。次回予告でも期待させてくれますし、一話一話でのお話しがきっちりオチがついています。そこで次回予告です。ええっとなります。とにかく期待の持たせ方が上手です。
いつもハラハラドキドキ、これがこの作品の魅力の一つといえるでしょう。
── レビュー対象作品: 『婚約したら四角関係になりました ( #婚しか )』作者:和久井 透夏

(※レビュー本文を対象としたピックアップ企画のため、同じ作品に対する複数のレビューが掲載される場合があります)


今回選出されたレビュワーのみなさまには、これからも素晴らしい作品の発掘と紹介を期待しています!

第3回カクヨムWeb小説コンテストは、1月31日(水)まで開催しています。