第52話
「エナジィィーナックルッ!!!!!」
必殺技【エナジーナックル】をパワードスーツを着用しているアンドロイドへと放った。
「?はぁあッ!!!!」
パワードスーツから10センチくらい離れた場所に展開されていたシールドバリアを砕いて、そのまま進化エネルギーと少量の2つのエネルギーを纏った拳がパワードスーツへと命中する。
拳に金属を砕いていく感触を感じながら、俺はそのまま拳を思い切り振り抜いた。
必殺技【エナジーナックル】で殴打した衝撃を、どうやらパワードスーツを着用しているアンドロイドは後方に下がることで受け流してしまったせいで、パワードスーツを貫通することは出来たのだが、パワードスーツで守られているアンドロイド自体に与えたダメージは少なそうだ。
それでもパワードスーツ自体にはかなりのダメージを与えたはず。後方に下がって威力を軽減してもパワードスーツを着用しているアンドロイドは吹き飛んで建物の壁に直撃でぶつかっていく。
壁にぶつかってそのまま貫通して行ったパワードスーツを着用しているアンドロイドを追い掛ける様に俺も壁の穴を通り抜けて進んで行った。
「どこだ!!チッ、飛んだのか!!!」
壁を抜けた先には既にパワードスーツを着用しているアンドロイドの姿はなかった。
だが、もう空中にパワードスーツを着用しているアンドロイドは飛んでいたが、その様子は可笑しくてスラスターからは煙を上げているようだ。
俺の攻撃を受けてパワードスーツは故障し始めていると見た俺は、あの状態のパワードスーツでどれだけの機動力があるのかを確かめる為に【エナジー弾】を空のパワードスーツを着用しているアンドロイド向けて放ってみた。
フラフラと飛んでいるパワードスーツでは俺が放った【エナジー弾】を回避することが出来るのかと思っていたが、どうやらブースターの方はまだ現在の様で急前進することで【エナジー弾】を躱されてしまう。
だが、【エナジー弾】を躱した瞬間にパワードスーツからボンッと音がして墜落を始める。
一気にブースターを吹かした影響でどうやらブースターもスラスターも壊れたしまったようだ。
現に今は背中のブースターやスラスターから爆炎を上げながら墜落しているのだから。
そんな墜落している状態でもアンドロイドはパワードスーツを動かして、俺に向けてアサルトライフルを連射して来る。
既にアサルトライフルから放たれるエネルギーの弾丸なんて武装【金剛鎧】を貫通するのも難しくなっており、俺は頭部に向かうエネルギー弾以外は無視して墜落しているパワードスーツの元へと駆け寄って行く。
「ここだ!!エナジーナックル!!!」
足に力を入れて飛び上がりパワードスーツに向けてエネルギーを収束させた拳を振るっていく。
「なっ!?」
俺の拳はアンドロイドが身に着けていたパワードスーツに命中した。したのだが、そこにはアンドロイドの姿はない。
アンドロイドは俺に殴られる直前にパワードスーツから飛び降りて今は地面に転がっている。
パワードスーツを俺のエネルギーを収束させた拳は破壊した。だが、その代償を受けることになってしまう。破壊されたパワードスーツが盛大に爆発を起こしたのだ。
パワードスーツによる爆発の直撃を俺は受けてしまう。しかも、このパワードスーツに使われていた動力炉の影響なのか、それともスラスターやブースターの推進剤の影響なのかは分からないが盛大な爆発を受けた俺は錐揉み回転をしながら吹き飛ばされてしまう。
「あがっ!?ぐぅうあう!!!??」
肩から地面に叩き付けられた俺はそのままゴロゴロと地面を転がることになってしまう。
身体のあちこちから痛みを感じながら俺は立ちあがろうとするのだが、思ったよりもダメージと三半規管が狂わされて上手く立ち上がれなくなる。
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