小鳥になったが父でありたい

エリオットはマンデヴィル伯爵家の長男として生まれた。だが、性格的に武門の家には不向きだとみずから家を出た。領内の小さな村で代官として働き、娘も生まれ幸せだった。しかし妻の間男に襲われ魔の森の崖へ落ちてしまう。死を覚悟したエリオットだが、奇跡的にフェニックスの再生に巻き込まれて蘇った。人ではなくなったことが知られると娘と離されるかもしれない。エリオットは遠いところでシングルファーザーとして娘アリアと生きていくことを選ぶ。そこで出会った人狼の血を引く孤独なハンター、ディーリアはエリオットの秘密に気づき、その人柄にも惹かれていく。一方、兄と姪を案じるエリオットの弟ブライアンは、王家からフェニックスの捜索を命じられた。