概要
最後の、その先にあるものとは
水の国・アクアンキューテの外れの貧しい村で平々凡々な生活を送っていたニコラの日常は、ある日突然崩れ去った。
およそ五千年前に、この世界を作ったとされる『始祖の乙女』。
『始祖の乙女』の後継者であり、今では国の象徴である『乙女』の候補に選ばれ、全てを捨てて修行のために王都へと向かったニコラだったが、途中で空賊に攫われ、彼らとともに世界を旅することになる。
居場所も目的も失った幼いニコラが進む先にあるものは。
これは一人の少女が様々な事件や思惑に巻き込まれながらも成長し、その魂に刻まれた使命を果たしていく物語。
およそ五千年前に、この世界を作ったとされる『始祖の乙女』。
『始祖の乙女』の後継者であり、今では国の象徴である『乙女』の候補に選ばれ、全てを捨てて修行のために王都へと向かったニコラだったが、途中で空賊に攫われ、彼らとともに世界を旅することになる。
居場所も目的も失った幼いニコラが進む先にあるものは。
これは一人の少女が様々な事件や思惑に巻き込まれながらも成長し、その魂に刻まれた使命を果たしていく物語。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!堅実で過不足ない王道のファンタジーは懐かしくもあり、だからこそ新しい
『水の乙女』という祭事の重要人物に選ばれた辺境の村出身の主人公が、その任務をまっとうすべく王都へ向かう道中に空賊に攫われてしまうというセンセーショナルな立ち上がりからはじまるストーリーに、思いもよらない展開を期待せずにはいられません。主人公ニコラを待ち受ける運命を丁寧に、かつ堅実な筆致で描く本編は王道さも相まって安心して読み進められます。やや古風な印象もありますが、ファンタジー全盛のweb小説界においても良質な出来栄えなのは一読するだけで明らかになるでしょう。読んで損はありません。ぜひオススメします!
- ★★★ Excellent!!!世界を癒す乙女の長き旅路
「乙女」と呼ばれる少女を象徴として掲げる、七つの国が存在する世界。
水の国に住む少女二コラは、乙女としての素質を探る選別の儀によって選ばれ、乙女候補として都へと送られることになる。だが、その途中で馬車は空賊に襲われ、さらわれた二コラは彼らの船ノアラークに乗り込むこととなった。
空賊と共に旅するうちに、ニコラは自分の類まれな魔力の使い方を知り、世界の各地で災害に苦しむ人々を救うという使命に目覚めていく。
ゲームチックでも、過度にダークでもない、古き良きという形容がふさわしいタイプのファンタジー小説だ。善人しかいないというほどでもないが、作中の人間は基本的に優しく、ことに主人公二コラが強い力…続きを読む