第4話
「これって俺がどちらの侵略者と戦うのかを決める事は出来るのか?」
『可能です。まだ時間になってませんからね。どちらにしますか?』
「少し待ってくれ。」
吸血鬼世界、機械生命体世界のどちらかに決められるのならポイント購入で購入可能な武装装備スロットの装備アイテムから弱点が突ける装備アイテムを購入する事が出来るかも知れない。
時間を確認すると残り時間は2分を切っている。俺が探し出して決める時間はない。ならサポートにお願いして購入する装備アイテムを決めて貰って急いで装備スロットに装着した方が良いだろう。
「吸血鬼世界、機械生命体世界の侵略者と戦うのに弱点が突ける装備アイテムをポイント購入で探してくれ。」
『分かりました。現在のポイントで購入可能な物の中でオススメのみを表示します。』
そうして表示されたのは銀の鏃、小熱の手の2つだった。銀の鏃は吸血鬼世界。小熱の手は機械生命体世界の侵略者に対して効果があるのだろう。
俺は残りの短い時間で吸血鬼世界の侵略者と戦うか、それとも機械生命体世界の侵略者と戦うかを決める。
「よし、こっちだ!」
自身の直感を信じて決めたのは吸血鬼世界の侵略者に対して効果のある銀の鏃だった。
急いでサポートからのオススメの装備アイテムである【銀の鏃】を購入するとサポートから説明を聞きながら武装装備スロットへと【銀の鏃】をセットする。
そして時間を確認すると残り時間は30秒しかなかった。
「サポート、俺が戦うのは吸血鬼世界の侵略者だ!」
『分かりました。その様に手配します。……完了しました。転移まで残り時間は10秒です。』
10、9、8、7と表示される時間がどんどんと短くなってくるのを心臓がバクバクと音を鳴らしながら見ていると6、5、4、3とあと少しになり2、1『転移を開始します。』と言うサポートの声とともに数字は0へと変わって俺の身体は光に包まれた。
光が収まると俺は知らない場所に居た。辺りは夜闇で明かりは空から照らされる月や星の明かりしかない。
今さっきまで昼間だったのにこの場所は夜なのかと思っていると他にも多くの転移している人たちがおり辺りはザワザワとし始めていた。
そんな中で俺はステータスを確認する。これから戦いだと思うと恐怖に感じていた気持ちもなんだが侵略者どもを血祭りにあげてやると思う気持ちが湧き出て来たからだ。
そんな気持ちを落ち着ける意味もあり、更に自身の取得した力の説明を確認しようと思いステータスボードのステータスを開いた。
名前:
ランク:1
武装:【金属鎧】
武装装備スロット:【銀の鏃】
ユニークスキル:【進化のチカラ】【闘争の化身】【超強化再生】
スキル:【武術】
必殺技:【エナジーナックル】
武装
【金属鎧】
頭から足までの全身を包む金属の鎧
関節や兜と鎧の間まで全てを金属で守られており、更に関節や兜と鎧の間の金属は伸縮性がある
性能は他の防具系武装よりかなり低く、特殊な能力はない
武装装備スロット
【銀の鏃】
銀製の鏃
吸血鬼や邪悪な存在に特効効果のある装備アイテム
スロットにセットすれば攻撃時に銀の力が宿る
ユニーク
【進化のチカラ】
自身や自身が所持している存在の進化を行なう進化のエネルギーを生み出すユニークスキル 生み出される進化エネルギーは感情によって増幅する
【闘争の化身】
闘争に関する技術の獲得や身体能力や技術習熟、技術獲得能力を強化し、更にユニークスキル所持者自身の感情と同量の戦うという感情を戦闘時前後に外付けされ戦闘が終了した場合に外される
【超強化再生】
傷付いたユニークスキル所持者を何かしらのエネルギーを消費してユニークスキル所持者の肉体、精神、魂、所持品などの性能を強化して再生する
技能
【武術】
汎用性のある凡ゆる武術の基礎的知識や技術の獲得、凡ゆる攻撃に対して補正が掛かる
必殺技
【エナジーナックル】
拳に保有するエネルギーを収束させて殴打を加える
威力は収束させたエネルギー量×打撃の威力
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