概要
エターナルの海から始まる物語
榊慎太郎、男、独身、37歳。そんな彼の趣味は古き良き時代のRPG制作ゲームソフトを収集し、削除されないまま中古市場に流された他人が作ったゲーム――通称ヒトツクをプレイして批評すること。どこか未完成なヒトツクの世界に転移することになった彼は、ゲーム知識により攻略を目指す。これはエターナルの海から始まる物語である。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ゲーム好きにはたまらない要素がいっぱい!
この「ヒトツク」は、ただのゲーム世界への転生ではない、他人が作った未完成のゲームへの転移であることにまず驚く。
「未完成」故に起こるイレギュラーなイベントが、他のよくある物語とは一線を画している。
まず主人公がイケメンならぬデブのゲーム好きというところが、現実味があってよい。
その主人公が10年も入れ込んでいる「ヒトツク」と言うゲームの世界での最初の仲間が「名称未設定」だったり、意図しない行動をしてデバッグルームへ創造主に呼び出されるなどメタ的なところが良いスパイスとなって先が全く読めないため、この後どうなるのかな?と気になってどんどん読み進めてしまう。
モブキャラクターが自我に目覚め、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!おっさんがおっさんと共に行く、未完成RPGの世界!
皆さんはツ〇ールなどのRPG製作ゲームソフトで遊んだことはあるでしょうか? このお話は、まさにそういうゲーム製作途中の世界に転移してしまった男(37歳)の物語です。
主人公サカキが気付けば飛び込んでいたこのゲーム世界は、彼自身のものではなく他人の作りかけのもの! そのため、持っている知識と経験で、サカキは手探りにゲームを進めていくことになります。
最新話の27話まで読んでのレビューですが、この作品の特徴の一つは、主人公がそれほど若くない男性だということ。自堕落な生活のお陰で太ましく、ナメられたくないからと厳つい装いを好む人物です。更に途中で仲間になるのも、タグの言葉を借りれば「おっさん」…続きを読む