ゴリラと行く異世界魔王討伐

作者 豆崎豆太

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★★★ Excellent!!!

一話読んだだけで、一気にハートを持っていかれました……。

何が起こったというのです?
ああ、異世界転移?

ハイハイあるある〜なんて気を抜いていたら、ビームで焼かれました。ゴリラに。

そう、この異世界はゴリラだらけなのです。というより、ほぼゴリラしかいないのです。主人公はゴリラに召喚されてしまったのです。

しかし主人公・カズキ(※人間だよ)同様、私も訳がわからないまま、気付けば物語にのめり込み、いつの間にか彼らの冒険を心から応援していました。

恐ろしいのは、笑いどころ満載というだけでなく、カズキ(※人間だよ)の勇者としての成長や冒険譚ならではの熱さといった感動まで押さえられている点です。

まさかゴリラに泣かされるなんて、夢にも思いませんでした。この胸の痛みはゴリラでしかもう癒せません。

何を言ってるのかわからないと思いますが、私もこの初めての感情に戸惑っております。

はっきりと言えるのは、ゴリラがとても好きになってしまったということだけです。

可愛くて格好良くてユニークで強くて弱い……そんなゴリラ達の魅力に酔い痴れて下さい!

★★★ Excellent!!!

異世界に転移したごく普通の少年が、勇者として魔王を倒すべく旅に出る。
こう書くと、ありがちな異世界転移ファンタジーのように思えます。
だけど、その世界がゴリラによって築かれた文明で成り立っていたら?

突然ゴリラまみれの世界に引きずり込まれて勇者を押し付けられた主人公・カズキによる、怒涛のツッコミに満ち満ちた地の文は爆笑必至。
ゴリラパワーに取り込まれるように、読者である私自身もこのゴリラワールドに導かれました。

しかし、ゴリラたちはもちろん至極真面目だし、彼らなりにちゃんとした社会や歴史、人間関係(?)がある訳です。
最初こそ個体の見分けすら付かなかった仲間ゴリラたちも、それぞれが抱える決して軽くはない事情が明かされ、カズキにとって徐々にかけがえのない本当の仲間になっていきます。

担うべき運命。
救うべき世界。

魔王とは、いったい何なのか。

そこに秘められた人間——否、ゴリラドラマは、あまりの悲劇、あまりの業に、息を呑むほどでした。
気付けば、この物語にどっぷりはまり込んでおりました。その世界に生きる人々がゴリラであることを忘れるほどに。

ゴリラを差し引いても、いや差し引いたら成り立たないんだけど、とてもしっかり作り込まれた異世界ファンタジーです。
この先も非常に楽しみです!

★★★ Excellent!!!

しょっぱなからクローゼットにゴリラ。異世界が全部ゴリラ。主人公以外ゴリラ。だというのに「あれ?このゴリラかわいくない?」「このゴリラいいやつじゃない?」とか思ってしまうので作者の力量おそるべし。要所要所にぶち込まれるパワーワードに腹筋が割れてしまいそうだ。ゴリラに袋叩きにされるのもそのうち気持ちよくなってくるので深く考えずウェルカムトゥようこそゴリラの世界へ。

★★★ Excellent!!!

ゴリラと異世界。それはイチゴと大福。カツとカレー。大悟とノブ。合うの?それ。
 合うんです!
 プロットの案を聞いた時、面白くなりそうだとは思っていたけど「異世界」っていう可能性の白いキャンバスが、「ゴリラ」というモチーフが持つパワーをこうも最大限に引き出すとは。
 作者さんの異世界に対する現実感の演出も丁寧で、読んでいて自分が本当にゴリラ界に行ったような読書体験ができる。そうだよ!ゴリラ幅!YES!がっさがさの寝床!
 神は細部に宿るし、生姜焼きが食べたくなるパワーとスピードのある作品。迷うな。駆け抜けろ。出口はもう前にしかない。

★★★ Excellent!!!

ストーリーが進むにつれて、はじめ冴えなかった主人公・カズキが人の思いや仲間たちの事情に考えを巡らせ、勇者として目覚めていく――熱い展開はまさに王道ファンタジー。だが登場人物はゴリラ。みんなゴリラ。
もしかするとこの作品の醍醐味は「読んでいるうちに『ゴリラであること』を忘れるけれど、忘れた頃に『ゴリラであること』が殴りかかってくる」という点にあるのかもしれない。

★★★ Excellent!!!

 パワーワードの塊のタイトルに負けない本文の魅力で物語に引き込まれていきます。
 名前のほかに、大ゴリラ、中ゴリラという読者にすんなりと入りやすい親切な描写も人間から見た他の霊長類は同じに見えるという表現につながっていてぐいぐいと引き込まれる作品です。

 今後、伝説の剣エクスカリバーを祖父から受け継いだ勇者がゴリラたちとどんな結末を迎えるのかとても楽しみです