第36話
森の中をゆっくりと歩きながらそう言えば今の俺のステータスはどうなったのだろうと思い確認してみた。
「変わってる。」
ステータスは前に見た時と比べて変わっていた。ランクが上がっており、他にも武装や新たなユニークスキルを獲得していた。
そして、ランクが上がったことで新しく武装装備スロット、スキル、必殺技を一つずつ追加する事が出来るようになっている。
武装装備スロットはまだどうするかを決めるのは早いだろう。大阪駅のゲートの救援に向かうかどうかを決めてからで良いと思う。
それはスキルや必殺技もそうなのだが、今回の追加できる必殺技は何か遠距離攻撃技を覚え予定だ。
何かしらの遠距離攻撃の手段があれば離れた相手にも役に立つ。特に今回の上空から攻撃してくるような侵略者相手なら役に立ったであろう。
色々と考えて決めるのは今は早いから俺は強化された武装と新しく手に入ったユニークスキルの確認をしていく。
武装
【金剛鎧】
武装【全身鎧】が【進化のチカラ】で発生した進化エネルギーを浴びたことで進化した全身鎧
武装スキル:【硬化】【金剛化】
【硬化】
エネルギー消費で武装の硬度を強化する武装スキル
【金剛化】
エネルギー消費で武装の攻撃力と防御力を強化する武装スキル
ユニークスキル
【超人(仮)】
【進化のチカラ】で発生した進化エネルギーを浴びたことで肉体を進化させ、超人へと踏み込んだ者が得られるユニークスキル
身体能力超強化、肉体強化、感覚強化、肉体操作力強化、肉体制御力強化、空間認識
どちらも【進化のチカラ】で生み出された進化エネルギーの影響で武装は進化し、ユニークスキルは獲得したようだ。
試しに【硬化】を今も体内で湧いている進化エネルギーを使用して使ってみた。
「これくらいか。」
【硬化】に使われた進化エネルギーの量は少なかった。これくらいの量なら進化エネルギーの生成量の方が多いくらいだ。
次に【金剛化】を使ってみる。すると、武装【金剛鎧】に変化が起こる。どうやら【金剛化】を発動すると、【金剛鎧】に金色の光を放つラインが入るみたいだ。
【金剛化】のエネルギー消費は【硬化】よりも多く、常時【金剛化】を使うことは今の俺では出来ない。
それでも精神を昂らせれば常時【金剛化】の使用も可能になるとは思う。
肉体の進化で手に入ったのだろう【超人(仮)】は今も実感のあるユニークスキルだ。
今も進化エネルギーで肉体が進化する前とは比べ物にならないくらいに肉体は生命力に溢れている。疲れているにも関わらずに。
この疲労感も食事をすれば回復する疲労感なのだと思う。今も空腹感を感じているので身体は健康なのだろう。
ようやく森を抜けた先に見える防衛陣地の方を見れば、今は戦後処理をしているのか、動ける選ばれし者以外にもゲートを通って来たのだろう多くの自衛隊員が選ばれし者たちや侵略者たちの死体の処理をしているのが見えた。
そんな者たちの中でも森を警戒していただろう者たちが俺を見つけて指を刺しているのが見える。
何人かの自衛隊員たちが集まると俺の方に向かって来ていた。俺はその人たちの元へと向かう。
「森に入った選ばれし者の方ですね。」
「そうだ。」
肯定すると、自衛隊員たちはお互いに顔を合わせて頷き合っていた。
それから俺は森の中の様子を聞かれて自衛隊員たちに話していく。
「なるほどゲートがありましたか。」
「ああ、でも確実に吸血鬼世界に繋がっているのかは分からないぞ。」
俺はあのゲートを吸血鬼世界に繋がるゲートだとは思う。でも実際に入った訳ではないのだからそう答えるしかない。
森の様子を話し終わると、ここからが俺が話をすると本番だ。俺はボルビックから尋問して聞いたことを自衛隊員たちに話していく。
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