《転生して雪風に：操舵手となった俺の太平洋戦記》

あらすじ（紹介文）

かつて海上自衛隊で護衛艦乗りだった田中宏（たなか・ひろし）、32歳。
今は横浜でタクシードライバーをしていた男は、ある夜、不思議な眩暈に襲われる。

次に目覚めた時、彼は昭和十八年、駆逐艦「雪風」の操舵手――伊豆涼介少尉として第二次世界大戦の渦中にいた。

ミッドウェー敗北の衝撃。サイパンへの護衛航海。炎上する空母赤城の姿。
やがて雪風は、レイテ、坊ノ岬、沖縄特攻、そして敗戦後の復員輸送任務へ――。

かつて知識でしかなかった戦史が、血と鉄と硝煙の現実となって彼に迫る。
「この艦を、生きて帰す」
未来を知る男の覚悟と、誰よりも運命に翻弄されながらも沈まなかった名艦「雪風」の真実の物語。

――最も運の強かった駆逐艦で、最も過酷な戦いを生き抜け。

◎転生×戦記×海軍史実…続きを読む