概要
「一冊掴め。そして前へ進め」
共和国陸軍の大尉であるイアンは、マイナー部署である独立図書館連隊の中隊長。市民からの寄付運動や基地の図書室の整備などを務めていた彼らは、ある日、新任の連隊長ランダ中佐から、新たな任務を命じられる。それは、兵士たちの士気高揚のため、彼らに配布する本を作るというものだった。
北方では差別的なイデオロギーを掲げた「帝国」が周辺国と戦端を開き、戦争はイアンたちの共和国も飲み込んで、大陸全土に広がりつつあった。
「兵隊文庫」と名付けられた本を作るため、イアンと部下たちは奔走する。出版業界や印刷所から助力を受け、放浪民族「毛耳族」で構成された犯罪組織とひょんなことから関係を持ったりしながら、ついに兵隊文庫の第一弾は完成した。しかし、開戦にともなう混乱から、イアンは自ら輸送車を率いて前線まで本を届け
北方では差別的なイデオロギーを掲げた「帝国」が周辺国と戦端を開き、戦争はイアンたちの共和国も飲み込んで、大陸全土に広がりつつあった。
「兵隊文庫」と名付けられた本を作るため、イアンと部下たちは奔走する。出版業界や印刷所から助力を受け、放浪民族「毛耳族」で構成された犯罪組織とひょんなことから関係を持ったりしながら、ついに兵隊文庫の第一弾は完成した。しかし、開戦にともなう混乱から、イアンは自ら輸送車を率いて前線まで本を届け
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