醜いものさえも照らす三日月とともに琥珀色の髪のそれは笑う
- ★★★ Excellent!!!
独特な表現で描かれるバトル。
それがこちらの作品の魅了だと大半の
読み手は絶賛をするであろう。
しかし、それだけにとどまらず……その
バトルの原因。さらには背景さえも読み
解こうとしてしまうほどの読み手たち
には鏡をみる勇気が必要とされる作品。
とても便利な鏡。自分の良いところだけ
を見ることができる鏡。
そんな一般的な鏡とは違う、特別な鏡を
もった琥珀色の髪の少女がこちらの作品の
案内人のひとりとして……こちらが穏便に
さえしていれば、つとめてくれるはず。
ときおり、その特別な鏡をみるように
琥珀色の髪の少女がにやにやと笑いかけて
くるかもしれない。
特別な鏡をみるも、みないもこちらの自由。
どちらを選んでも琥珀色の髪の少女はやはり
にやにやとしているはず。危害さえ、くわえ
ようとしなければ。
特別な鏡をみなければよかった……
大半の勇気のある読み手は後悔をするに
ちがいない。だが、その後悔は半ば必然の
ようなもの。
こちらの作品に巧妙に隠された魅了による
もの。どうやっても避けることのできない
運命のようなもの。
後悔はしたかもしれないが、確かに得たもの
も大いにあったはず。
すべてを読み終え……すべてを理解した
つもりで、ゆっくりと息をはきだす。
こちらの作品に出会えてよかった。
心の底から満足し、あなたはゆるやかに
目を閉じてしまうにちがいない。