第40話
【金剛化】で強化された攻撃力によって蹴り飛ばされた犬型ロボットは空中を浮いて別の後方の寸胴型ロボットに命中してお互いが壊れて動かなくなる。
そのままロボットたちの間に入り込んだ俺は手当たり次第に拳や蹴りを繰り出して次々にロボットたちを破壊していく。
俺に向かって行なわれる銃撃や背後から誤射で命中する味方からの攻撃すらも、今の【金剛化】を発動した俺には効果がない。
そんな俺の大暴れによって次々にロボットたちは壊されていく。そんなロボットたちが破壊される姿を見て、塹壕から隠れて攻撃していた選ばれし者や自衛隊員たちから歓声のような声が聞こえる。
だが、そんな声が聞こえていても俺がするのは目の前にいる敵を殺す、壊すだけだ。機械生命体が送り込んで来ているロボットたちも目に見えてその数を減らしていく。
そして俺が来てからの第一波目の機械生命体世界から送られて来た侵略者たちは最後の1機を破壊された。
「ふぅ。うん、行けるな。」
兜に隠れている表情はニィーと口角が上がっているだろう。それくらい無双するのは楽しかった。
今の俺なら機械生命体世界の侵略者でも余裕に戦えることが分かった。このまま機械生命体世界に繋がるゲートを探しに向かいたいとこほだが、その前に俺の元へと向かって来ている自衛隊員たちと話をしないといけないのだろう。面倒くさいが。
「いやー凄いね、君。助かったよ。お陰で今回の襲撃では死者無しだ!ありがとう。」
「そうか。」
思ったよりもフレンドリーに接してくる。これこれで何か怪しい。一体何を考えているのだろうか?
明らかに周囲の言葉に従わずに突っ込んでロボットを倒した俺は規律を乱したとして怒られても不思議ではないので疑問に思ってしまう。
それからも一方的に俺のことを褒め称えるこの目の前の自衛隊員に対して何故だか嫌な気持ちになる。
俺は話を無理矢理に変えてあのロボットたちが来ていた方向に向かうことを伝えると、そのまま何も聞かずに逃げるように立ち去った。
あのままあの場所に居れば俺を何かしらのことに利用されていたのでないかと思ったからだ。
すぐにその場から立ち去った俺は足の踏み場もないロボットたちの残骸を踏み締めながら移動して行き、そして地球側と同じように防壁がそれも金属製の防壁が築かれている防衛陣地を発見する。
「あそこから来ているのか。」
今も空中では警備のためなのかドローンが多数飛んでおり、既に俺のことを発見しているようでサイレンが機械生命体の防衛陣地内では鳴らされていた。
それに防衛陣地の入り口には大量の犬型ロボットや寸胴型ロボットが大多数で出て来ている。
「アイツは!!」
地上のロボットたちの中で1機だけロボットとは姿がまるで違う存在を発見する。それは人と姿が変わらないアンドロイドだ。
ピッチリとしたボディスーツを身に着けて、その上からボディアーマーを装着して銃火器を所持している。
そんなアンドロイドが今見えているだけで最低でも3機は居るだろう。
「あれが指揮官個体か?」
あからさまにこれまでのドローンやロボットとは違う姿に警戒はするが、相手が機械のせいなのか強さが分からない。
これは生き物と無機物の違いなのか、それとも俺がまだ経験が足りないからなのかは分からないが警戒して戦う必要があるだろう。
それでもロボットやドローンが使用している銃火器では俺の武装を超えてダメージを与えることはないはずだ。
「「「対象を捕捉しました。これより駆除します。全機、攻撃を開始します。」」」
警戒しながらいつでも動けるようにしていると、アンドロイドたちが喋り出してアンドロイドも含めてすべてのロボットとドローンが攻撃を開始して来た。
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