読者に読ませるように、ととのえられた
ファンタジーに読み慣れてしまった方には
難解に思われ……立ち止まってしまうこと
でしょう。
一度だけ、わたしの言葉を信じてもらえる
のであれば「第6話 足跡の足音」まで
だけでも読んでみてほしい。
やはり「わからない」「むずかしいわ」と
思いながらも「ふとした瞬間にこちらの
作品のことを考えている自分を発見した
ときは少しだけ注意が必要」かと。
今までは気づかなかった「読む」という
ことをあらためて自覚してしまった。
読むのをやめて、立ち止まったはずなのに
「考えることをやめられない」自分の姿。
読むのをやめたはずなのに、こちらの作品が
あなたの心を侵食してきている証。
そっと……自分の足もとを見てください。
もしかしたら「見たことのない花がさいて
いる」かもしれませんよ。
きれいでしょうね。思わず立ち止まって
しまう。ですが、それは。
わたしが書けるのはここまで。
一つだけ説明をさせてもらうと「こちらの
作品を完結まで読まないかぎり、足もとに
さいた花が消えることはない」かと思われ
ます。
完結まで読み、それでも足もとの花が
消えないのであれば……おそらくこちらの
作品にとらわれ、トリコになってしまった
のでしょうね。
彼女の傀儡に志願をした、彼と同じように。