第二部「廃兵と異邦人」10

 首都の住宅街、五階建ての小綺麗なアパルトマンの前に、暗緑色の乗用車が停まった。

 運転手の兵士がドアを開け、空っぽの左袖を下げた将校が車を降りる。

「一時間ほどで戻る」

 敬礼する兵士を背に、彼は一人でアパルトマンに入っていく。

 エレベーターで最上階まで上がり、奥の部屋へ向かう。ドアの前に立ち、ノックした。

 ドアが開き、髭に覆われた痩せた顔が現れた。口元は愛想なく引き締められ、眼鏡の奥の瞳には、不機嫌を通り越して憎悪に近い光がある。

「はじめまして。独立図書館連隊長、エリク・ランダ中佐です」

 相手の表情など意に介さず、ランダ中佐は挨拶した。

「突然にお手紙など差し上げて、ご無礼のほど、お詫びいたします。ですが私共としても、もう少しユラーセク先生とお話をしたいと思っておりまして。どうか、お時間をいただけませんか」

 ユラーセクは表情を変えず、ランダ中佐の顔を睨みつける。

 唐突にドアが閉じられた。チェーンを外す音がして、再び開く。部屋の主人は顎で促し、中佐はドアをくぐった。

 広くもないリビングにあるのは、一人がけのソファが二脚と机だけだ。それ以外に目に入るものといえば、陽光がふりそそぐ窓のほかは、ひたすらに本棚だ。

 窓を除くすべての壁面に、隙間なく本棚が置かれている。それでも足りないらしく、床に直接積まれた本の山もあった。唯一の例外は、本の間に置かれたラジオくらいだ。

「勝手に座れ」

 窓側のソファに腰掛けたユラーセクがぶっきらぼうに言った。

「茶など出さんぞ」

「どうかお構いなく」

 ランダ中佐は立ったまま、如才なく答える。それを鼻で笑うと、ユラーセクはポケットから一通の封書を取り出した。

「こんなものを送ってよこしおって」

「先日は部下が失礼をいたしました。改めてお話を伺うに当たって、まずはアポイントメントをと思いまして」

 ユラーセクが封書を机に投げ出す。

「アポイントメントだと?とてもビジネスにふさわしい文面ではなかったぞ。『昔の話でもいたしましょう』などと」

 ユラーセクの表情がひときわ険しくなる。

「一体何のつもりだ」

 ランダ中佐の口元に、薄く笑みが浮かぶ。その手が、積み上げられた本の一冊に伸びた。

「『ぶちいぬ一家の冒険』ですね…王国語版ですか」

「勝手にさわるな」

 中佐は手を止め、本を元の場所に戻す。

「まさしく傑作だ。共和国のすべての子供が読んだと言ってもいい」

 話しながら、中佐は部屋を回り込み、ユラーセクの対面のソファに座る。

「平易な児童文学でありながら、世界の美しさも醜さも、絶妙に描き出している。場所や時代を問わず読み続けられる普遍性があります。世界各国で翻訳されているのも当然でしょう」

「図書館連隊というのは、書評もやるのかね」

 ユラーセクが皮肉たっぷりに笑う。

「あのちっぽけな本に載せるのか?君が原稿を書いて」

「まさか」

 ランダ中佐も苦笑で返す。

「兵士たちに私の書評など読ませるのは、人道に反します」

 そう言ってぐるりと部屋を見渡す。

「見事な蔵書だ。この部屋では、いささか手狭では?」

「大事なところは頭に入っている。ここにあるのは最低限の資料だ」

 ユラーセクの言葉に、中佐はうなずく。

「頭に入っている。なるほど…」

「何がなるほどだ」

 訝しげに尋ねるユラーセクに、中佐は答える。

「先生の著作、とくに処女作である『ぶちいぬ一家の冒険』などに強く感じるのですが、あの真に迫った描写はやはり、ご自身の実体験から来るものなのかと思いましてね」

 ユラーセクの眉がぴくりと動くが、口は開かない。

「ヴィクトル・ユラーセクさん。あなたは二十三年前、新聞記者を休職して、連邦の革命戦争に義勇兵として参加していますね。南部無政府主義戦線の軍事部門、通称『黒馬旅団』の小隊長として…警察の公安部があなたをマークするわけです。彼らには筋金入りのアナキストに見えるでしょう」

「バカバカしい」

 ユラーセクが吐き捨てるように言った。

「あの革命には世界中から義勇兵が集まっていた。黒馬旅団にしろ、共労党の国際旅団にしろ、構成員の三割は外国人だった。珍しいものじゃない」

 そう言って、鋭い目つきでランダ中佐を睨む。

「まさか、この件で私を脅そうなどと考えているのじゃあるまいな」

「とんでもない」

 中佐は手を広げて苦笑いした。

「この程度の話、スキャンダルにもなりません。むしろ逸話が増えて、読者や編集者は喜ぶでしょう。あなたの名声は小揺るぎもしませんよ」

 わずかに身を乗り出してランダ中佐は続ける。

「もっとも、先生の寄付金の行き先には、議論の余地があるかもしれませんが…定期的に、ある団体に多額の寄付をしていますね」

「東方同志会か」

 ユラーセクは顔色ひとつ変えない。

「あれは、言うなれば廃兵院だ…傷を負った旅団の兵たちに、わずかな寄付金を分配するだけの組織だ。無政府主義を掲げて再び起つような力は無い」

「多額の寄付は、傷ついた戦友たちのためという事ですか」

「違法性はない。それでも罪に問おうと言うなら、受けて立とう。弁護士にも法律家にも友人はいる」

 ランダ中佐は息をつくと、ユラーセクの顔を正面から見据えた。

「なにも、あなたを脅して兵隊文庫への掲載を強要しようなどとは考えていません。私はなぜ、あなたがそこまで頑なになるのかを知りたいのです」

「知れたことだ。貴様ら軍隊というのが嫌いだからだ」

「あなたもかつて兵士だった。それがなぜ、そこまで軍隊を憎むのです?」

 ユラーセクの視線が、突然その冷ややかさを増した。

「黒馬旅団を、貴様らと一緒にするな」

 絞り出すような声だった。

 怒りと侮蔑に満ちた眼光が、ランダ中佐の視線とぶつかった。まるで睨み合う獣のように、どちらも微動だにしない。怒りのためか、いくらか青ざめた顔のユラーセクに対して、中佐の表情は仮面のように変わらない。

 先に動いたのは、ユラーセクの方だった。静かに息をつき、視線を落とす。そのまま眼鏡を外して、眉間を揉みほぐした。

 それを見守りながら、ランダ中佐は慎重に口を開いた。

「黒馬旅団の特殊性は聞き及んでおります。旅団では誰一人、相手に『殿』をつけて呼ぶ者はいなかったとか」

「そのとおりだ」

 うつむいたまま、低くかすれた声で答える。

「旅団には、階級などというものは存在しなかった…旅団長から兵卒までの区分けはあったが、それはあくまで職務の管轄範囲を定めただけのものだ。個々の兵士はすべて平等だ。平等だったのだ」

 ユラーセクの声がわずかに震えた。話す言葉に熱がこもる。

「一兵卒が大隊長に煙草の火を借りるのも、将校が手の足りない炊事係を手伝うのも、ごく普通のことだった。信じられるかね?旅団では誰もが、ただ隣人のため、友人のために自発的に働き、奉仕し、銃をとったのだ。彼らにそれを命じたのは、神でも王でも資本家でもない。彼ら自身の良心が、それを命じたのだ」

 熱に浮かされたようなユラーセクの熱弁を、ランダ中佐は静かに聞いている。

「黒馬旅団に『軍人』など一人としていなかった。あそこにいたのは、全員が『人間』だった。あの戦場に…その日の食事にも事欠くようなみじめな露営に、新しい、より人間的な社会の種子が宿っていたのだ。私はそれをこの目で見た…!」

 そこまで一気に喋ると、ユラーセクは唐突に沈黙した。

 手の中の眼鏡をしばらく眺めてから、ゆっくりとかけ直す。そのまま一分近くも黙り込み、低く言った。

「たとえそれが芽吹かなかったとしても…その種子は確かにあったのだ」

 中佐の表情は変わらない。顔に、ユラーセクは歪んだ笑みを投げつけた。

「君も知っているだろう、あの革命の最後に何があったのか」

「もちろん。その後、あなたが辿った運命についても」

 ユラーセクの視線に剣呑な色が混じる。

「…君は、諜報機関の人間だな」

「所属は申し上げた通りです」

「とぼけるな。君のような連中は、革命の中で何人も見てきた。人間を食い物にしようという飢えた犬どもだ」

 ユラーセクの罵倒にも、中佐は眉ひとつ動かさない。

「革命の終幕が内紛と裏切りにまみれるというのは、珍しい話ではありません。革命政府の実権を握った共労党が南部無政府主義戦線を排除したのも、驚くには当たらない。その直前に、戦線の上層部が共労党に転向したことも」

「知ったふうなことを」

「あなた達は裏切られた。かつて共に戦った戦友に…よく無事に帰国できたものです」

 ユラーセクはうつむき、ソファに肘をつく。

「…私を逃してくれたのも、共労党人民義勇軍の小隊長だった。前線で、乏しい食料を分け合いながら戦った男だ。自身が党に睨まれる危険を犯してまで、私を国境まで送り届けてくれた」

 低い、平坦な声で続ける。

「君のやっていることは文学にすぎない、と言われたよ。アナキズムなどという夢物語のために命などかけるな、とね」

「…彼はその後」

「わからん。古巣の新聞社に戻ってから、外電をいくら漁っても彼の名前は出てこなかった。さほどの立場ではなかったからだろうが…」

 そう言って沈黙する。やがて目だけを中佐に向けると、ふたたび歪んだ笑みを見せた。

「私が権力者や軍隊を嫌う理由がわかったろう。彼らは力を手に入れ、手放さないためにはなんでもする。仲間の血でその手を汚そうともだ。そして軍隊とは、結局はそのための道具にすぎん。革命の後、連邦で吹き荒れた粛清の嵐を知らんわけではあるまい。この麗しき共和国とて、いつ何時、ああなってもおかしくはないのだ」

 ユラーセクの声に、陰鬱な響きが混ざる。

「今度の戦争は試金石になるだろうな…共和国市民とその政府は、前線の兵士たちをどこまで信じていられるか?保身を図って最初に彼らを裏切ろうとするのは誰か?見ものじゃないかね」

 暗く嘲笑うユラーセクの表情を、ランダ中佐は無言で眺める。やがて静かに口を開いた。

「『ぶちいぬ一家の冒険』では、住処を失って新天地を求める一家の旅に、様々な仲間が加わりますね。老いた猟犬、牧場を逃げ出したロバ、おしゃべりな烏…なかには過酷な旅の途中で、命を落とすものさえいる。児童文学としては異例の厳しさだ。しかしそんな旅の中でも、一家とその仲間たちは希望を失わない」

 ユラーセクの不審そうな表情に構わず、中佐は続ける。

「あの作品が長く評価されているのは、そこに希望があるからです。苦難の中でも希望を追い求め続ける人間の姿が、鮮やかに映し出されているからだ。先程の悲観主義的な発言とは真逆のものです。ユラーセク先生…あなたの言葉と、あなたの著作。本心はどちらです?」

 ユラーセクの顔から表情が消えた。

 お互いが、仮面のような顔を突き合わせたまま睨み合う。やがてユラーセクの視線が、わずかに右下へと逸れた。

「その腕はどうしたのかね」

 低い声に、ランダ中佐の目元がわずかに動く。視線が下がり、左袖が揺れた。

「…前の任地に置き忘れてきましてね」

 中佐の口調はいつになく張りつめている。

「駐帝国大使館に武官として配属されていました。お察しの通り、私は諜報部の人間です。日を追うごとにきな臭くなる帝国の状況を探るのが、私の任務でした」

 中佐はユラーセクに向き直るが、目は合わせなかった。

「私には弟がいましてね…軍の口車に乗せられて大学を出た私と違って、生涯を学問に捧げようと本気で思っているような男でした。帝都の大学で言語学の学位を取って、そのままそこで教えていました」

「…」

「弟が反政府抵抗運動に加わっていること、そのために国家保安本部からマークされていることに気がつくまで、さほど時間はかかりませんでしたよ」

 淡々と話すランダ中佐の表情に変化はない。その無表情から、ユラーセクは目を離さなかった。

「もちろん説得しました。すぐにでも共和国に戻れとね…聞く耳を持ちませんでしたよ。大学の同志を見捨てるわけには行かない、自分も最後まで戦う、の一点張りでね」

 そこまで言って、ランダ中佐は数秒間だけ目を閉じた。

「帝国で最初の焚書が行われた翌月、弟が大学から姿を消しました。保安本部に追われ、身を隠したのです。抵抗運動の協力者と、諜報部の現地工作員の働きで、なんとか合流できましたが…帝都を逃れる直前に追いつかれましてね」

 中佐が軍服の左袖に手をやり、握りしめる。

「短機関銃でした。左腕に二発…骨まで砕かれて、切断せざるをえませんでした。弟は…即死でした」

 握りしめられた左袖を、ユラーセクはじっと見つめる。

「本国に戻ったあとで、弟の遺体が送り返されてきました。強盗に襲われて亡くなった、心より謝罪とお悔やみを申し上げる、という手紙と一緒にね。あれほど無意味な手紙は、後にも先にも見たことがありません」

 左袖から手を離したランダ中佐が、わずかに微笑んだ。硬く冷たい、それだけに意思の強さを感じさせる笑みだった。

「そういうわけで、私にはごく個人的に、戦う理由というものがあるのです。たとえ首都に帝国の旗が翻っても、私は戦うでしょう。最後の一人になろうとも、ね」

 当然のように断言する中佐の顔を、ユラーセクは見つめる。

「哀れな男だ」

 低く、そう言った。

「たとえ念願を果たしたとしても、君の人生は戻ってはこないぞ。君を救える人間は、どこにもいない」

「救われようとは思っていません。ですが…」

 中佐は言葉を切ると、少し考え、独り言のように続ける。

「裁かれたい、とは思っているかもしれません」

 ユラーセクが鼻で笑った。

「それで、あのちっぽけな本が、君の武器というわけか」

「頼りなく見えるかもしれませんが、私は期待できると考えています。士気の維持というものがどれほど重要か、あなたもご存知でしょう」

 ユラーセクは眉をしかめ、記憶をたぐるように話し始めた。

「…革命戦争のころ、いや、そのずっと前から、東方帝政の南部地域は貧しかった。肥沃な土地がありながら、その富は皇帝と貴族のために蕩尽され、人民は飢えていた。南部無政府主義戦線は、そういう土地から生まれた政党だ。君に講釈するまでもないがな」

 中佐がうなずき、ユラーセクは続ける。

「黒馬旅団の部隊が村を通るとな、子供がついてくるのだ。追い払っても諦めず、兵士たちの後を追ってくる。わけを聞くと、兵隊にしてもらえと親に言われた、と答えるのだ」

 どこか遠くを見るように、ユラーセクの視線がさまよう。

「ようは口減らしだ。食わせていけない子供を、通りすがりの軍隊に押し付けるわけだ。そんな子供が旅団には無数にいた。私の中隊だけでも二、三十人はいたはずだ。ほうっておけず、雑用をさせながらなんとか食わせていたよ。中隊長は帝政を見限った没落貴族の三男坊だったが、実に大した男だった」

 ユラーセクの顔には、痛ましさと懐かしさの入り混じった複雑な表情が浮かんでいた。

「私はといえば…大学を出て出版社に入るまで、本だけは読んでいたのでな、子供たちを集めて、よく話をしてやった。彼らのほとんどは字も読めない。寝物語だよ。そのうち覚えている話では足りなくなって、即興で話を作るようになった。軍務の間に、プロットを考えながらな」

 膝の上で組んだ手を、じっと見つめる。

「私の作家としての原点だよ」

 重いものを吐き出すように、ユラーセクはそう呟いた。

 二人の間を沈黙が満たす。先に口を開いたのはランダ中佐の方だった。

「…今や、行き場のない子供たちのような人々が、大陸にはあふれています。五百万人を超える難民が帝国を逃れ、屋根の下で眠れるかどうかもわからない生活を送っている…それだけではありません。街路や森や、あるいは塹壕の中で寝食をとる兵士たちも、故郷から切り離された人々に違いはありません」

 ユラーセクは中佐の目を覗き込むが、彼の話を遮りはしなかった。

「先生、あなたが子供たちに語ったような物語が、彼らにも必要だとは思いませんか。すべての人々は無理でも、せめて共和国の兵士たちにだけでも」

 ユラーセクは目をそらさず、沈黙したままだ。ランダ中佐はじっと返事を待つ。

 やがて作家は、口を開いた。

「…誓うか」

「何を」

「君は彼らを、兵士たちを裏切らないと誓うか。彼らを敵に売らないと。彼らより先に逃げないと誓うか」

 ランダ中佐は左肩を動かし、垂れ下がった軍服の袖をユラーセクに向けた。

「この左腕にかけて」

 中佐の目と左腕を、ユラーセクはじっと見つめる。やがて小さくうなずくと、そのままソファに背を預けた。

「…わかった」

 作家はそれだけ言った。ランダ中佐は深々と頭を下げる。

「そろそろ失礼いたします…本日はお時間をいただき、ありがとうございました。ご無礼のほど、どうかご容赦を」

「いまさら殊勝ぶっても手遅れだ」

 ユラーセクが苦笑し、中佐も笑顔を見せた。そのままソファを立ち、帽子を手に取る。

「実際のところ、戦争はどうだ」

 もののついで、というふうに、ユラーセクが声をかけた。

「勝てるのか」

「勝ちますよ」

 中佐の当然のような口調に、ユラーセクは片眉を上げる。

「我々は勝ちます。必ずね」

 静かにそう言うと中佐は一礼し、そのまま部屋を出ていった。

 ユラーセクはしばらくドアの方を眺めていたが、やがてため息をついて立ち上がった。部屋の隅に置かれた電話に向かい、受話器を取る。

「…ピツェク君か。私だ。あの陸軍の本の件だがな、君に一任する。掲載作は勝手に選びたまえ…ピツェク君?聞いているのかね…何がだ。別にどうもせん。そう、そうだ。気が変わった。それだけだ」

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