非常に独自性の高い文章は正直なところとっつきにくいですが、慣れてくると病みつきになります。個人的には声に出して読むのが楽しく、韻やリズムを考慮して作り上げられた文章が口にも耳のも心地良く、またそのように丁寧に読むことで文章の文学的な含みも読み取りやすくなるのでおすすめです。さらに、そのような文章で描かれるキャラクターたちは一話限りのモブであっても奥深い人間になっており、非常に魅力的です。はまったら抜け出せない、まさに沼のような作品です。
一般的にあまり扱われない題材を用いたファンタジー小説です。全体的に、独特な比喩表現や説明、描写が印象的だと思います。おすすめです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(687文字)