概要
【第一部あらすじ】
主人公の榊慎太郎(サカキ)は安物件のアパートの一室からヒトツクの世界へ突如として転移した。どうやら未完成RPG世界らしく、大海原からの野ざらしスタートであった。戸惑いながらも、この世界の仕組みを理解しようと試行錯誤していたら負けイベントに遭遇し、今度は牢屋に閉じ込められてしまった。そこでは攻略の鍵を握る、ある人物との運命的な出会いが待っていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ゲームの常識が現実になった世界の面白さを存分に描いている作品です!
中古ゲームソフトを収集する趣味を持つ37歳の自堕落な中年男・榊慎太郎。
ひょんなことから、プレイしていた古いRPG制作ソフトの世界に転移してしまう。しかも、プレイヤーがゲーム開始地点を設定し忘れた「エターナルの海」と呼ばれる大海原のど真ん中から。
しかしこの世界は、ただのゲームではなかった!
個性豊かな仲間や、ゲームの創造主を名乗る存在との出会いを通して、彼はやがて世界の謎に迫っていく……
この作品は、かつてゲームクリエイターを夢見て挫折した男が、不完全な世界を舞台に、自らの手で物語を完成させようと奮闘する物語です。
ゲーム好きなら思わずニヤリとしてしまう設定や、先の読めない展開が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!未完成……それってつまり続きを自由にツクれるってことだよね!
※五話読了時点でのレビューです。応援の気持ちを込めて書かせていただきました。
誰でもRPGゲームが作れる某ゲームを知ってる人、知らない人でもゲームが好きな人ならハマっちゃう要素が随所に散りばめられた作品です!
異世界転生は異世界転生でも、他人の作ったゲームの世界。ありそうでなかった異世界転生ものですね。
個人的に嬉しいのがこの斬新な設定を最初で使い捨てにせず、しっかり活かしていることです。
皆さんこんな経験ありませんか?
例えばゲームや小説を楽しんでいるとき、設定自体は凄く良いのにそれを使い捨てにしちゃってて、なんか違うな……って気持ちになることが。
この作品はそれがありません。
むしろこ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!レトロだからこそ活かせるパーソナリティがある!
主人公が雑なシナリオのレトロゲームの中に入ってしまうところから物語は始まります。
そこで主人公はゲームの創造主の残留思念に、物語を完成させることを頼まれます。
元々のシナリオが雑ななために主人公に与えられる選択肢は多岐に渡ります。
まずはデフォルトの機能を探り、敵のモブキャラを仲間に引き入れて鍛え……主人公のそんな試行錯誤を見ているうちに、自然と応援している自分がいます。
そして、ふと気づきます。
あれ?これって人生と一緒なんじゃ…
そう、決められたルールが薄く、選択肢が多いからこそ楽しめる世界があり、それこそがリアルなゲームなのだ、と。
そんな感情移入半端ない物語でぜひ、現実と違った…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物理で音が鳴るフラグ、壊れたイベント。メタい世界におっさん達の絆が尊い
※30話時点でのレビューです。
本作がどんな内容なのかは、サブタイトルが一言で語ってくれています。
「他人が作った未完成RPG世界への転移」
ええ、未完成なんです。
なのでイベントのフラグ管理やシステム設定など、そこかしこがザルです。
イベントが本来ありえないルートをたどると、簡単に進行不能になったりする。
完成していない機能を使うと、システムメッセージが素で出てきたりもする。
そんな世界の中で、製作者の意図をメタに読みながら、フラグを立てたり(物理で「フラグが立った音」が鳴ります)立てなかったり、試行錯誤しながら主人公は進んでいきます。
そんな世界の中、旅の序盤で出会うのが、旅の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ゲーム好きにはたまらない要素がいっぱい!
この「ヒトツク」は、ただのゲーム世界への転生ではない、他人が作った未完成のゲームへの転移であることにまず驚く。
「未完成」故に起こるイレギュラーなイベントが、他のよくある物語とは一線を画している。
まず主人公がイケメンならぬデブのゲーム好きというところが、現実味があってよい。
その主人公が10年も入れ込んでいる「ヒトツク」と言うゲームの世界での最初の仲間が「名称未設定」だったり、意図しない行動をしてデバッグルームへ創造主に呼び出されるなどメタ的なところが良いスパイスとなって先が全く読めないため、この後どうなるのかな?と気になってどんどん読み進めてしまう。
モブキャラクターが自我に目覚め、…続きを読む