俺、ゴリラの背中で風になってる。夢なら覚めてくれ。

ゴリラと異世界。それはイチゴと大福。カツとカレー。大悟とノブ。合うの?それ。
 合うんです!
 プロットの案を聞いた時、面白くなりそうだとは思っていたけど「異世界」っていう可能性の白いキャンバスが、「ゴリラ」というモチーフが持つパワーをこうも最大限に引き出すとは。
 作者さんの異世界に対する現実感の演出も丁寧で、読んでいて自分が本当にゴリラ界に行ったような読書体験ができる。そうだよ!ゴリラ幅!YES!がっさがさの寝床!
 神は細部に宿るし、生姜焼きが食べたくなるパワーとスピードのある作品。迷うな。駆け抜けろ。出口はもう前にしかない。

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