徴税がテーマのアクション意欲作

 拙い感想ですが、寄せさせていただきたいと思います。

 私は今から2ヶ月前、3年続いた読み専を止めて書き始めた素人です。
 年寄りでつまらない拘りがあり、ついでにテンプレも読むクセに、飽きると「本格ファンタジーが読みたい」とか言うアホでもあります。そしてまたテンプレを読んでしまうのがパターンです。

 そんな私が「何か自主企画に参加しようかな」と思ったところ「読みます!」というやたらと気合いの入った企画にぶち当たりました。

「ここはやる気のある若い人たちの場で、自分には敷居が高いな……」

と思ったものの、主催者さんの作品だけでも読んで帰ろうということになったわけです。

 昔の私が、自信が無くて避けて通った道を行くような物語がそこにあって「こういうの良いな。俺は書きかけて、挫折して消したなぁ」という羨ましさすら感じる作品でした。

 琥珀色の髪の少女、赤髪の男、両手が義手の男の、3人が主人公であると思われるこの作品は、地元主人公の本格ファンタジーであると共に『徴税』という特殊なテーマを扱う個性的な面を持っています。

 徴税と言えば、金とか持っていくし、割と好きな世知辛い話が出てくるものなのですが、この作品はいきなり『蹴り』とか『デカい魔法』から始まる勢いの良さがあって、書いている人の『やる気』と『工夫』と『拘り』のようなものが感じられたりします。

 序盤にして、既に状況は謎なのですが、これが気になるのであれば、それは続きを読みたいからではないでしょうか。

 昔の私が置いてきた何かって、結構大事だったりするのかもしれません。そう感じました。