【完結】草木萠動〈そうもくめばえいずる〉

あらすじ

　三枝紘太〈さえぐさこうた〉は30代になったばかりの派遣社員。
離婚した妻に子供の養育費を払いながらも、定職につかず、不安定な生活を送っている。
そんな彼には、忘れられない〈ヤツ〉がいた。

　中学、高校時代の同級生、川島穂高〈かわしまほだか〉だ。
好きな読書や、神社の神楽などを通して、親友となった2人。
しかし、穂高の尊敬する祖父の死をきっかけに、２人の関係に変化が。
穂高に彼女が出来、距離を置かれた事で、紘太は穂高に親友以上の想いを抱いていたことに気付いてしまう。
自暴自棄になった紘太は、告白してきた同級生女子と付き合いはじめるのだが……。
　それが、紘太の人生を狂わせていく。

　一方、川島穂高は、奔放な父親が連れ込む恋人たちがきっかけで、女性に反応しないという悩みを抱えて…続きを読む