概要
ローラは私が守る。絶対に、何があっても。
ロッキン神経痛Presents 第七回本物川小説大賞ゴリラ枠です。ミステリです。殴りかかってくるヴァン・ダインにはゴリラパンチで応戦します。ドムドム。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ゴリラの無実を信じた少女は殺人事件の謎に挑む!
学校で飼育されているローランドゴリラのローラがいなくなって、撲殺事件が起こった。
生徒たちはゴリラの仕業じゃないかと噂しあうが、ローラといちばんの仲良しの美咲はそれを否定。ローラの行方と事件の真相を追うと決めた。
ということで、このお話はゴリラを軸に語られるミステリなのですが……
相当に不条理です。でも、それを納得させてしまう不思議な説得力があるんですよねぇ。
理由は簡単で、振りもオチもきちんとゴリラが務めていて、美咲さんとローラの間に確かな絆があるから。
誰かを信じ抜くことの美しさが、ゴリラっていう人間ならぬ存在を通してより高められてるところがすばらしい!
友情もので、動物もので、不…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ゴリラを愛する者はまたゴリラに愛されるのだ
「今作品は話をミステリーとして上手に成立させながら、ゴリラを絡めることにより強力なフックを与え、なおかつゴリラの存在に必然性を与えた名作」
カタカタと打ち込んだ画面を眺めて微笑む。
午前八時の自室。
「こら、しぃる君! 早くでてきなさい!」
半年前から来た新人の飼育員が大きな声で俺を急かしている。
挨拶代わりにKUSOを投げた。
此処は本物川動物園、俺はゴリラのしぃる君。
世にも珍しい絵を描くゴリラだ。
「もう……ちゃんとやってよね?」
何を言っているか分からないのでもう一度KUSOを投げた。
新人飼育員の眼鏡が割れた。ナイスシュー。
「うほっ、ほっほっほ」
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