第51話
必殺技【エナジーナックル】での迎撃ならば、パワードスーツを着用しているアンドロイドが放って来た砲弾を砕いてしまえるかと思ったが、思いの外に砲弾は硬くて柔らかいせいで砲弾の形を変形させながら、砲弾は俺の【エナジーナックル】で何処か後方へと弾き飛ばされていく。
後方で弾き飛ばした砲弾が着弾してドゴンッと言う音が聞こえれ中で、俺はパワードスーツを着用しているアンドロイドと対峙することになる。
俺の足元に大量のボール型ロボットが集まって来るが、これを無視するのは何故だか分からないが危険な予感を感じて、俺は移動しながら足でぶつかるボール型ロボットを蹴散らして行った。
蹴散らしながら移動していると、ボール型ロボットたちはその身体から工具を取り出しているのが見える。
あの工具の中に俺の武装に傷を付けらる物が混じっていたとかも知れない。そんな気がしたが、今の優先はあの空中を飛んでいるパワードスーツを着用しているアンドロイドだ。
今も地面を転がって移動の邪魔になっているボール型ロボットたちを気にしないでアサルトライフルをぶっ放しているパワードスーツを着用しているアンドロイド。
移動の邪魔になっているボール型ロボットたちのせいで、俺にエネルギーの弾丸が次々に命中してしまっている。
頭を守るのを優先しながら【エナジー弾】を空中のパワードスーツを着用しているアンドロイドに放ったりしているのだが、このままだと何も打つ手がないだろう。
【エナジー弾】のスピードがもっと速いか、それとも【エナジー弾】を連射するか、【エナジー弾】が広範囲にも及ぶ様にするかしないと【エナジー弾】ではどうにもならない。
【エナジー弾】以外の手段はないかと辺りを見回しているとパワードスーツを着用しているアンドロイドに気が付かれない様にして確認していると、天井が高いがそれでも外とは違うこの場所だからこそ攻撃が出来るのではないかと俺は思い始める。
「これなら。」
ボソッと呟くと、俺は全力で建物の壁に向かって走り出した。そのまま勢いに任せて壁に足を掛けて駆け上がって行く。
足の裏に力を込めながら壁を駆け上がった俺は、そのまま天井に向かって突き進んで行くと、天井を背後にしながら平行に飛んでパワードスーツを着用しているアンドロイドに向かってジャンプした。
もちろんそんな俺の動きを察してパワードスーツを着用しているアンドロイドはスラスターとブースターの2つを吹かして急速回避を行なって来る。
これも俺は織り込み済みだ。背後にある天井に足を付けて蹴り出すと、俺は一気にパワードスーツを着用しているアンドロイドへと向けて突撃した。
ガンッ!!!そんな音が建物の中に響き渡る。そのまま俺とパワードスーツを着用しているアンドロイドは揉み合いながら建物の床へと勢い良く墜落していく。
このまま床にぶつかる。と言うところで俺は器用にパワードスーツを着用しているアンドロイドを床に向けて蹴り出して、空中でバク転の様に一回転しながら床に降り立つ。
俺が床に着地するまでの間にガゴンッと床にパワードスーツを着用しているアンドロイドが叩き付けられた音が建物内に響いた。
このままパワードスーツを着用しているアンドロイドが再び空中に飛び立つ前にトドメを刺す。
そう決意した俺がパワードスーツを着用しているアンドロイドに向かうのだが、アンドロイドはすぐに起き上がって大型の高周波ブレードをパワードスーツの手で構えて来た。
ん?飛ばないのか?そんな疑問が浮かぶのだが、今は気にしないで置いてパワードスーツを着用しているアンドロイドへと向かって駆け出していく。
振るわれる大型の高周波ブレードの速度は速い。それでも回避が不可能な速さで振るわれている訳ではない。
ギリギリで躱さずに余裕を持って大型の高周波ブレードを躱して一気に踏み込むと、俺はパワードスーツを着用しているアンドロイドの懐に入り込んだ。
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